TUDOR CHRONO TIME

07 28, 2011
チュードル・クロノタイム model Tiger Woods tudor chrono time
Kazz 拘りの道具の旅
チュードル全景

携帯電話の一般普及率が上がるにつれ、売れなくなったものがある。

それが「腕時計」だそうだ。

確かに「ケータイ」や「スマートフォン」があるからいらない。という人は多いようだ。
勿論だが、だからといって腕時計が無くなることはない。「ケータイがあるからいらない。」という若者向けにも、より専門的な時計の雑誌などが月刊で発売されている。一見ケータイ依存と言われている若者ほど意外と腕時計の流行乗っかっている両極が現状のようだ。
ちょっとKazz zzaK(+あい。)でも腕時計を掘り下げてみようか。

まず、ちょっと触れてみたいのが

所謂バブルが始まる90年代はこぞって高級時計をしていたものだ。

その頃自分もブレゲバセロンパティックなどの「雲上モデル」の名を聞き出した。こうした超が2つくらい付きそうな高級腕時計はちょっと次元の違う話として、腕時計は昔から車と共にコレクターズアイテムや自分を主張する道具として使われてはいたが、それは非常に特定された階級の話で一般的ではない。
ただ、それが一般的になった時期がある。
それが所謂バブルと言われる頃の話だ。

丁度この頃ロレックスなどが一般大衆化していき、こぞって高級時計が売れ出した。

■空前のロレックス・エクスプローラー1&Gショックブーム。

こうしたチョットした腕時計ブームで個人的に忘れられないブームが2つある。

現在自分が所有しているクロノタイムの前、こうしたチョット値が張る時計で一番最初に購入したのはロレックス・サブマリーナだった。
エベレスト登頂の逸話から旧型のエクスプローラーがどうしても欲しかったのだが、予算的に全然届かなかった。このエベレストの登頂時の腕時計については色々言われており、実際の所エクスプローラーが初登頂時に腕にはめられていたかどうかの真意はよくわからず、ロレックスではないという話もあるがどうなのだろう・・。
まっ、その話は機会を譲るとして。

まず最初に、このエクスプローラー1(EXP1)という時計であるが、
ドラマで某アイドルグループのひとりがこのエクスプローラー1(以後EXP1)を付けていて一気にブームが爆発した。勿論超人気タレントであるが故に、この影響力は凄まじく、EXP1に信じられない価格が付いていた。それにつられてか分からないが、ロレックス全体の価格の底上げがされ、全モデルがとんでもない価格にどんどん上がっていった。自分がサブマリーナを購入した時、EXP1はサブマリーナよりも遙かに安かったので実は最後までEXP1と迷っていたが、最終的にEXP1はカレンダーがないという理由で却下した。その後EXP1はとてつもないブームを巻き起こし、プライスは軽く500,000円を超えた。
これにてEXP1は日本全国で品薄となり、挙げ句の果てに全世界のEXP1が日本に集まったとも言われた。
とにかく凄いブームだった。現在は落ち着いているようだが、それでもこの時計は機能的にもそれほど高価なモデルにはなり得ない。
尚、これは余談だが、実はこのEX1はこのブームの前はロレックスでも売れなくて困っているモデルで、ラインナップのお荷物となっていた事実は意外と知られていない。(笑)

さて、もう一つは空前のGショックブームだ。このブームも凄かった。
Gショックが何処何処とコラボした所謂「レアG」は、こぞって買いあさられ軒並み品薄になっていった。
元々がそれほど高くない腕時計だったが、プレミア価格で100,000円のプライスを付けるモデルも珍しくなかった。時計屋さんの話によれば、CASIOの箱を持ってるだけで並べる前から人がガンガン集まってきたというから尋常じゃない。Baby-Gなる派生モデルも生まれたりして、業界的には嬉しいブームだったようだ。
今では珍しくない腕時計専門誌もこのころから徐々に創刊されるようになっていった。
チュードル 3
ところで、色々書いてはいるが、自分のチュードルには特に逸話らしき逸話はない。自分が知らないだけかもしれないが・・(笑)

チュードルは、元々が高すぎるロレックスに変わり、悪く言えば廉価版(普及目的)として誕生した。
格好良く言えばディフュージョン・ブランド。ということになるが、今やロレックスのディフュージョンブランドしてのチュードルの役目は完全に終わり、それぞれがブランドを確立している。(ロレックスには失礼だが・・。)

何年か前偶然に見つけたこの時計は特に意識しないままデザインの良さに一目惚れして購入した。
自分は時計に最低限求めるモノがあり、それがカレンダーだ。よってデイト付きが条件になるため、この手の時計としては珍しいデイト付きであることが決め手となり購入に至った。また、この時計の前までは黒系の文字盤ばかり購入していたため、アイボリーのこの文字盤の色が非常に気に入った。

このチュードルのクロノタイムは文字盤に様々なバリエーションが存在する。カラーと共に実に多いのでここでは紹介しきれないが、少しだけ紹介すると、チュードルクロノタイムの前期型。いわゆるロレックスとチュードルのパーツが混合している初期のクロノタイムは文字盤がシルバーホワイトでインデックスのみとなる。ケースはカマボコで、リューズ、三連ブレス共に王冠のマークが入っている。カマボコとはケースを横から見たときに丁度カマボコを切ったようなデザインになることから名付けられたものだ。エッジが立ち、腕への座りが良いとされるがさほど変わらないように思う。ただ、デザイン的にはカマボコの方が好きだ。
チュードル 8
このモデルもカマボコっていわれればカマボコ型なのだが・・。ややナローラインが入る。
チュードル ブレス
チュードルは正規の日本代理店が無く、販売的に苦戦を強いられているが、ロレックスのディフュージョンブランドとしてではなく、チュードルのブランド確立を狙いイメージキャラクターとして契約したのが若き日のあのタイガーウッズだった。
スーパースターの片鱗を見せていた頃のタイガーと時を同じくしてチュードルも「タイガーモデル」という時計を発表、発売した。とはいえその実体は、既存のモデルに「TIGER」の文字をいれたクロノタイムやレンジャーなどである。そんな「TIGER」モデルのひとつが今回のエントリーである。
まぁ、これによりチュードルが売れたかどうかはよくわからないが、売り上げを落としたと言うことはないだろう。
このタイガーモデルもかなり作られたが、一時期の飛ぶ鳥を落とす勢いであったタイガーに乗っかり、このモデルもタイガーとの契約が切れた後、人気の傾向を示したが、現在、一連の不倫騒動でタイガーも成績が今ひとつになっているので、このモデルの為にも(笑)巻き返しを図って貰いたい。思えばあの時代に個人名を冠したモデルは少なかったのではないだろうか。
ちなみに、このモデルはイタリア仕様でアラビア数字の文字盤を持つ。意外と珍しいモデルらしい。勿論並行輸入だ。クロノタイムはベゼルにも色々なバリエーションが存在するが、このモデルのベゼルは通称「プラタキ」といわれるプラスチック・タキメーター仕様で個人的にはクロノタイムの中でももっともしっくり来るモデルだと思っている。人気も一番高い。
また、現在のチュードルのブレスレットは5連のものを使っているが以前はロレックスと同じデザインの3連ブレスであった。このブレスに拘る人は非常に多いようで、購入後に付け替えようとしている人がいるが、3連ブレスは単体では非常に高くつく。よって、3連に拘る人は最初から付いてる方を買うのが得策だ。

現在では、ごく一部を除き昔ほど腕時計に桁違いのプライスは付けられておらず価格は安定している。ただ、高い時計は非常に高い。
腕時計ブームというのも些か落ち着いた感じだ。自分も一時期収まっていたが、ちょっとまた物欲が頭を覗かせつつある。


さて、・・長くなったが・・、あまりチュードルの話はしてないな・・。(笑)


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HD今昔

07 26, 2011
LaCie minimus LCH-MN2TU3
Kazz拘りの道具の世界。
ラシー4
さて、この間なのですが最近デジカメをRAWで撮影するようになり、いよいよ内蔵HDの容量がいっぱいになってきたので外付けのHDを増設しました。
しかし、安くなったものですね。
1万円で2TBが買えてしまうとは。
自分が一番最初に買ったMacはHDが4GBだった・・。604e時代・・。
まぁ、メインマシンが古いので、スピード自体はあまり気にしてはいなかったが、あまり安易には選びたくない。
外付けHDとはいえどやはりデザインが良い方がいい。
散々迷ったあげく、USB3.0も使えると言うことと、手頃な値段、デザイン的なもので、LaCie minimus LCH-MN2TU3を選択。
ラシー1
一応動作環境はMacOS10.5以降なんてなってますが、10.4でもフォーマット次第で問題なく使用できます。
この手の周辺機器に付いてくるCDみたいなモノは一切無い。
アダプターコードが細い。あと、本体側に付けるUSBのコネクタの形状が特殊(?)で見たことがない。
ラシー1
これは独自の形状か?ラインは1mぐらいなので、何らかの理由で破損したり、マシンとHDを離して使う人は苦労するかもしれない。(普通に売ってたらすいません。)
ラシー2
まぁ、LaCie といえばデザインが良いので有名ですが、確かに2TBでは大きさも小さく、(約17.5×11×3)で概ね満足。音は殆ど聞こえない。静かなのが良い。(マシンがややうるさいのもあるが。)
ラシー5
とりたてて欠点は見あたらないが、アクセスのLEDは目線より上に置いてあるし、何かと前面の方がわかりやすいのでそこだけ。あと、アルミの色がやや黒いのでMacのシルバーとは合わない。LaCie はもともとMac用の商品の方が強いのでなんで、合わせなかったのかなぁ。ちょっと残念です。
ただ、全般的に問題らしい問題はないです。

安いし、小さいし、音は静かで中々良い買い物をしたと思ってます。


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ぐるぐるな世界 ROLL5

07 24, 2011
湘南菓子工房ヒラオカ ヨーグルトロール
Kazz日本全国お菓子の旅
ヒラオカ ロールケーキ2
さて、ここ最近のブログは美味しいモノづいている。
頂き物ではあるが、前回に引き続き湘南菓子工房ヒラオカの今度はロールケーキをエントリーする。
エントリーしたのはよいが・・、とりあえず自分で買ってきたわけではなく、相方が買ってきたのでちょっとわからないことが出てきてしまった。
このロールケーキの名前を忘れたらしい。(笑)

忘れるなよ・・。

だけど、ヒラオカのHPを見たのだが、それらしいのが無い・・。
何という名前だろうか・・。
出張店限定とか?サイズもハーフサイズで4人分(つまり4切)ぐらいで、やや小さめのサイズだ。
名前もわからないのでエントリーをやめようかと思ったが、美味しかったので思わずのせてしまった。
ヒラオカ ロールケーキ1
ところで、写真を見るとわかるのだが、実は断面がガタガタだ。
それはこのロールケーキがかなりやわらかく、上手く切れなかったためだ。
かなりやわらかい。
まぁ、写真はGXRのボケのお陰で何とか見られるが、こう見るとガタガタでもなかなか美味しそうにみえるから不思議だ。(笑)
・・・いやいや、実際美味しいのだ。
ヒラオカ ロールケーキ3
全体的なビジュアルは、色は白っぽく、見た目の卵感は少なめではあるが、クリームは甘くなく量も少なめで丁度良い。日頃から言っているが、クリームをセンター集めすぎる最近のロールケーキは好きではない。
持つと非常に軽い感じがする。

早速一口。

・・と一口食べてここで名前がわかった。

やはりこれは「ヨーグルトロール」だ。

味が普通のロールケーキと少し違う。とくにクリームにやや酸味がある。ほんの僅かだが。
ヨーグルトロールというほどヨーグルト満面の味がするかというとそうでもない。
これもごく僅かにいやらしくなく感じるぐらいだ。
あと、スポンジ部の食感がかなり軽い。滑らかに溶ける。
個人的に焼き目がないのが惜しいが、総合的な食感も良く、口の中でクリームとカステラ部分が離れることなく混ざり合う。最近食べた中では美味しいロールケーキの部類だ。

HPの写真と色が違いすぎて見た目では迷ったが確かなようだ。

ところで、こう言ったロールケーキに限らず、美味しいモノはできるだけ早く食べた方が良い。冷蔵庫に1日置いておくだけで翌日にはかなり味が変わっている。1本だと人数がいないと食べられないが、小さければ食べきれる。だいたいどこの洋菓子店でも1本として売っているが、少し食べたい人のために1/3ぐらいのサイズで置いておいて欲しい。

しばらく食べていなかったが、美味しいプリンとロールケーキを食べられたので暑いけど幸せだ~。(笑)


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名前に自信。

07 22, 2011
湘南菓子工房ヒラオカ 和三盆糖でつくった おいしい焼プリン
Kazz日本全国美味しいものを探す旅
ヒラオカ プリン11
先日相方が地元に出張してきているこのプリンを買ってきてくれた。

このブログを始めてから何かにつけてネタになるモノを買ってきてくれるのでありがたい。いつもありがとう。

さて、このプリンは、神奈川県茅ヶ崎にある「菓子工房ヒラオカ」の和三盆糖で作った焼きプリンである。
長いのでここでは和三盆焼プリンと略させてもらう。

プリンというモノは殆どの場合透明な容器に入っている。勿論それぞれ創意工夫の元色々な容器に入れられているが、基本的に色がわかる透明が好きだ。高級なプリンは陶器などに入っていることが多く、そこには高級感を感じることが出来るが、勿体ないが大概2次利用をするには至らず、結局「その分値段を下げてくれ。」と思ってしまうことが多い。
それ故透明の容器は気を遣うことはなく、おのずから自分的にはこの透明な容器を通して、卵の黄色からカラメルにかけてのグラデーション部分の絶対領域を堪能するのがプリンをビジュアル的に楽しむ醍醐味とも言えるものだと思っている。(笑)こうしたプリンに限らず、何につけても器というのは大切なモノなのである。
ところで、巷では「なめらかプリン」全盛であり、その滑らかさを競いすぎて一時は液体にまで形態変化をさせられた感のあるプリンも、最近ではややしっかりした堅めのプリン本来の食感に戻りつつあるのがトレンドのようだ。
ヒラオカ プリン2
プリンという食べ物も実にシンプルで、いかようにも作ることが出来、シンプルがゆえに味の微妙さはダイレクトに評価に直結する。大概ひとくちで「おおっ!」か「ん?」に分けられる。
ロールケーキなどと同様に作り手の力量がモロに問われる典型的な食べ物だ。

このプリンは色はやや濃いめで、外見から既に、「しっかりした味付けがされていそう。」と感じさせるものだ。
蓋を取ると「バシッ」と上面に膜が張ったように弾力があり、「これぞプリン」といった感じだ。
早速食べてみると、第一印象はやはりしっかりした風味の残る美味しいモノであった。
そして、いたずらに甘くない。
これはやはり和三盆糖のなせるワザか。
ヒラオカ プリン3
下の方を掘ってカラメル部分を食べてみてもほんのり上品な甘さがあるだけで、安い砂糖にありがちな舌にまとわりつくような嫌な甘さはない。

「美味しい。」

ヒラオカのHPを見ると、このプリンには普通牛乳で乳脂肪分4.0%以上の牛乳を使用しているとか。大概のスーパーで売られている牛乳は3.5~3.7。他の材料にも抜かりは無いようです。
卵感と牛乳や控えめな甘さのバランスが取れているなかなか美味しいプリンです。
こうしたしっかりしたプリンを久々に食べました。

名前に伺える作り手の拘り。
「おいしい」焼プリン。

さすがです。

暑い夏でキンキンに冷えたアイスなんかも良いですが、適度に冷えた美味しいプリンもいいですね。


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伝説になった日。

07 20, 2011
ブルースリー1

ここに一枚のポジがある。

自分が今から約20年前に撮影したものだ。
場所はアメリカ合衆国、ワシントン州シアトル近郊のレイク・ビュー・セメタリーと呼ばれる場所である。
セメタリーというぐらいだから墓地である。

わかりにくいかも知れないが、写真を見ると墓石が写っている。

誰だ?

1940年11月27日生まれ。存命であれば今年71歳である。

かなりの高齢だ。

7月20日。つまり、今日。この日は32歳の若さでこの世を去ったあの伝説の男の命日である。

男はここに眠っている。

その男の名は、李振藩。

芸名を李小龍。

英語名を BRUCE LEE ブルース・リーという。

ブルースリー3
            ブルース・リー BRUCE LEE
               Kazzクリエイティヴな世界

ブルースリーがこの世を去ってから実に38年が経つ。かなりの年月だ。
実は自分はかなりのブルースリーファンだ。直接墓参りに行くぐらいであるのでどのくらいか分かっていただけるであろうが、ここではあくまでファンとしてほんの少しお話をしたい。

ブルースリーを知らない人って少ないのではないだろうか。
死後約40年してこの知名度。おそらく世界中でも今なお何本かの指に入る超有名人である。
日本で初めて「燃えよドラゴン」が公開された時、それはまさに今で言う「ディープ・インパクト」であった。
映画というあくまで2次元的な産物にこれほどまでに衝撃を喰らったのは、後にも先にもあの時だけだったかもしれない。幼き人間の全身を貫いたその衝撃は現在でも忘れることはない。いや、幼かったからこそ少年時代の自分はブルースリーという人間に魅了されていったのだと思う。

それにしてもネット全盛の彼を取り巻く環境は凄いものだ。
ありとあらゆる彼に関する映像が存在している。
昔は燃えよドラゴンがテレビで放送されるだけで、もう、すったもんだの超大事件である。
何秒かの次週からの予告編を見るためだけに日曜洋画劇場を点けていたものである。ビデオデッキが一般世帯に普及する遙か前のことなので、家にいながらにしてブルースリーが見られると興奮度はMAXで、何日も前から全てのことに集中できなくなるぐらいだった。彼の一挙手一投足全てが伝説であり、またそれほどまでのカリスマ性を持っていたのだ。

幼い頃は彼の表面的な部分しか追っていなかったかもしれない。鍛え上げられた肉体美や、怪鳥音、華麗なヌンチャクさばき、トラックスーツ。映画から受けるビジュアル的な憧れが強く、
「彼のように在りたい。」という意識が高かったように思う。
ところが、年を取るにつれ、それは変化し、彼の武術論や、所謂ブルース・フィロソフィーに大いに共感し、内面的な彼の魅力に傾倒していった。もともと主演映画は少なく、それらを観ることにそれほど時間は要さなかった。
以降はゲリラ的に掘り起こした映像で彼の歴史は綴られ補完されていくが、皮肉にも本来は表に出ることのないそうした映像を目の当たりにすればするほど武道家と俳優の線引きをしていくことになる。
スクリーンで観る彼は美しく、格好良く、華麗でジョークも効くが、反面武道家としての彼は、隙が微塵もなく、カミソリのような鋭い独自論を説得力のある独特の口調で論じて魅せる。現在の総合格闘技に通じる大きな原点ともなる指針を見せたとも言われている。

ところで、得てして困ったのは彼のファンとも言われる輩だ。(自分も含む。・笑)
この彼の哲学は、十人十色でひとそれぞれ受け取り方が違う。酒の席などでこの話を持ち出すようなら夜通し大変な騒ぎになったものだ。(笑}
今となっては懐かしい話だ。

彼の命日に合わせてか、先頃香港の元ブルースリーの邸宅を買い取る話が新聞に出ていた。買い取ってブルースリー博物館を造ろうという話であったらしいのだが、交渉は失敗したらしい。
ちょっと残念だ。餅は餅屋という言葉があるが、価値が分かる人間が買い取り、取り壊しなどになる前に何とか保存などの方向で動いていただきたいものだ。
また、最近になって映画「グリーン・ホーネット」のリメイク版が上映された。自分も観たがあまり好きではない。歴史は繰り返すの如く何年かごとに訪れるブルースリー・ブームがまた来るのかも知れない。

彼の哲学の話に戻るが、「燃えよドラゴン」が日本で公開されたとき、殆どの人はハンとのラストの鏡間の対決に息を呑んでいたと思われるが、近年は冒頭の彼の哲学を語る少年とのコーチングのシーンに注目されることが多いようです。

「考えるな。感じるんだ。」

という台詞から始まる一連のシーンは、目先の小さいものに拘っているとその先にある大きなものを失うことになる。考えるよりも行動しろ。という締めくくりをされる。

この台詞というかシーンの大元は実はかなり前にある。
「ロングストリート」というアメリカのテレビドラマにゲスト出演したときの話だ。
目が見えない探偵にJEET KUNE DOをコーチする話だ。この回の日本語タイトルは「波止場の対決」
彼の出演シーンは比較的多く、この回が好評だったため以後3回ゲスト出演している。
この時の話は「謂わば指先にある月を指さすのと同じだ・・。」というやや回りくどい言い方はせず、ストレートに持論を展開する。
また、のちにカナダのテレビインタヴュー番組に出演したときの「水になれ。」という人生哲学。いかにも彼らしい考え方と、実は勝負事は勝つことよりも負けることの方が重要で、勝つためには負けること、死に方を学ぶことから始まる。というこれも極めて彼らしい考え方をとくとくと語るシーンがある。

これらの台詞はいずれも彼の哲学を象徴するような言葉だ。
燃えよドラゴンの冒頭にしても、公開当時は殆どの人が注目していなかったと思われるこうしたシーンがクローズアップされることは、彼の世間的な評価を一変させた具体的な現象として挙げられる。
一端の俳優という枠を飛び越えた上半身裸でうなり声をあげていた東洋人は、現在では全世界から大いなる賞賛を浴び、崇拝される立場となった。

しかし、残念ながらそうしたムーブメントは彼の死後起こっていく。

ただ、彼の精神(スピリット)は何ら変わらず。
おそらく、彼が存在した証しとして未来永劫、後世に語り継がれるであろう伝説である。

毎年この時期になると何となくこの写真を取り出しては眺めている。

先生。自分も年を取りましたが、まだまだ頑張ります。

ⓚAll Rights Reserved. Photo by Kazz with GXR A12 50mm

プロフィール

Author:Kazz
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Kazz zzaK(+愛・逢・遇・合・・・ etc)
あい。は、人それぞれ。

英語で i は自分ということ。

Kazz zzak(+i)

色々な「あい。」と自分をプラスして
Kazz zzak+i=「Kazz zzaKi」

「カズ雑記」

身の回りの好きなこと。好きなモノ。
関心のある事。
写真と共に何でも書いていきます。

気に入ったらまた遊びに来てください。

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