意外なところに名国宝群。和歌山県長保寺。

04 24, 2013
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建物記(けんぶつき)ファイル№0042
長保寺 Tyouhou-ji 
Kazz日本全国古(いにしえ)の旅
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さて、
いきなりですが、例えばこういう問題はどうでしょうか?

『京都府・奈良県を除き、一つの伽藍内(境内や敷地)に3つ以上の国宝建築を有する寺社(または霊廟・城など)は一体いくつあるでしょうか?』

・・ごめんなさい・・問題の意味がよくわからないでしょうか?(笑)

では、まず答えから。
京都・奈良に日本の国宝建築が集中しているのは皆さんご存じの通りです。京都には48の国宝建築、奈良には64の国宝建築があります。これだけで日本の約半分の国宝建築を占めます。
・・ですが、その他の都道府県にも勿論国宝建築はあります。
そこで、冒頭の問題です。
そのまま回答すると終わってしまうので、『京都・奈良以外・・』という部分を無視し、回答例として日本最大の国宝建築を有する寺院を回答します。

答えは当然ですが、奈良県法隆寺です。
その数は・・・
・金堂
・五重塔
・綱封堂
・大講堂
・三経院及び西室
・聖霊院
・西円堂
・鐘楼
・回廊
・経堂
・食堂及び細室
・中門
・東室
・東大門
・南大門
・東院夢殿
・東院伝法堂
・東院鐘楼
・三重塔

19です。
いやぁ、・・・さすがに法隆寺ですね。これだけの国宝建築数を誇ります。
ということは、日本の国宝建築の約10%もが法隆寺にあることがわかります。(19/217?)
2位が同じ奈良県の東大寺の8ですから、いかに凄い数の国宝建築が法隆寺にあるかわかります。

・・と、こういう答えが欲しいのですが、では、冒頭の問題、わかりますでしょうか?
これは結構難しいと思います。

『京都・奈良以外で国宝建築を3つ以上有する寺院・霊廟・城など。』
答えなんですが、これが思いの外少ないです。

まず、ひとつが、兵庫県の姫路城【大天守・東小天守・西小天守・乾小天守・イ、ロ、ハ、ニの渡り櫓 計5】
で、もうひとつが、栃木県の日光東照宮【本殿、石の間及び拝殿・東西透塀・正面及び背面唐門・東西回廊・陽明門 計5】
そして、滋賀県の園城寺【新羅善神堂・勧学院客殿・光浄院客殿 計3】
で、最後が今回のエントリー、和歌山県 長保寺【本堂・多宝塔・山門 計3】です。

「ええっ、これしかないんだ・・。」
と、調べてみると少ないのでビックリです。まぁ、姫路城なんかは一般的に「姫路城=国宝=世界遺産」的なところがあり、厳密には大天守・小天守・櫓・・など国宝的に分類されてるんですが、もっぱら姫路城ひとつのものとして国宝と認識されているところがありますよね。
で、そうしたことを加味して3つ以上の国宝建築を所有するのは奈良・京都を除くと全国でも上記の4カ所しかありません。
後の国宝建築は同一敷地内にあるのが2つ以下なんですね。(2つあるだけでも凄いのですが。)因みに京都でも3つ以上は、西本願寺、醍醐寺、東寺だけです。
「だから何だ?」って言われても困るのですが(笑)
こう言っては語弊があるかもしれませんが、姫路城や日光東照宮は国宝建築の中でも結構なビッグネーム。知名度はかなりのものなのですが、正直『長保寺・・?』って聞いて、『あ、あそこね。』と答えられる人というのは中々いないのではないでしょうか。
いや、失礼・・個人的にあまりなじみのない和歌山県だったので、こうした貴重な遺構が残っているので嬉しくなってしまいました。
(※注 この数に関しては文化庁の国宝建築のデータベースに基づいている。但し、不思議だ。例えば厳島神社などは厳密には拝殿・回廊・五重塔など多数の国宝を抱えるが、文化庁のデータベースだと厳島神社の数は全体で「1」に数えられており、他は独立して数えられていない。謂わば枝番のような扱いか。・・これはなぜ?)
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ところで、この長保寺、寺縁起では・・。
長保寺は長保二年(1000年)一条天皇勅願より創建されたものであるということです。
一条天皇と言えば、まず出てくるのがお二人の皇后で、定子皇后と彰子皇后。それぞれのお付きの女官が、枕草子の清少納言、源氏物語の紫式部であるのが語られます。(お寺のパンフレットにも書いてあります。)
後は紀州徳川家の菩提寺であることが有名で、歴代紀州徳川家のお墓がズラッとあります。
その他はそれほど特筆するべきところもなく・・・?自分もこの長保寺を訪れた際、時間が無く、駆け足で見ざるを得なかったのですが、ロケーションが素晴らしく、喧噪とは無縁の観光客が誰もいない非常に静かなところにあり、雰囲気の凄く良いところでした。

さて、この長保寺が有する国宝建築は、本堂・多宝塔・山門です。
まずは本堂を見てみましょうか。
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鎌倉時代に再建されたとされる本堂はオーソドックスな中世の折衷様建築です。
折衷様建築(せっちゅうようけんちく)
ハイ、当ブログでも初めて出てきました。(笑)

日本の寺院建築が和様・大仏様・禅宗様建築に分かれるのは以前のエントリーでもやりました。
この三様建築の大筋が分かれば日本の国宝建築を見る際非常に面白く見られますよ。・・・というのもやりましたが、ここでは更に突っ込んでこの三様建築を更に細分化します。
すると、出てくるのが、新和様建築と折衷様建築です。
時代的には鎌倉時代後半から室町にかけてでしょうか。この頃に寺院建築は少し変化していきます。
例えば、新和様建築というのは和様建築を基本に大仏様建築の要素を箇所箇所で取り入れた建築のことを言うようです。長押の上の組物、貫の木鼻、貫なんかがポイントとなるのではないでしょうか。
そして、折衷様建築というのは、やはり基本の和様建築に大仏様や禅宗様の部分的な要素を取り入れた建築のことです。したがって、折衷様建築というもの自体におおよその定義はあるものの、これが折衷様建築だ!という決定的な要素(建築部分)は、実際その建築を見ないとわかりません。大まかなアウトラインから自分の目でひとつひとつ確認するしかないでしょう。
言うまでも無く、折衷様建築を見極めるには、和様・大仏様・禅宗様建築それぞれの特徴を把握していないと理解しにくいかもしれません。
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【和様建築の代表格 浄瑠璃寺本堂】

和様建築・大仏様建築・禅宗様建築・・というのは、おそらく誰がみてもある程度の理解はできるでしょうが、この新和様建築と折衷様建築というのも厳密には難しいものです。
例えば、和様建築でありながら部分的に大仏様建築の要素を明らかに取り入れた建築があるのに、世間一般ではそれが新和様建築にはならずに和様建築のままであるとか。(明通寺本堂など。)
自分も完璧にその違いを把握できているかと言われると正直自信は無いのですが・・・。勉強していきたいです。

次は多宝塔です。
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意外なことに当ブログで多宝塔を扱うのは初めてです。
それもそのはずで、関東に重要文化財の多宝塔はありますが、国宝の多宝塔はありません。
それどころか、国内でも国宝の多宝塔は6塔しかありません。内、和歌山県は3塔もの国宝多宝塔が現存しています。

多宝塔というと仏塔として海の向こうから伝わったものだと勝手に思っていましたが、この形は日本独自のものであるということです。円形的な寺院建築は殆ど見られないので多宝塔自体が貴重な遺構であると言えます。
多宝塔と言えば中心部の白い漆喰で出来た「亀腹」(かめばら)が特徴的ですが、ここ長保寺多宝塔の亀腹は高さが非常に低いのが特徴でとてもスマートな印象を受けます。
造形的にも他の多宝塔よりも細身の感じです。
ここ長保寺は本堂や多宝塔の裏側が山になっていて、やや上から見下ろすことが出来るようになっています。
細部を確認するにはもってこいです。
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こちらは日本最古の多宝塔 滋賀県石山寺の多宝塔です。
国宝多宝塔で大きく違うのは板葺きか瓦葺きか。6塔の内半分は板葺き、半分は瓦葺きです。こう見るとイメージが全然違います。

そして、最後は山門です。
小型の門ながら大仏様建築の特徴を十二分にもっており、堂々たる門です。流石は国宝です。
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よく目をこらしてみると・・
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この山門の彫刻があるのですが・・・
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この「鯉」の彫刻。こうした門では珍しいデザインじゃないかと思うので思わず写真に撮ったのですが、(見返りは龍と虎。)よく見ると凄く細かい仕事をしています。素晴らしく、感動してしばらく見ていたぐらいです。
特にお寺でもらったパンフレットにもこの「鯉」については書いてなかったのですが、この「鯉」の彫刻、あの『左甚五郎 作』であるとの噂をネットで見つけました。
いや、確かに凄く目立つんですよね。真相はどうなんでしょうか?
いや、仮に左甚五郎じゃ無くともこの作者は相当の人物に違いない。
是非皆さんも長保寺を訪れたら見てみて下さい。

時間の関係であまり居られなかった長保寺ですが、自分が訪れた時は観光客もおらず非常にのんびりとした雰囲気でした。
とはいえ、遺構は貴重中の貴重。一見の価値ありです。

和歌山県には7の国宝建築があります。(内、長保寺が3)これは広島県と並び全国で第5位です。
京都・奈良は別格としても、昨年訪れた滋賀県といい、ここ和歌山県といい、素晴らしいところです。
結局訪れることができたのはここ長保寺のみだったこともあり、今年は意外な国宝建築群が眠る和歌山県に注目です。

旅の楽しみ。クラシックホテル。

04 16, 2013
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建物記(けんぶつき)ファイル№0037
奈良ホテル Nara Hotel
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さて、
悲しいかな、関東の桜も殆ど散ってしまった。
桜を見に行く旅、というのであれば北に行くしか無いか・・。
GWも近くなった今日、例年ならもう1〜2本旅行に出掛けてブログで発表しているぐらいだが(笑)今年はタイミングが悪いせいかどこにも行けないでいる。

ただ、ここにきて、その具体的な日程が決まったのでかなり楽しみになってきた。

何処に行くかは後にするとして・・
今宵は宿泊施設について少し話をさせていただく。

行きたい場所も勿論だが、最近はその場所のどういう宿泊施設に泊まるかの方にも楽しみの比重が置かれており、そういう意味では旅の楽しみも倍になった。
それを開眼させてくれたのが、以前話した『クラシックホテル』である。
クラシックホテルという呼び名の定義は明確には無いといえるが、創業から100年を超えるもの、またはそれに近い時間が経過したホテルを総称してそう呼んでいるようだ。
よって、中には「○○クラシックホテル」という名称で呼ばれるホテルもあるが、それらは本筋からは外れる。

このクラシックホテル。そう呼ばれるホテルの別格が日本には4つ程あり、それが、日光金谷ホテル・富士屋ホテル・万平ホテル・奈良ホテル日本四大クラシックホテルだ。
昨年はそのうち奈良ホテルと万平ホテル(未エントリー)に宿泊することができた。
いずれも素晴らしいホテルであった。
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『終わりよければ全て良し。』と言う言葉がある。
旅行に出掛けた時、余程の例外を除き大概の人は宿泊先のベッド(もしくは布団)でその日の終わりを迎える。
昼間の観光などが終わり、夕食であったりだとか、温泉、はたまた翌日の朝食など。ホテルに帰ってからの時間というのは結構長い。勿論旅におけるホテルの求められ方は個人個人違うが、1日の旅の余韻、日々忙しい時間に追われた中での非日常的な空間を楽しむという点でホテルは非常に重要な役を担っている。
前述の言葉通り、その日の充実度の最後の締めくくりや、明日への活力と言う点でホテルが請け負う責任は大きい。
掛け布団が何となく煙草臭かったり、クリーンさにかける部屋なんて言うのは論外だし、従業員の接客意識にも常に完璧が求められる。そうした要因でいらぬ神経を使って疲れてしまっては、何のためにホテルに帰ってきたのか分からない。
自分の部屋の延長、というのは難しいかもしれないが、やはり煩わしい事柄は御免だ。

言うまでも無く、すべてにおいて完璧なホテルなどというものはこの世に存在しない。
よって、人は限られた予算や好みからそうしたリスクが限りなく少ない、または少なそうなホテルを選ぶ。
また、その時の予算、場所など自らが持つ優先順位に従って決めていく。

とりわけ、年に何回かしか旅に出ない人にとってホテル選びとはある意味博打的なところがある。
インターネットなどから無造作に口コミや写真などの雰囲気を参考にホテルを選ぶ。
勿論それは悪いことでは無いし、最も現実的な選び方だろう。
自分も去年そうした選び方でホテルを選び、旅に出た。
そのホテルが良かったか、または自分の旅のスタイルに合っていたかなど、結果は半々ぐらいだろうか。
やはり「これだ」と思うホテルに出会うのは難しい。
中でもホテル側の手際の悪さで不快な思いをしたことが一度だけあった。
本来ならそれを強く指摘して改めさせればホテル側の「知・実の利益」にもなるのだが、結局、旅の疲れもあり「こんなものか」で片付けてしまった。今思えば言ってあげれば良かったと後悔している。

結論として、値段や口コミ評価が高いホテルを選んだとしても、それが必ずしも良いホテルであるとは限らない。
いや、本来は良いホテルではあるのだけれども、何らかの理由により運悪くそういった良くない印象をもってしまうことがある。何度も足を運ぶ地での観光であれば自分の旅行スタイルや好みに合わせたホテル選びを構築していけるが、全く知らない土地だとそれも難しい。

でも、旅先で宿泊しないわけにはいかない。
「終わりよければ・・」の言葉通り、ベッドに入り目を瞑ったときに精神的にも違和感なく安らげているか。
良いホテルに出会うのは、やっぱり難しい。
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決してひとつの枠にはめることができない様々な人間にサービスを提供するホテルというのも大変だ。
その人には問題ない事柄でも別の人の受け方が180度違うこともある。
こうしたことから、ホンの些細な事柄でも印象が良ければそのホテルをまた選ぶ機会もあるし、逆に人によってはホンの些細な事柄でも機嫌を損なうような目に遭ったホテルは二度とその客には選ばれない。
往々にしてチャンスは一度。それが、ホテル業というものであり、旅におけるホテルの立ち位置だと思っている。
クラシックホテルは別名百年ホテルとも言われる。百年以上の間安定したサービスを続けるというのは並大抵なことではない。

昨年宿泊した奈良ホテルは近代遺産として貴重な建物でもある。
もちろん宿泊施設としては旅館の方が古い歴史を持っているが、奈良という場所柄とその独特のロケーションの為か、このホテルの持つ雰囲気は他のクラシックホテルとも一線を画す。唯一無二だ。
ここを最初に訪れたときは物珍しく憧れが強すぎてひいき目に見ていたところがあったのは否めない。
あちこち回っては写真を撮ったりもした。確かに歴史を感じさせるこのホテルはそこにいるだけでワクワクさせる感覚に満ちていた。
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また、今日ではバイキングが当たり前となっているホテルの朝食だが、クラシックホテルといえば断固として守られているのがテーブルサービスの朝食だ。
奈良ホテルではちょっとした『究極の選択』を迫られる。
それは、朝食のパンを「ホットケーキ」にするか、「フレンチトースト」にするか、「トースト」にするか、だ。
これは・・・大問題だ。(笑)
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そして、その選択は朝の卵料理にも及ぶ。(笑)
上は奈良ホテルの朝食、下が万平ホテルの朝食。
これらは、例えば付け合わせをハムやベーコンにしたり、目玉焼きにすることなどにより何通りもつくることができる。
バイキングと違いワサワサしていないのでゆっくりいただくことができる。そんなこともテーブルサービスならではの時間の使い方だろう。
味については・・不味いはずがないです。(笑)

そんな楽しさ満点のクラシックホテル。
昼間の観光が終わり、こうした空間に身を置けるとは幸せだ。
なかなか泊まれないホテルではあるが、次回宿泊した際は、この奈良ホテルをさらに深く体感することにしよう。

Red BRO gives you wings.(レッドブロ、翼を授ける。) ブロンプトンM1Lが来た日。

04 08, 2013
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BROMPTON M1L
Kazz拘りの道具

さて、
この前「自転車が欲しい!」という心の叫びをエントリーしたと思うが(笑)、その声が届いたのか、我が元に赤いブロンプトンのM1Lという貴重な自転車がやってきた。
・・やってきた、っても買ったんだけどね。
2010年に台数限定で販売されたM1L。現在でもカスタムすればこの仕様に出来ないことはないのだが、時間がかかるし、かなり高い。正直ブロンプトンは日本では高すぎる。実際そんなに高い自転車では無い。

このブロンプトンと言う自転車は、簡単そうで実は複雑なパーツの組み合わせで出来ている。勿論基本フレームはどれも同一のモノだが、ハンドル、ギア、ステム、・・など細かくオーダーが出来たりするのだ。
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例えば、ブロンプトンM1LのMハンドル形式。
真っ直ぐハンドルのS型と、ひらがなの「ひ」のようなこのM型、ちょっと表現できないP型とハンドルだけでも三種類ある。また、M1Lの1はそのままギア数を表す。この場合はシングルギア。
そして、M1LのLは泥よけの有無3種類の設定があり、Eが泥よけ無し、Lが泥よけ付き、Rが泥よけ+キャリア付き。と、こんな感じだ。
日本で最も売れているブロンプトンはM3Lで、これだとM型ハンドルの3速(内装)の泥よけ付き・・ということになる。
このブロンプトンは殆ど乗られていない新古品で、状態も非常に良く、ピカピカだ。よくぞ残っていてくれた。これも何かの縁だろう。(早速、サドル、スタンドなどプチ・モデファイ)

今更説明の必要も無いかと思うが、このブロンプトンという自転車は所謂折りたたみ自転車の一種で、英国において長い間モデルチェンジも無く、現在まで造られている非常に歴史ある自転車だ。デザインもさることながら秀逸なのはその折りたたみのメカニズムとその折りたたんだ時のサイズだろう。
そのため自転車を電車などに積み込む「輪行」においては無敵の強さを誇る。
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そのサイズに関しては、我が愛車のカプチーノと比べてもご覧の通りで、・・・
いや、これは逆にカプチーノの小ささを強調する写真になってしまうか・・。(笑)
いずれにしても約60×60×30(長×高×奥)センチの小ささは16インチでは驚異的。

そこで、試したかったのが・・。
カプチーノにこのブロンプトンは乗るか?・・、いや、
入るか?
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結果はご覧の通り。歴代国産車の中でも多分10傑に入るであろう狭小空間を持つカプチーノでも・・
結構、余裕。サイズ的に入らないサイズじゃないことは何となく分かってたけど、空間的にどうかな・・っと。
運転することに危険な状況だとまずいのですが、これって法的に問題あるのかなぁ・・?
まだカプチーノ+ブロンプトンで旅に出ていないので何とも言えないが、これで旅の楽しみ方が一つ増えた。
カプチーノ+自転車の旅ってあんまり聞いたこと無いよな・・。

但し、これに伴う問題もある。
これにてカプチーノ助手席は占拠され事実上のワン・シーターとなった。
完全に一人しか乗れない。
こうなると黙ってない人が一人いる。
新しい翼を手に入れたかと思ったら、場合によってはヘシ折られかねない状況にもなった。(笑)
万事が万事上手くはいかないな。

シンプル国宝。山梨県 大善寺

04 02, 2013
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建物記(けんぶつき)ファイル№0041
大善寺 Daizen-ji 
Kazz日本全国古(いにしえ)の旅

さて、
山梨県にある大善寺。
関東では数少ない国宝建築ですが、ここ山梨県には2棟の国宝があります。禅宗様建築の清白寺と、ここ大善寺です。この2棟は、距離もそれほど離れていないので、国宝建築に興味がある方は是非セットでご覧になることをお勧めします。両方とも素晴らしい建築です。

山梨県と言えば何を思い浮かべるでしょうか?
色々あるのですが、まず、葡萄。そして、酒好きの方が思い浮かべるのが甲州ワインでしょう。山梨と言えば国内における葡萄生産の約1/4を誇ります。もちろん、圧倒的に日本一です。
で、何でこんな話をするかというと・・・・。
この大善寺は別名『葡萄寺(ブドウ寺)』というほど葡萄と縁が深いのです。
寺縁起によると行基がこの地に訪れ修行をし、その満願の時、何やら葡萄を持った薬師如来が現れる夢を見たそうです。行基はこの夢をたいそう喜び、早速その夢に出てきた如来様を刻み安置したそうです。
薬師如来が持つ葡萄は法薬とされ、行基はこの地に薬園である葡萄園を造り、民衆を病から救ったそうです。それ以後この地では葡萄作りが盛んに行われ、それが、ここ甲斐国(山梨県)で葡萄が作られる発祥ともいわれるそうです。
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建物に目をやると・。
この大善寺本堂は西暦1286年の建物です。かなり古い。歴史を感じる木肌の色がとても良い感じです。
そして大きさの方は17.4m四方で5間あり、ほぼ正方形。堂々とした姿です。軒反りは少なくシンプルで落ち着いた印象を見る人に与えます。
山梨のもう一つの国宝である清白寺も禅宗様にしては軒反りが小さく、個人的に山梨の国宝建築は両方とも好印象です。
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ここ大善寺は山の中腹にあり、四方をグルリと回り見ることができます。また、本堂の裏手には人が上がれる場所があり、本堂を見下ろせます。
屋根より高い視線で見ることができるので屋根の細部を見ることもできます。
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こういった状況で見ることの出来る国宝建築はなかなか無いのでジックリと見てしまいました。
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大善寺はよく見る寄棟造りとしては珍しく、頂点部分は結構宝形造なみに短く出来てます。
極端な例。(笑)
緑・中尊寺金色堂、富貴寺大堂、白水阿弥陀堂などに見られる宝形造。(屋根の面全てが三角形)
赤・大善寺本堂(薬師堂)に見られる頂点が短い極端な寄せ棟。
青・唐招提寺などに見られる典型的な寄せ棟。
こうした例は他の国宝では見られないような・・。上から見るとよくわかりますね。
ただ、この屋根はオリジナルかどうかは不明で、近世に入ってからの修理の際に現在の形にされた可能性もあるそうです。
本堂内には重文の十二神将象像と日光・月光菩薩像が安置されており、本堂についても関係者の方が説明してくれよくわかりました。
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個人的に気になったのですが、大善寺本堂自体は素晴らしいのですが、対面したときに結構回りのコンクリートが目に入ります。ロケーションが素晴らしいだけに、それだけが残念です。
仕方ないことなのでしょうが・・。
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山門も重要文化財です。

プロフィール

Author:Kazz
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Kazz zzak(+あい。)へようこそ。
Kazz zzaK(+愛・逢・遇・合・・・ etc)
あい。は、人それぞれ。

英語で i は自分ということ。

Kazz zzak(+i)

色々な「あい。」と自分をプラスして
Kazz zzak+i=「Kazz zzaKi」

「カズ雑記」

身の回りの好きなこと。好きなモノ。
関心のある事。
写真と共に何でも書いていきます。

気に入ったらまた遊びに来てください。

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