グラデーションな世界。

09 23, 2010
角島大橋 Tunoshima-ohashi
Kazz日本全国建造物の旅


角島2

ⓚAll Rights Reserved.Photo by Kazz


さて、海が主役か、橋が主役かわからない今回のKazz zzak(+あい。)
前々回の兵庫県「餘部橋梁」前回北海道「タウシュベツ橋梁」と、完全に「橋」ブログと化しましたが、ここまできたら、とことんやったれ、第3弾!

山口県下関市「角島大橋」を今回はエントリーします。

2000年に完成した全長1,780mのこの橋は、総工費149億円をかけながら通行は無料という太っ腹。
このエメラルド・グリーンの海は本当に綺麗です。

この角島大橋は、国定公園内に建設されているため、わざわざ橋の橋脚を低くし、環境と景観に考慮した造りになっているそうです。

なるほど、お世辞にも橋自体のデザインは、奇をてらう訳でもなく、極めてオーソドックスに作られており、よく言えば無難。悪く言うと面白味のないデザインとも言えますが、真っ白な橋本体の色と海のエメラルド・グリーンが混ざり合う様は、高レベルなランドスケープと言えるのではないでしょうか。写真左にある小さな島(鳩島)を回り込むように湾曲することと、航路確保のため、最低限に橋脚の高さを稼いだ頂点が、丁度展望台から確認できる絶妙さを誇っています。角島大橋は、鳩島に一度橋自体を渡してから角島につなぐ計画があったということですが、そうしなくて良かったと感じます。

それにしても綺麗な色です。 あっ、橋じゃなく、海の方ですね。

何度も書きますが、ここは本州山口県です。この色の素晴らしさは相当なものだと思います。

そうそう、この角島大橋はCMなどのロケ地に良く選ばれ、登場します。特に車のCMが目立ちますが、訪れる方は、素晴らしい景色に目を奪われないようくれぐれも安全運転で。ちなみに角島大橋の制限速度は40㎞です。念のため。

今回のエントリーは「角島大橋」ということだったんですけれど

改めて見ると、角島大橋のすばらしさもさることながら、残念ながら今回の主役は、このグラデーションの海、海士ヶ瀬(あまがせ)なんだ。と感じます。


今回は感心しただけか・・・。





山口県角島大橋
※今回のエントリーからmapがつきます。










幻な世界。

09 21, 2010
タウシュベツ橋梁 Tausyubetsu-kyo-ryo
Kazz北の大地の旅



タウシュベツ

ⓚAll Rights Reserved.Photo by Kazz


前日の餘部橋梁から「橋」つながりでエントリーが続きます。たまたまです。決して「橋」ブログでは
ありません。(笑)

さて、一見して何だかわからないこのコンクリートの塊。古代のローマ帝国の水道橋のような非常に味のあるルックスをしております。

ここは、北海道上士幌町、糠平湖(ぬかびらこ)という湖に架かる橋、「タウシュベツ橋梁」です。
この味のあるコンクリートの橋は、第一回の北海道遺産にも認定されています。

とはいえ、一見してすぐにでも壊れそうな風貌、お世辞にも綺麗とは言えない状態です。こんなんで大丈夫かと心配される方もいるかも知れませんが、ご安心下さい。この橋は全く機能しておりません。

「で、何が凄いの?」

「まぁ、まぁ、焦りなさんな。」

まず、この橋がここにかかる経緯から簡単にご紹介します。

この橋は、昭和14年に旧国鉄士幌線の糠平~幌加間のタウシュベツ川に架かる橋として建設されましたが、戦後の電力需要を賄うためにこの地にダム(糠平湖)が作られる計画があがりました。昭和31年のダム完成と時を同じくして、このあたり一体がダムの底に沈むこととなり、士幌線もこの地を迂回するように新しく線路が引かれ、このタウシュベツ橋梁は廃橋となりました。建設から僅か17年。但し、タウシュベツ橋梁は幸いなことに解体はされず、そのままダムの底に沈みました。
「餘部橋梁」とは違う運命をたどった「タウシュベツ橋梁。」士幌線は、その後昭和62年に廃線となりました。

そう、何が凄いかというと、この「タウシュベツ橋梁」は、

「幻の橋」と呼ばれています。

「幻?またまた大げさな。」

糠平湖は、前述の通り人造湖で季節により水位が上下します。その水位により、この「タウシュベツ橋梁」が見え隠れするからです。例年だと6月頃に沈み始め、10月頃完全に水没するそうです。この写真は、8月に撮影したもので、まだかなりその姿を現しています。風が無く、湖面に波が立たない状態でこの橋が反射すると「めがね」のように見えることから、「めがね橋」とも呼ばれるそうです。

それほど大昔の橋というわけでは無いのですが、デザインのせいか非常に古さを感じさせる橋ではないかと思います。しかし、その古さが新しい。このあたりは何も無く、ポツンと見えるこの橋は、湖や周りの地形から丁度良いアクセントになるオブジェと化し、特に撮影者に人気があります。この何もない地にとけ込んだ素晴らしいデザインだと思います。

この写真は少し前の2008年のものですが、現在この橋にアプローチする林道は閉鎖され、対岸に展望台が設けられました。以前のようにスグ近くまで行けなくなりましたが、ツアーなどがあり、まだまだ見に行けるようです。

この橋は、湖水に沈んでいる期間も長く、私が見たときにはコンクリートもかなり痛んでおり、崩壊箇所がかなり見受けられる状態でした。特に、この「タウシュベツ橋梁」の保存計画などは聞いたことがありません。
このままだと本当に幻になりかねません。

この「タウシュベツ橋梁」が、真の意味で「幻の橋」にならないよう対策を練って欲しいものです。









独自の色な世界。

09 20, 2010
餘部橋梁 Amarube-Kyo-ryo
Kazz 日本全国建造物の旅


餘部2

ⓚAll Rights Reserved.photo by Kazz


私は俗に言われる「鉄道マニア」と呼ばれる人間ではない。但し、デザインの良さや、地方のローカル線が持つ独特の雰囲気、また、それが風景の一部と化している意味での鉄道には、被写体としての興味を持ち合わせている。旅行好きで、当然のように鉄道は利用するが、それとて、わざわざその地に出向いて、車両に乗り込んだりして悦に入る話ではない。撮影と言っても、せいぜい旅行の途中に見かけた、よさそうな風景を切り取るだけ。あくまでそういうスタンスで鉄道に接している。

が、ここだけは話が違う。

餘部橋梁は、兵庫県美方郡香美町にある山陰本線鎧駅~餘部駅間にかかる巨大な鉄橋だ。
今から3年前、機会があって餘部橋梁を下から見上げる位置に自分はいた。
これは、その時に撮影した一枚だ。

「トレッスル橋」という必要最低限な鉄骨で組まれたシンプルな橋。機能美の極致。
鉄道に殆ど興味のない自分でもここだけは是非訪れてみたかった場所である。

鉄道車両を見に来たのではない。この橋を見にやって来たのだ。

初めて目の当たりにした衝撃は忘れない。餘部橋梁の南側から車でアクセスしていたのだが、気がついたときに、いきなり視界に現れてから、心を煽るように餘部橋梁は徐々に大きくなっていった。
非常にテンションが上がったのを今でも覚えている。

本当に素晴らしい。

とくかく、凄いと思った。高さ41m、長さ310mという巨大な建造物の迫力は、想像を遙かに超えていた。橋梁の真下からは、列車の底部まで僅かだが確認することができる。サイドウォールも何もない。その様はまるで列車が絶叫マシンのファースト・ドロップに向けてアプローチしているように感じる。にわかには信じられない光景だった。ひとたび列車が通過すると、空を走っているような錯覚に陥る。

さらに、色が凄く良い。

トラスト状に組まれた無骨な造りがこの橋梁の雰囲気を醸し出して、煉瓦色というのか、暗紅色というのか表現できないが、サンフランシスコのGOLDEN GATE BRIDGEにも似た「餘部橋梁レッド」とでも言おうか、独特の色だ。

時間の許す限り周辺を見て回った。滞在時間は短く、撮影条件も曇りで悪かったが、夢中になって撮影した。
観光客や観光バスまでその足を止めてカメラを空に向け、シャッターを切っていた。
名残を惜しむようであった。

そう、この時、この餘部橋梁は、あと少しで解体され新しい橋に生まれ変わることが決まっていた。
私も勿論、撮影している方々も、それを知っているようだった。

昭和61年12月28日。
あれは、家で何気なくテレビを付けているときであった。
ここ、餘部橋梁にて列車事故が起きてしまった。

お座敷列車「みやび」が強風に煽られ脱線し、落下、41m下の水産工場と民家を直撃した。酷い事故であった。
この事故で多数の死傷者がでた。ニュースは、現場からの中継を含め、事故の原因を多角的に検証していったが、直接的な原因は、風速が規定値を超えていたにも関わらず、運行したという理由に結論付けられた。典型的なヒューマン・エラーだった。

今年、平成22年8月12日、餘部橋梁が新しく完成した。

完成した橋をニュースで見た。あの、「餘部レッド」の鮮やかなトレッスル橋は、もうそこには無かった。

特に鉄道好きでない自分にとって、コンクリートで固められた橋に被写体としての興味は無い。この先撮影の為だけにここを訪れることは決して無いが、偶然にも通りかかったときにあの旧餘部橋梁の「餘部レッド」を思い出すと思う。

自然は時として我々人間の想像を超えた力を見せつけることがある。新しい橋とて100%の安全が保証されているわけではない。事故の教訓を忘れずに安全な運行をお願いしたい。

この餘部橋梁はこの地の方々のシンボルであった。
亡くなられた遺族の方のひとりがテレビのインタビューで、こう答えていたのを凄く良く覚えている。

「鉄橋に罪はない。」

この言葉に深く考えさせられた。
長きに渡り、ただ、自分の上を通過する列車を安全に支え続ける運命を全うし、愛され続けた餘部橋梁が、こうした形でその歴史に幕を下ろすことになるとは思いもよらなかった。

ある意味餘部橋梁自体も、事故の犠牲者なのかも知れない。

旧餘部橋梁は、平成22年7月16日、その使命を終えた。


事故で亡くなられた方の御冥福を心よりお祈り致します。

そして、餘部橋梁、約100年間の長い間、本当にお疲れ様でした。

かりん、と音な世界。

09 20, 2010
麻布かりんと Azabu Karinto
Kazz日本全国お菓子の旅


麻布かりんと1

ⓚAll Rights Reserved.Photo by Kazz with GXR


おーっ、これは珍しい。
パッケージを開けてみてそう思った。

待て、このパッケージがおしゃれだな。さすが麻布と言ったところか。

頂き物だったので、実は中身は初めて見る。・・へぇー、このようになっていたのか。

「麻布かりんと」(焼きかりんと 黒糖)東京の麻布に本店があるかりんと屋さんだ。

最初に断っておくが、かりんとうではなく、かりんとだ。

ややこしいな・・・。

このお店には非常に多くの種類のかりんとう、いや、かりんと、か、
が、ある。ちょっと数が多くて紹介しきれないが、今回は非常に美味しかったので
少し掘り下げてみようと思う。

「かりんと」いや、「かりんとう」というと、通常は細長いもっとショートな感じで
ウネウネうねってて、せいぜい珍しい形といえば四角形ぐらいしかみたことがない。

一本が大きい。ビジュアル的には好印象だ。



麻布かりんと2

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手に取った感じは、「かなり揚げ過ぎた、細い春巻き」のようだ。
表面も非常に似ている。
これが、4本も入っている。
穴が空いているのがこれまた珍しい。



麻布かりんと3

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うん。食べた感じは、焼きかりんと、というぐらいだから軽い感じがしていると思いきや、
しっかり味が乗っていて、決して、見た目ほど「サクッ」という軽さはない。
「ジュワー」というかりんとう独特の食感をやや残している。
ただ、やはり一般的なかりんとうほど油っこくはないので、あっさり系を求める人には
丁度良いのではないだろうか。甘さはごく一般的である。

これはいけるな。ちなみに、頂きものであった今回の「麻布かりんと」だが、他に「白ごま」味と「あっさり黒糖」味を頂いた。見た目のインパクトでこちらの紹介となったが、いずれも非常に美味しかった。

職場の人間に「なくなってもいいお菓子」として「かりんとう」を挙げられたことがあって
激しく食い下がったことがある。

無くしたらいけないだろう。

おそらく、その人は、こういった美味しいかりんとうを食べたことがなかったんだろうな。
そう思う。

こういったシンプルなお菓子は、創意工夫が難しい。

かりんとうの世界も奥が深い。









素晴らしきクリエイター、な世界。

09 18, 2010
ルパン三世「カリオストロの城」Lupin the 3rd Kariosutoro-no-siro
Kazz非日常の旅

                       フィアット                      ⓚAll Rights Reserved.photo by Kazz with GXR



ルパン三世カリオストロの城。       

なかなかの傑作ではないか。
1979年製作なので、もう、かれこれ30年以上も前の作品である。今を時めく宮崎 駿監督作品第1号だ。
この間、久しぶりにこの作品を観た。何年かに一度はテレビでもオンエアされる。
DVDも持っているというのに、その度にまた、観てしまう。
特にアニメ好きと言う訳ではないのに、また観てしまう。

実は自分は「カリオストロの城」よりもファーストルパンと呼ばれる、第一世代のいわゆる「グリーンジャケット」のルパンの方が好きである。
カリオストロの城を初めて観たとき、子供ながらにかなりの違和感を覚えた。
のを、覚えている。
勿論、のちの宮崎アニメに代表されるような勧善懲悪さもそうだが、悪いはずの人間が悪さをしない。ルパンがなぜ善人描きされているのか理解できなかった。
モノを盗み、ワルサーP38をぶっ放し、適当なエロがあり、そういった要素がルパン三世の真骨頂であると思っていた。

その時は。

今思うと頭の固いませたガキだったのかもしれないが。

今こうしてこの作品を観ると、やはり自分の感性が変化しているのがわかる。
良い意味でも、悪い意味でも、大人になったのか。

いや、なってしまったのか。




              スーパースナイプ1940
            
              ⓚAll Rights Reserved.photo by Kazz with GXR

                      
話は横にそれるが、流れで、この「カリオストロの城」の元ネタとも言われる、ファーストルパンから、「ニセ札つくりを狙え」と「七番目の橋が落ちるとき」を続けて、観た。偶然かも知れないが、これらのエピソードには継続性はないが、第10話、11話と連続しいる。

改めて今観てもやはりファーストルパンは、どのエピソードも素晴らしい。無理矢理30分という決められた尺の中での演出となっているが、個々の作品の際立ちぶりはすごい。ひとつひとつに個性があり、脇役すら味わいがあるキャラクターが満載である。

とりわけ、緻密な描写で有名なシーンを紹介する。
「七番目の橋が落ちるとき」人質になったリーサを助けるために犯人を撃つシーンだ。
これには、ルパンが人を殺意を持って撃つ、ということに論じられるケースが多いが、その前のシーン、両腕を縛られトリガーを引くために口で撃鉄を起こすシーンからの一連の描写だ。拳銃のシステムを知らないと絶対に描けないシーン。
当時は、アニメーション=漫画、これらは同義語としてとらえられ、問答無用で子供の観るものとして扱われてきた感が強い。そうした背景を考えると、ここまでのリアルなシーンを子供に受け入れられるためにつくる必要はない。「俺等の作品は決して子供の為だけでは無い。」そういうアンチテーゼが感じられる。

自分がつくりたいものをつくる。このシーンに限らないこうした積み重ねが、ルパン三世の作品としての確立を生み、今日まで評価されていることは言うまでもない。

本当に感服する。




  2CV
ⓚAll Rights Reserved.photo by Kazz with GXR



話を「カリオストロの城」に戻す。

「あなたの心です。」

「カリオストロの城」といえば、このラストと共に、本当に支持されているこの作品の中で、好きなシーンがある。ひとつは、物語始めに出てくるカーチェイスのシーンで、ルパンと次元のフィアットが山崖を駆け上がるシーンだ。非現実的な描写ではあるが、「ルパンならやれるかも。」と観ている人に思わせてしまうところが凄い。また、この走行シーンが妙にリアル感があり、立体感がある。アニメに詳しくないので、どういった行程を経てあのようになるのかわからないが。細かい作業の完成があのような素晴らしいシーンになったことだけはわかる。
もうひとつは、城に忍び込んだルパンが男爵に落とされるシーンだ。底が抜け、ルパンの体が静止する。そこから落ちる。いや、落とされる。

一瞬の浮遊感の描写が素晴らしい。

食事のシーンも印象深い。一連の宮崎作品全般にいえることだが、特に強い拘りを感じる。

冒頭にも書いたが、この作品は30年以上も前の作品になる。これから自分が死ぬまで、また、何回かこの作品を観ることになるだろう。また、何年かしたときにこの作品を受け止める自分の感性が、どう変化しているか、楽しみだ。

ルパンが最後にクラリスと別れるシーン。

ルパンのクラリスを抱きしめるか否か、葛藤が手に現れる。このシーンで多くの女性はクラリスに感情移入し、世の男性は最大限にルパンに感情移入できる。



・・だけど、オレはルパンにはなれないなぁ。


このような作品を世に送り出してくれた素晴らしきクリエイター方に敬意を評さずにはいられない。


さて、余談だが、個人的な思い入れも強いが、この映画にひけをとらない大傑作アニメを実は知っている。
いづれここで紹介することになると思うが、それは又の機会として。








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Kazz zzaK(+愛・逢・遇・合・・・ etc)
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英語で i は自分ということ。

Kazz zzak(+i)

色々な「あい。」と自分をプラスして
Kazz zzak+i=「Kazz zzaKi」

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