Power Mac G5 Quad core Power Mac G5 Quad Core
Kazz拘りの道具の旅

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今更ながらのPower Mac G5 Quad Core。
2006年6月。一体何処にこいつを買うことの出来る金があったのかわからないが(笑)当時最速であり、アップルのフラッグシップであるこの「Power Mac G5 Quad」を清水の舞台から飛び降りた気持ちで購入した。現在も現役バリバリで使用している自分のメインマシンだ。
ハイ、勿論分不相応、お金がかかりましたとも。
しかも、当時はまだそれほど一般的ではない24インチのモニターまで同時に購入したので、自分としては常軌を逸脱した買い物になってしまいました。
思い起こせば、ものとの関わり合い方というのは不思議なもので、シェア的にWindowsが圧倒的だった世間に逆らうかのように、自分の周りはMac環境が多く、当時その違いもわからないPC初心者であった自分は、言われるがままに、何となく「分からなくなったときに聞けばいいか」という保険の意味も込めてMacを購入したのだった。
それが、Power Mac 604e 革新的OSというふれ込みで登場した「OS8」の時代だった。
この革新的な筈のOSにはかなり苦しめられた。
パソコンというとすぐ「故障」という言葉が思い浮かぶほど初心者は不調に悩まされる。
スイッチを入れれば昨日と同様に動いてくれる家電とは構造のレベルが違うパソコンは、時として相当に気分屋である。
自分ももの凄く悩まされました。その「気分」とはOSに依存する点が殆どであると考えられるが、当時のOSは、現在のOSの安定性から考えられないほど、とにかく不安定だった。諸先輩方から「604eの時代だったらまだいいだろ。」というお叱りの言葉が聞こえてきそうであるが、当時の自分は、投げ出したくなるほど難解な症状が多く、常にイライラしていた記憶しかない。
ところが現在のOSはどうだ?安定性しかない。(笑)おかげで、トラブルの対処の仕方の多くを忘れている。
良い時代になったものです。
現在まで購入したMacは3台。いずれもハード的に壊れたものは幸いにも無く、全てのMacが現在でも起動する。自分のMacに対する信頼は絶大である。現在のこのQuadも、購入時から何千回と起動しているが、信じられないことに、記憶にある中で、たったの一度だけシングルモードで誤起動しただけだ。消費電力と、夏のファンの音がややうるさいことを除けば、非常に気に入っているマシンである。流石に5年近く経ってスペック的には完全に一線を退き、見る影もないが、自分的にはまだまだ働いて貰う気でいる。
当時は早かったんでしょう?いえ、そうでもないです。今は勿論だが、正直当時としてもフォトショップやイラストレーターなどの一連の作業は劇的に早いわけではなかった。というか、早さを感じなかった。グラフィックボードのバージョンアップやメモリも最大8Gまでアップした。にもかかわらず、どんなに思い作業を課してもCPU稼働率は100%(Quad CoreはMAX400%)をやや超える程度。一部の3DCGソフトや、ファイナルカットなどアップル純正の動画ソフトのみが300%前後で動作するに過ぎず、今日までその実力がソフトに対応しないまま、いや逆だ、代表的なソフトがこのマシンに対応しきれないまま次世代に移行してしまった悲しい世代のマシンとも言える。
現在の超安定期に入ったOSと比較し、前述した前世代OSをボロクソには言ったが、世間的にはまだ需要があるOS9が使える最後の時代の機種でもある。それと相対するように、現在CPUはインテル製となり、Windowsも併用できることから、Macのシェアは劇的に伸びているらしい。
嬉しいことだ。このまま成長して欲しい。
さて、多くのユーザーが思うことだが、自分も初めてMacを目にした時、そう思った。
Appleのリンゴのマークがなぜ欠けているか?その答えには複数の説がある。その中でも自分は
「欠けたこのリンゴのように、我々は未知なる多くの可能性の一端を囓ったに過ぎない。」というのが夢があって好きです。
思えば、このイメージでMacを買ったのかもしれない。
APPLEはこれからも魅力的なデザインを持つ革新的な商品を我々に提供してくれることでしょう。
それは良いんですが・・。
ただ、・・・林檎だけに、
「Apple」を囓りすぎて
歯茎から血を流すことの無いよう、自分のケアをしっかりしないといけませんね。
お後がよろしいようで。