国宝、着々建築中。

08 30, 2012
えーっ・・・熱中症になってませんか?

近日中にエントリー予定、現在制作中の国宝「某所」です。(※ 9月20日 エントリーが近いので写真を削除しました。)
決してサボってるわけじゃないのに結構時間がかかる・・・。
こりゃ思ったより簡単にはいかないワ。(泣)
僅かに襖のデザインの寸法が合わなくて(右)やりなおし!!

ちょっと長期戦になりそうな予感がしますが、きっちりアップしますので、よければまた遊びに来てください。
空振りすいません。

創作意欲

08 23, 2012
screenshot_168.jpg
さて、暑い日が続いておりますが・・体調など壊してはおりませんでしょうか。
「なんとなぁ〜く国宝建築に興味がある、素人さんのための国宝建築ブログ」の側面を持つ(オイオイ、自分で言うな・・笑)当ブログですが、現在制作しているモノがありまして、色々と格闘中です。
まだもう少しかかりそうですが、おそらく次回かその次にエントリーできそうです。

多分常連さんならわかると思うのですが、実は当ブログでも以前チラッと話題が出た「あそこ」です。
写真が使えないってことでだいたいどんなところか想像できるのではないでしょうか。写真にもヒントが隠れてます。
このエントリー予定の場所は、WEB上でもあまり取り上げられていない国宝のようなので、そういう意味ではモチベーションが上がってます。
まぁ・・当ブログのことなので、どういう風になるかわかりそうなものですが・・・
あまり期待しないでお待ちください。(笑)

それはそうと、以前エントリーした福島の白水阿弥陀堂と、これは未見ですが、静岡の虎渓山永保寺 観音堂の覆屋が外れたようです。両方とも紅葉には間に合い美しい姿を魅せてくれそうです。

けど・・、何処に行くにももう少し涼しくなってくれないと・・。


△を探せっ! ○△□乃庭の見方。

08 17, 2012
○△□の庭
建仁寺 ○△□乃庭 maru sannkakku sikakuno niwa
Kazz日本全国古(いにしえ)の旅


京都には面白い庭が数々ある。
ネーミングの面白さもさることながら、見る者に投げかける作庭者の心理。

京都 建仁寺 「○△□乃庭」まるさんかくしかくのにわ。

それは、龍安寺の15個の石のように精神世界へ誘うためのきっかけなのだろうか。
こういう庭は嫌いではない。
この庭は禅宗四大思想(地・水・火・風)を単純な図形で表現したものということだ。

この面白いネーミングの庭をよ〜く眺めてみる。四角、丸、形的には一見してわかるものがいろいろ見えてくる。
ところが・・・。
地(○)水(△)火(□)・・・風・・が無い。
そう、確かに風は無いんですけれども・・。
ちょっと自分なりに考えてみた。
枯山水庭園だと水の流れが表現されていることがよくあるが、砂丘の風紋のように、庭に描かれたラインで風の跡を表現したものなのだろうか。または、中心に植えられた一本の木の微妙な「揺らぎ」で「風」を表現したのではないのか。

・・いや、そんなことは後回しにして。
○△□乃庭と命名された割には、この庭には問題が・・。

どうしたって△が見えない。(笑)

いやいや、確実に△らしきものが無い。
でも、○△□乃庭なんだよなぁ。
非常に高度な禅問答か、煩悩がある人間には見えないのか。
ぜってー見つけてやる・・。

ネタバレしてる人には「あそこだよ。」って言われてしまうかもしれないけど。
実は、この庭には説明書きがあり、△がこの庭のどこにあるかわかるように図解されています。
自分は最後まで心の目で見ましたが、結局ギブアップ。わかりませんでした。
それを知らされた時は、
「お〜っ、そういうこと。奥が深いな〜。」
と・・・ちょっと納得いかないような・・(笑)
ネタバレになるのでここにはあえて載せないようにしますが、(ググっちゃだめですよ。)興味のある方は実際に建仁寺に行ってみてください。
あっ、くれぐれも立て看板の図解を先に読んではダメですからね。

もし、何の予備知識も無く一発でこれがわかったら、結構凄いんじゃないでしょうか。


異風体感 GREEN FAN2

08 13, 2012
グリーンファン2 Green fan2
Kazz拘りの道具の旅
グリーンファン2-1

さて・・。
連日この暑さである。
先日風邪をひいた病み上がりの身体にはかなりこたえる。
仕事から帰り部屋に入ると尋常じゃない暑さ。そこで暑くなりすぎた空気を一端抜くために開けられるすべての窓と扇風機と換気扇などを一気に回す。それでも陽当たりが良すぎる自分の部屋の空気は残念ながらホンの気持ち涼しくなるだけだ。
基本的にエアコン(クーラー)が嫌いなので、もっぱら使用するのは扇風機。
もう10年以上になるだろうか、正直自分の部屋の扇風機は結構酷使されている。
その酷使された扇風機がついに故障してしまった。昨年から動きがおかしかったし、使用期間を考えると耐用年数を過ぎているし、モーター駆動ということで発火も怖いし、昨年は扇風機が売れに売れ在庫があちこちで無くなる始末。とんでもない「扇風機狂想曲」が奏でられた。
今年もそれは考えられる。
というわけで、無くなってどこのメーカーだかわからない粗悪品を仕方なく買うよりは、早々に対策。
今日は季節ネタ。我が家に来た新しい話題の扇風機、
グリーンファン2
をエントリーすることにしよう。

ところで、
昨年からの節電で、エアコン(クーラー)から一気にその需要を拡大した感のある
「扇風機」
もともとエアコンと扇風機は同一線上にありながらも機械的には完全に別のベクトル商品だ。
気化熱を利用し機械的に冷気を送風するエアコンに対して、風を機械的に生み出すことにより体感温度を下げるのが扇風機だ。
最終的な目的はほぼ同じだが、そこに至るまでの経緯は全く違う。
したがって、所有という点では共存するが、稼働という点では一般家庭でこれらが共存(同時使用)することはなかなか無かった。
そう、結局スイッチを入れるのはどちらかに限られ、子供の頃は、
「エアコン付けてるんだから扇風機は消しなさい!」
と、良く言われたものだ。(笑)
ただ、ここ数年サーキュレーターというやや目的が異なる扇風機が注目されはじめた。確かに、サーキュレーター自体は昔からある商品だが、冷やした空気、暖められた空気を撹拌し熱効率や冷却効果を相乗させるという点ではあまりなじみは無く、近年になって一般的に使われるようになったと言って良いのではないか。
そういう意味では冷房(暖房)+扇風機(サーキュレーター)という図式は今日では当たり前になった。
グリーンファン2-4
さて、グリーンファン2だ。
このグリーンファンは「2」とつくだけあって2世代目のグリーンファンである。
初代グリーンファンも自分的にはかなり印象に残っていて、ちょうど2年前の今頃に発売されたと記憶している。
その時は、
「やけに高い扇風機だなぁ」
と、思ったものだ。
高級思考が高まる家電製品において扇風機の高級化というのは久しく考えられていなかった。
それもそのはず。扇風機とエアコンは結局のところ、「冷却する」という点では二極化を辿り、前述したように交わることは無かった。
そして、現在の都市部ではヒートアイランド現象や超都市化、その他諸々の原因により、その暑さはもはや扇風機単独では対処しきれないまでになってしまったのだ。
子供の頃、昼間は確かに暑いが、決して我慢できないほどの暑さでは無かった。熱帯夜なんて言う言葉自体聞いたことが殆どなかったし、実際昼間の暑さは夜には抜け、暑くても「扇風機の風量最強+首振り」程度で対応できる暑さだった。
しかし、近年の連続熱帯夜や昼間の暑さは尋常ではない。気温が全く下がらない。
「・・あっちい〜・・我慢ならん・・。」
結局その猛烈な暑さに対抗するためには最終兵器としてエアコンを登場させない訳に行かないのである。
新・三種の神器か何か知らないが、エアコンは当時は非常に高価なものだった。そのエアコン様が我が家に来たときはもちろんすったもんだの大騒動で、高い電気代を尻目に親の目を盗んではひたすらエアコンを効かせていた。
「ひょえー、涼しい。」
ってなもんだ。
そんな懐かしい思い出に浸り、「一家に一台」すら高級品だったエアコンは、もはや「一部屋に一台」
安くなったものだ。(笑)
こんな状態だから、もはや「冷やす」という絶対的な機能に関しては扇風機の出番はなかなかなく、日本の都市部の異常とも言える暑さと、エアコンの低価格化、その他諸々の経緯により、扇風機は夏の主役をエアコンに明け渡すこととなったのだ。

ところがだ。

昨年の東日本大震災により事態は一変した。

この未曾有の大地震は間接的に電力不足を引き起こし、日本全国津々浦々、日本人ひとりひとりが節電対策に追われることとなった。
なんせ電力がまかなえないためこうした対策をやらざるを得ない。とりあえず個人から大企業まで無駄な電気はすべて消す。
去年の夏、日本中から無駄な電気が消えた。もちろん自分も実践した。
その結果、日本の夏の電力消費量はかなり押さえられた。
電力消費量の大きいエアコンはその使用を真っ先に制限され、日本はかなり暑くなったが、国民は節電に対する良い意味での見直しを図ることができた。
そこで、エアコンに変わる節電対策の代表とも言える「扇風機」に注目が集まり、爆発的に売れたのだ。
ここにきて、扇風機はその主役の座をエアコンから奪還した。
SDIM0525.jpg
昨年は本当に扇風機が売れた。「お一人様一台限り」なんて札が貼られたのも珍しくなかった。とにかく、羽が回って風さえ生み出せれば、どの国のどんなデザインだろうと置いたそばから売れていったのだ。

さて、こうした状況下とはタイミングが微妙に異なるが、先代グリーンファンは、そのデザインもさることながら、圧倒的な省電力性とデザイン、革新的な風を起こす扇風機として世間の注目を集めた。
実は今回自分が購入したグリーンファン2の先代グリーンファンはこの節電対策のために売り出された時期とは違うタイミングで発売された扇風機であり、その後継とも言えるグリーンファン2がこうしたタイミングで売り出されたことは、話題性も相まって最高だったと言えるのかもしれない。昨年、このグリーンファン2も言わずもがな売れに売れた。確かに値は張るが、デザインがよく革新的な性能を持ち、DCモーターという極めて省電力で駆動するモーターのおかげでその電力消費量は一日8時間使用したとしても月に何十円というレベルだ。(カタログでは16円なのだが、電気料金改正で前後します。)これで売れないわけはない。
グリーンファンシリーズはこうした理由もあり、高級扇風機の代名詞とも言える商品になった。

では、実際のグリーンファン2はどうなのか?ちょっとレビューしてみようか。

グリーンファン2の全体的な感想はといえば、大方みんなが言っている通りである。
体感的な風の感じ方であるが、これは正直個人的な感覚が強く、万人が宣伝文句の通り体感することができたかというのは非常に難しい。あくまで個人的にという前提で言わせてもらうと、言われるほど全身に浴びるように風が当たるかと言われるとそうでもないのだが、身体への当たり面は確かに広く、風の質が優しい感じは明らかに従来の扇風機と違う。同じ扇風機でこうも違うかと感じた。これは、
「異風」だ。
パワーもさることながら、まず感じたのはこの風の「質」の方だ。だから初めはレベル3でも「あれ、何かパワーないな・・。」と感じたのだが、角度を変えていろいろな状況で比較すると、やっぱり違う。
また、それは自分の部屋が狭いせいもあると思うが、広めのワンルームやリビングなどで威力を発揮しそうだ。狭い部屋で距離が近過ぎると普通の扇風機との差異を感じにくいかもしれない。少し離れた方が良い。
風量は4段階あり、超微風モードからサーキュレーターモードまで。(勝手に名付けてます。笑)
風量1〜2では確かに微風として使いどころはあるだろうが、(赤ちゃんなど強烈に冷やせない場合。)成人男性が暑くて扇風機をかける場合には最低でも風量3が必要で、場合によっては最強の4が必要だろう。
4のサーキュレーターモードは確かにパワーはある感じだ。かなりの範囲まで風は届く。メーカーがいう
「窓を開け放ったときの自然な風」というのはこのレベル4のことであろう。
だが、これには落とし穴があり、そうなるとグリーンファンの売りの一つである「静寂性」からは大きくかけ離れる。このレベル4は残念ながら結構な風切り音がする。
自分は機械音などの所謂煩わしい音にかなり過敏な方だ。それでいてグリーンファン2の音はかなり静かであると感じることができる。確か先代のグリーンファンではモーターノイズの点などで静寂性に疑問符が打たれる記述がネットなどに書き込まれているのを読んだことがあるが、それはこの2で改善されたようだ。
確かに1〜3のレベルでは(もちろんモノとして動いているので多少の音はするが)まず煩わしくなるような気になる音はしないといっていい。
これはDCモーターの恩恵でもあると思うが、羽の薄さにもあるのではないかと思う。非常に薄い羽を使用しており、これが静寂性に一役買っている。
結局、パワーを上げれば音がするし、音がしないようにするとパワーは上がらない。
従って、一件相反する、こうした風を生み出すパワーに静寂性が伴っているかという点でグリーンファン2はどうなのかということを考えると、かなりのレベルで合格点を与えることができると感じた。
グリーンファン2-2
では欠点らしい欠点がないのかと言われるとそうでもない。
自分が最も欠点だと思うところは、ポールの付け根の剛性だ。(丁度写真の部分のすぐ上)
この部分が弱すぎる。ちょっとしたショックで折れそうだ。
まぁ、ここを太くすると全体的なデザインが崩れるのはわかるが、それでも脆弱すぎる。
ここが折れたという話はネットなどでも聞いたことがあるが、デザインは変えなくて良いので、材質を変えるなど対策をとってもらいたい。
グリーンファン2は基本的にポールの抜き差しでおおまかな高さを調節するのだが、高さ調節は首の角度の対応でそれほど気にしていない。
そして、価格。もう少し安くできないものか。これはおそらく自分のみならず市場の声として大きく挙がっていたのでは無いだろうか。
これに対するメーカの回答は、「グリーンファン・ミニ」だ。今年発売になったこの商品は、グリーンファン2のデザインを強襲しながらも機能的にはほとんど変わりなく、それでいて安い。(-10,000円)
実はこのグリーンファン2を購入して、さほど時間差が無くこのミニの発売があり、個人的にはこの商品の方が魅力的だったので少し悔しい。(笑)デザインはやや丸くなり一部で言われていた持ち手の位置も変更された。
ユーザーの声を反映し地味に改良を重ねているところに好感が持てる。おそらくグリーンファン3はこのデザインが採用されるのだろうか。
2になり先代には無かったリモコンが付属するようになったが、感度は決していいとは言えない。
ただ、やはりあると便利だ。リモコンのデザインもよく考えられていて本体同様いい感じで仕上げられている。もちろん本体にも電源などのスイッチはあるが、すべて上部のモーター部の方にあり、たったままでも操作できるような配慮がされている。但し、機能的には一つ少なく、本体にある各種LEDを消灯する機能はリモコン側からでしかできない。このLEDは以外と明るく、就寝時に電気を消す真っ暗派には煩わしく感じるだろう。
あと、これは面白いと感じたのだが、購入する際に入っている段ボールの箱は、その箱がそのまま収納のためのBoxになっている。
SDIM0498.jpg
こんな感じだ。
メンテナンス性(掃除がしやすいか)という点では、前面のマグネット式のカバーを始め問題は無い。

というわけで、今回はグリーンファン2をエントリーしたのだが、人気がある商品故、結構売り切れ店が多い。
一時はプレミアまで付いた扇風機だがそこまでして購入する価値があるかどうかは疑問だ。
また、これに対抗して大手各社の扇風機が大きく変化していった。グリーンファンに限らずとも、来期ぐらいには
あっと驚く扇風機が登場するかもしれない。

文字通り業界に「新風」を吹き込んだグリーンファン・シリーズ。
以前の扇風機と違い、機械的な中にも感じられる自然な風に近い優しい風。
「異風体感」
結構満足です。



日本一危険な国宝31

08 06, 2012
三徳山 三佛寺 投入堂(完全解剖 製作編)20
Mitokusan Sanbutsuji Nageiredou (kanzenkaibou-seisakuhen) 20
Kazz日本全国「古(いにしえ)」の旅
screenshot_143.jpg
いや〜、何でこんなに暑い・・、いや、熱いのでしょうか。(笑)
これだけ熱いと、とてもじゃないけど出歩こうなんて思いません。何か休日とはいえ道路も閑散としているようだし・・。
ただ、それでも日中熱いのはまだ我慢できるのですが、夜中に熱いのは勘弁していただきたいものです。21時で余裕で28度ぐらいありますからね。・・もう笑うしかありません。
これでは節電しようにも先に自分の身体の方が参ってしまいます。

さて、当ブログはそんな熱さ(笑)にも負けず、進めていきましょうか。
珍しく前回からの続き「日本一危険な国宝 投入堂 完全解剖制作編」今回も前回同様「西側小庇群(小庇1=隅庇・小庇2=西側面庇)」をエントリーしていきます。
とりあえず、続きのエントリーなので、まだご覧でない方はこちらを先にどうぞ。↓
日本一危険な国宝30
※クリックで新しいウインドウが開きます。

始まる前になんなんですが・・・。
前回から「庇」を扱ってるんですけど、投入堂の場合そのビジュアルや、たどり着くまでの道程がド派手すぎて、それこそ以前やった建築方法なんかの話だとそれなりに盛り上がるんでしょうけど、前回の「高欄」もそうだったように、今回の「庇」も確かに地味だなぁ・・・。興味持ってる人っているのだろうか。(笑)
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さて、とりあえず見てみましょう。
西側 小庇1(ブルー)と 小庇2(レッド)が並ぶ正面やや下から見てみます。
収まり具合はこのような感じでしょうか。
前回の小庇1から今回はその焦点を小庇2に移します。
個人的に初めて投入堂見たときの印象ではこの西側の小庇1と小庇2の位置関係がよくわかりませんでした。
いや、よくわからないというよりも、なんで小庇1が必要なのか?と。
位置を少し下げて縋破風(すがるはふ)で屋根を回せばいいんじゃないかと思っていたのだが、これに関しては投入堂を知れば知るほどその理由がわかってきて、こうした部材が「新・増築問題」に起因するところなんだと納得するようになってきました。
screenshot_145.jpg
まっ、その新・増築問題はこのブログではまだ本格的に取り上げないこととしているので、まずは小庇2です。
この小庇2なんですが・・・。
こいつもイマイチよくわからない部分があるんですよね・・・。(泣)
どこがわからないかというと、まず、垂木の長さが3種類ありそうです。
部材は垂木が20本、破風が2枚、垂木の連結材が2本、茅負が1本で、おそらく小庇1とそれほど変化があるようには見えません。・・というか、この小庇2は実際にも細部は見えません。(笑)
基本的には小庇1と同じようで、延長したままだと垂木にぶつかる北側の何本かと、南側の何本か、それを短くカットして横の連結部材で連結し剛性の確保。構成的にはそのような感じだと思うのですが、小庇2の場合にはその組付け位置にやや問題がありそうです。
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西側部分の主屋根の垂木何本かを外しました。
実は図面上だと、この小庇2の垂木は天井と扠首(さす)の間に収まっているようです。
だけど、この長さだと何本かの垂木は部分的に扠首が邪魔しています。短く切らざるを得ない状況のはずであるのですが、何らかの方法で巧く組んでいるか、やっぱり短く切っているか・・。
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具体的には、写真のように垂木のスパン的にも必ずどこかの垂木が長さ的に逃げ場が無くなり、扠首の餌食(笑)となるため、短くカットされることになっているのではないかと思う。ちなみに小庇1・2ともに垂木のスパンは約20センチだ。
まぁ、これに関しても何番目の垂木がどのくらい短いかというのは残念ながらわからない。
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ちなみに、上の写真はまだ取り組んでいない愛染堂側(東側)の小庇3だが、この垂木の長短に関して、愛染堂側の小庇3は実は僅かながら屋根の位置が小庇2よりもやや低い位置にあり、この扠首の下の梁の部分に丁度良く収まっている。もちろん船肘木などが邪魔しており、短くカットされる部分はありそうだが、全体的な垂木の収まりは小庇2よりも遙かに良い。小庇2の垂木をあえて配置してみたが、垂木の高さはこれだけ違いがある。また、この東側の垂木のサイズを比べると、長さは小庇2の方が長く、約2.6m(一番長いと思われる垂木)愛染堂側の小庇3の方は約2.2mぐらいである。
現在見ることのできる投入堂のシンメトリーは左右対称ではないが、初めからやっているとするならば、やってできないことはないだろうこうした取り付け位置にしても微妙に違いが出ている。こうしたことが増築説を有力にしているのかもしれない。
screenshot_146.jpg
真俯瞰状態から見るとよくわかるのですが、この小庇2は投入堂の切妻、棟木から対象の両側の垂木とほぼ同等の長さで約4.3mほどあります。
画像では垂木の長いものと短いものそれぞれ北と南で何本かずつ制作しておりますが、実際の投入堂の小庇2の垂木がこのような組み合わせで作られているかは残念ながら定かではありません。
ただ、これは「謎」なんてものではなく、堂内に入ることができればわかることで、修理関係者や構造的にもご存じの方はいらっしゃると思います。
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最後にもう一度身屋と小庇1・2の位置関係を見てみます。
今回の小庇に関しては不明な点があり、特に小庇2に関してはまた保留の問題が増えた。
おそらくこれから取り組むであろう愛染堂もわからない部分が多く悩むことになるであろう。そうしたことをできるだけ追求したいのだが、実際問題としては、なかなか難しい。
ただ、今後にも言えることだが、このようなわからない部分に一歩踏み込めるか否かで大きく変わるんだろうな。建立方法などと違い答えのあるものであるのだからそれをしないと「完全解剖」なんて謳ってられないし、存在意義すら無いだろうな。答えが合っているか合っていないかは別として、わからないながらも多角的に検証せずにやめることは、こうしたものを書いていく意味がない。こんなんであれば「完全解剖」の看板を下ろすか、いっそのことやめた方がいい。

これだと図面からわかる範囲で立体にトレースしているに過ぎない。

プロフィール

Author:Kazz
Welcome to my blog

Kazz zzak(+あい。)へようこそ。
Kazz zzaK(+愛・逢・遇・合・・・ etc)
あい。は、人それぞれ。

英語で i は自分ということ。

Kazz zzak(+i)

色々な「あい。」と自分をプラスして
Kazz zzak+i=「Kazz zzaKi」

「カズ雑記」

身の回りの好きなこと。好きなモノ。
関心のある事。
写真と共に何でも書いていきます。

気に入ったらまた遊びに来てください。

尚、このブログ内全ての文章・写真には著作権があります。販売も行っておりますので
無断で使用・転載する行為を固く禁じます。

コメントは基本的に悪質で無いものは承認する方向です。
ただ、メールで個別に対応することは時間的にも余程のことが無い限りできませんので
コメント通してすることになります。宜しくお願いします。

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