荒ぶる青きオーラの正体。吉野 金峯山寺 & 蔵王権現

09 26, 2013
蔵王権現扉13
建物記ファイル№0049
金峯山寺 Kinpusenji
Kazz日本全国古(いにしえ)の旅  

さて、
奈良県吉野にある金峯山寺(きんぷせんじ)。ここは言わずと知れた修験道の聖地です。
修験の開祖である「役行者」が、ここ(金峯山)で修行に明け暮れ、人々を救うために感得( 信心が神仏に通じて、宿願がかなえられること。)したのが、日本独自の神である『蔵王権現』なのだ。
そして、役行者はその現れし蔵王権現の姿を桜の木に彫刻したという。その桜の木を祀るためにお堂を建て、それが金峯山寺始まりだと言われているそうだ。

開山に伴う昔話である、あの『三枚の蓮の花』の話。
その昔、役行者が取り出した蓮の花。その蓮の三枚の花びらを『神仏の縁のある場所に、落ちよっ』と散らしたところ、一枚は、鳥取県の三德山、一枚は、愛媛県の石鎚山、そして、一枚が奈良吉野のここ金峯山に落ちたという。

その話を聞いて以来、ここ金峯山寺にはある種の憧れを抱いて訪れた。
修験の総本山。金峯山寺とはどんなところなのだろうか。
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基本的に金峯山寺に極めて近いエリアに一般観光客用の駐車場は無い。少し歩くが広い無料駐車場があるのでそこに車を止めることになる。
そこで、お土産屋さんなどを横目にテクテク歩いて行くと10分ぐらいで最初に出会うのがこの『黒門』(総門)だ。
後に見ることの出来る仁王門から比べればかなり貧相だが、ここが金峯山への入口となる。昔は公家・大名といえどここでは馬を降りて通行しなければならなかった格式を持つ門だったそうだ。

ここで改めて勉強したい。自分も最初はそう思っていたのだが・・。
実は、「金峯山」という山は無い!・・のだ。
「金峯山寺」っていうぐらいだから、どこかにそういった名前の山があるのかと思いきや、ここ吉野の金峯山は、吉野山から大峰山のつらなる峰の総称を指すのだそうだ。
誤解の無いように。
金峯山寺山門
そして、黒門を抜けると、金峯山寺の仁王門を目の前にする。入母屋造り三間一戸の重層門だ。
この仁王門は国宝。高さは20.3mあり、階段下から見上げるように見るのでそれ以上の高さと迫力を感じる。
実に堂々たる門で、金峯山寺に相応しい素晴らしい門だ。

ここを訪れるのは実は二回目なのだが、前回同様非常に気になったことがある。
それは、手前の電線。
こうした美しい仁王門にあまり似つかわしくない電線が、かなり視界を邪魔する。一連のお土産屋さん通りを抜けると視界の先に現れるので非常に目立つ。もちろん仕方の無いことなのかもしれないが、個人的に非常に残念だ。
金峯山寺33
金峯山寺仁王像
山門には仁王像。金峯山寺の仁王像の造形は結構凄いです。大きさは東大寺南大門の仁王像につぐ日本で二番目。
約5.1mあります。
仁王門は大概の場合柵によって守られているのだが、こちらは手前にはあるものの、上部は柵を隔てていないのでより細かく鑑賞することができる。後に紹介する蔵王権現像もそうだが、金峯山寺の像の特徴は頭が大きいことだ。この像も頭が大きく、表情の迫力が凄い。
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そして、仁王門をくぐると金峯山寺蔵王堂。もちろん国宝です。
金峯山寺と言えば、大概の方は蔵王権現のイメージが強過ぎるぐらいなのですが、この蔵王堂も大迫力です。
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蔵王権現に圧倒された金峯山寺であったのですが、蔵王堂の方もこれまた見逃せません。
木造建築としては東大寺大仏殿につづ大きさ。とにかく、でかいです。でも決して大味じゃ無く、ところどころ繊細に造られています。個人的に思うところのその象徴は、屋根の檜皮葺でしょう。これだけの大きさながら板葺き独特のシャープでありながら柔らかいラインが醸し出されている建築はそうそうないと思います。
金峯山寺平面5
ちょっと簡単にイメージで初層を造ってみました。梁行・桁行共に8間あり、サイズは正面・奥行きともに40m近くあります。高さは34mあり、檜皮葺木造建築としては世界一を誇ります。
金峯山寺平面6
初層だけで柱の数は・・・・1・・2・・3・・・何と、68本!・・凄い数です。
これだけの大建築はなかなか見られるもんじゃありません。
ちなみに、大きさでやや上回る奈良・東大寺の現在の大仏殿でさえ60本です。(大仏が鎮座する空間があるとはいえ)いかにこの蔵王堂が巨大な木造建造物であるかわかります。
金峯山寺121
禅宗様建築に見られるような極端な軒ぞりは無く、上品な反り。
金峯山寺正面基壇
屋根の重みがあるため組み物は結構複雑です。
基壇部は何やら近代になって固められているようです。何となく違和感を感じるのは自分だけか・・。
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ところで、肝心の蔵王権現像の方なんですけど・・
秘仏中の秘仏であるがゆえ、滅多のことでは見られないもので、そもそも定期公開・・なんていうことは本来無いようです。
ただ、金峯山寺が発表しているように・・・

【金峯山寺では昨年より国宝・仁王門平成の大修理を本格的に推し進めることとなり、その浄財勧進のために、本堂蔵王堂の秘仏・金剛蔵王大権現像三体(重文)を向こう10年間にわたって、毎年一定期間、ご開帳を申し上げています。
 修理される仁王門は寺内で現存する建造物の中で一番古く、延元3年(1338)頃の再建で、ユネスコの世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成物件として世界遺産登録も受けています。
その仁王門修理勧進のご本尊ご開帳は今年が第3期となります。 】


現在蔵王堂、仁王門などの修理費がかかるので、ここ10年は定期公開するということでした。確かに、檜皮葺は耐久性の面でも瓦には劣るし、ましてやあの大きさ・・かなりの修理費用が掛かると言うことは素人目にも明らかです。
よって、我々にとっては非常に有り難いことになりますが、こうして蔵王権現様のお顔を拝見することが出来るわけです。
ちなみに、2013年は3月30日から6月20日までの70日間で既に終了していますが、秋は残念ながら公開予定が無いようです。おそらく2014年3月頃からご開帳されるのではないでしょうか。やはり吉野だけに春に合わせて行ってみるのがいいのかもしれません。

自分も1度目に行ったときはご開帳が直前で終了してしまい見ることが出来なかったのですけれども、2度目の時は見ることができました。
初めて見た蔵王権現像は、単純に「でかい。」というのが第一。そして、「厳しい。」そんな印象です。
金峯山寺の秘仏として滅多なことではお目にかかれない蔵王権現像なんですけれども、秘仏なのでもちろん写真撮影はできません。ただ、蔵王堂自体に入ることは一年を通して可能なので、単純に中に入り雰囲気を感じることはできます。
ここでは大きさなどの比較のため例によってザックリと造ってみました。(手前の人間のスケールは170センチ)
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ご存じのように金峯山寺の秘仏蔵王権現造は三体あり、それぞれ意味があります。
向かって左尊は、釈迦如来(過去)を表し、中尊が観音菩薩(現在)、右尊が弥勒菩薩(未来)を表していると言われます。
また、一見同じように見える像も微妙に違うようで、まず大きさ。向かって左。左尊は5.92m、中尊が7.28m、右尊が6.15mです。実際の像も大きいのですが、内陣の基壇があるので余計に大きく見えます。実測だと8mぐらいあるのではないでしょうか。どの像も頭が非常に大きくて、一見五頭身や四頭身ぐらいに見え、決してプロポーション的には良くありませんが、やはりこれが八頭身ぐらいのプロポーションだと大きさが大きさだけに顔が見えず全然迫力がありません。(笑)注目は三尊の左腕なのですが、中尊のみ印相が『グー』の力強い握り拳です。左尊・右尊共に『刀印』(あまり詳しくないのですが、邪悪さを薙ぎ払うようなイメージでしょうか。)であるのが印象的です。
あとですね・・蔵王権現像が収まっている基壇(内陣)が狭い・・。かなり窮屈そうです。(笑)
これは、蔵王堂の規模を持って狭いといえるので、像自体が大きいとする方が正しいのですが、ちょっと細部は見にくいです。

通常蔵王権現の前(内陣)には特別のことが無い限り入れないようですが、今回のご開帳ではそれが許されていました。
蔵王堂内陣の金剛蔵王大権現の御前には、心の内を打ち明け懺悔する『発露の間』と呼ばれる場所があり、そこは、ひとり、もしくは二人程度の小さな衝立に囲われたスペースです。
聞けば、通常,内陣は得度し,僧籍を持つもの以外は入堂を許されていないそうですが、今回のご開帳に伴い一般に公開がされていました。おそらくではありますが、将来の定期公開でもそれは同様に公開されていると思います。
「ご本尊さまは『恕の心』ですべてを許されます。心静かにご対坐ください。」
自分は三度蔵王権現の前に対峙しました。貴重な体験が出来たと思う。

話は変わりますが、子供の頃、自分の中に『ヒーロー』っていませんでしたか?
困ったときに必ず助けてくれるヒーローの存在は、幼き頃の自分の想う将来の偶像でもありました。
それらは、仮面ライダーだったり、ウルトラマンだったり。漫画の主人公だったり・・。
今思えば笑い話になりますが、幼心に微妙に変化しつつも、根本的には単純な格好良さや強い者に憧れがあった事を覚えています。
ヒーローという名の憧れは、時が経つにつれ大きく変化し、極めて現実的な実像になっていきます。
自分が思い描くヒーローという名のシンプルな憧れは消え、それは、親、兄弟、同僚、先輩。自分の果たせなかった夢を実現している者だったり。国民を熱狂させるスポーツ選手への尊敬を含めた憧れへと変化していった。
こうした年になると、ウルトラマンや仮面ライダーに憧れることは流石に無いが、気持ち的には幼き頃と何ら変わりない。ただ、純粋さは無くなり、現実に身を置いている間が長い分、自分勝手な嫌らしい側面を棚に上げた希望的ヒーロー像を造り上げてしまうようになった。嫌な大人になったものだ。
蔵王権現扉21
『困ったときの神頼み。』
特に信心深くない人でも、一度や二度何気なく神頼みをしたことがあると思う。
自分もしたことがある。
蔵王権現が誕生した時代、飢餓や疫病など自らの力が遠く及ばない世界に、人々は常に平和を願って神様に祈りを捧げていた。そして、それは超人的な能力を持つ役小角なる人物が、愛してやまないこの国のピンチを救うために蔵王権現をこの世界に呼んだことで具現化された。力強く、大きく、全てに特化し、万物をも操る蔵王権現は、まさに幼き頃のヒーロー像そのままである。

役小角は修業時代、時代を読み、呼び出した弥勒菩薩や観音菩薩に、「今、民が求めているのはあなたでは無い」と、こともあろうことかダメ出しさえしたといわれている。
この頃までの神様と言えば、温和で優しい顔立ちの、いかにも「あなたを助けます。」と言わんばかりの謂わば『優しき神』であった。しかし、役小角は、今の時代に求められているのは怒れる神。すなわち、厳しく叱咤しながら民を育てる神の登場であることを願っていた。それは、怒りの形相と激しいオーラこそが人々に訴えかける力と成り、基本的に自ら切り開らかんとすることが最も重要であるということを諭す時代であるということを見抜いていたんですね。
そして、その象徴こそが蔵王権現であったのではないでしょうか。
思いやりを忘れ、物事を他人に委ね、不平不満をぶちまけ自分勝手に育った人間の末路・・
何だかその時代は、現代に似てはいないでしょうか。

厳しさの無い優しさは、単なる甘やかしに過ぎない。

万人のヒーローである厳しくも優しい神。
役小角がなぜ蔵王権現を呼んだのか。
荒ぶる青きオーラを纏う像と対峙するうちに、ほんの少しだけ解ったような気がします。



台風連休直撃。こんな時は2013年秋旅行の予定でも立てよう・・。

09 16, 2013
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さて、三連休いかがお過ごしでしょうか?
最悪なことに、関東は日曜日(おそらく月曜も・笑)共に台風の影響で朝からもの凄い雨です。何処にも出掛けられません。(笑)
屋内施設にでも行こうと思いましたが、これだけの雨だと万が一にも交通機関が麻痺し、帰れなくなる場合があるので止めときます。

9月に入り残暑もようやく落ち着きを見せようとしておりますが、まだまだ暑い。今年は7月の後半からずっと暑かったし、あまり「どこかに行こう」という気にならなかった。

そんな時は『今年の秋は何処に行こうか?』なんて事を考えるわけです。
自分の場合、まず建築ありきででかけるのですが、中でも文化財の修理というのに非常に興味があります。
とはいえ、そうしたものは大概が非公開であり、一般観光客がおいそれと入れる場所ではありません。たまに一般向けに公開があっても、大概が文化財の集中している京都や奈良で行われており、東京から日帰りだとかなりキツいスケジュールを組まなければなりません。
そもそも、こうしたものは抽選で行われる場合が多く、クジ運の悪い自分は外れまくってしまうのです。(笑)
当ブログでも修理関係の報告をしたいのですが、なかなか出来ていません。

そんな中、今、日本で国宝建築の修理が随時見られる場所が1カ所だけあります。<
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それが、改めて言うまでも無い、ここ兵庫県の『国宝・姫路城』です。
現存天守の中でも抜群の人気を誇る姫路城ですが、長期の修理に伴う観光客減少の対策として打ち出したのが、
プロジェクト・『天空の白鷺』という大天守修理見学施設です。
この天空の白鷺はご存じの通り平成23年3月から行っており、今年8月30日に来場者が150万人を超えたということで、こうした状況下では中々の盛況ぶりではないだろうか。(平成26年の1月15日をもって終了。)
修理見学を随時行っている。というのはあまり聞いたことが無いが、どこかで行っていたことがあるのだろうか?
素晴らしい。
考えると、こうした試みはある程度の規模が必要で、かつ修理が長期化されることが前提にあるが、ここまでとは言わないまでも、小規模ながらも限定で何回か行ってくれるとありがたい。
例えば、現在修理中の平等院鳳凰堂。
一度行われたが、現在までそれ以降音沙汰無し。(抽選は外れた・・・。)
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この平等院鳳凰堂に関しては以前も言っていたが、運悪く現在宇治にあるこの平等院鳳凰堂の他、宇治上神社も修理に入っている。観光的には大打撃であるが、ある意味何十年かに一度しかない機会であるので何とか定期公開して頂きたい。
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あと、個人的に注目。これ、何だかわかりますか?(笑)
ちょっと写真がないのでイメージで造ってみたのですが、非常に面白そうです。
これは、日本でもあまり・・というか、殆ど例の無い奈良時代のピラミッドともいわれる非常に珍しい遺構
国史跡 『頭塔』(ずとう)と呼ばれるものです。
元々は仏塔らしいが、詳しくは解っていないようだ。

詳しくは→頭塔特別公開

通常でも事前予約さえすれば見られるようだが、平成25年10月26日(土)〜11月11日(月)まで、事前予約無しで特別に公開されるということだ。(特別公開なのでガイドさんが付き、色々な説明があるらしい。)
正直、こういったものがあるとは知らなかったが、ちょっと見てみたい。

これらを見るか見ないかは別として、台風で外に出られない分色々勉強して(笑)秋旅行の候補を絞っていこう。

哲学の木

09 10, 2013
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さて、
北海道、特に美瑛に精通しているひと・・ではなくても、この場所に色々な名前の付く木があるのをご存じだと思う。
スカイライン(ケンメリ)のCMに使用された『ケンとメリーの木。』セブンスターのパッケージに使用された『セブンスターの木』など様々な木がある。
誰が名付けたか、畑の傾斜に反抗するように傾きながら立っている姿が哲学的ということで名付けられた、この『哲学の木』も、美瑛にある有名な「○○の木」の一本である。
もう、すでにニュースなどでご存じの方も多いかと思うが、この「哲学の木」に、一見誰かが悪戯したかのように、赤いスプレーで幹に『×』と書かれているのが見つかった。
一体誰がこんな悪戯をしたのだろう?と話題になったようだが、この『×』を書いた人はすぐにわかった。
この、『×』を書いた人は、この木(土地)の所有者の方であった。
『なぜだろう?』と思うこと無く、その理由は明らかだった。

観光客の目に余るマナー違反。
畑に勝手に入る。ゴミを捨てる。狭い場所に陣取ってカメラを構える。迷惑駐車。・・
それらに対する抗議。それが、理由だ。
北海道の中でも特に景観に優れた美瑛は、道内でも1、2を争うビュースポットであると同時に、撮影スポットでもある。
小高い丘が連なる美瑛は美しく、写真好きで無くとも撮りたくなる衝動に駆られる。
そうしたことは、いちいちわかる。

こうした木すべてに所有者がおり、その土地に入ることはできない。
あたりまえだ。
「では、そういうあなたが過去に写真を撮影した際、誰ひとりに迷惑を掛けること無く撮影していましたか?」
そう言われると確かに自信は無い。この哲学の木を撮影したときも車をホンの一瞬だが路上に止めた。
そうしたことは迷惑行為のひとつだろう。同罪だ。

よそ様の土地に入り込んでまで撮影したことは一度も無いが、こうした土地は殆どが畑で、靴の裏についた病原菌などが野菜に与える影響が強く、ほとほと困り果てているようだ。
マナーの悪さにそうしたストレスが重なって、一時期は「哲学の木」を伐採することも考えたそうだ。
ただ、いくら自分の土地の木だからと言って、これほど有名になった木をいきなり切り倒していいものだろうか。
インタビューでは語っておられなかったが、そういう気持ちだったのかもしれない。

そこまで思い詰めさせてしまって、本当に申し訳ない。

ありがとうございます、10万ヒット。

09 04, 2013
ドラマチック、ケンチク
さて、
早いものでこのブログを始めてからもうすぐ3年が経とうとしております。先日その間訪れていただいた皆様の数が10万(ユニーク)に達しました。
ありがとうございます。

思えば、始めた当初は当然のことながら訪問者数一桁を記録することもあり、「個人ブログなんてこんなもんかなぁ」などと思いましたが、『継続は力なり。』最近はコンスタントに見に来てくれる方もいて嬉しい限りです。
これは、書き始めた当初から言っていたのですが、本当は、ブログに依存せず、何枚かの写真と共に、それとなく日常を綴ったブログ・・なんていうのを目指していたのですが、全然違う方向に進んでます。(笑)

中でも『建物記・けんぶつき』(建物をゆる〜く見物した記録)と称した国宝建築(その他ちょっとイレギュラー的なものもあります。)について書かれた一連の記事は、自分でもこうしたブログを書くとは予想してなかったので驚きです。
この建物記については、タイトルも最近になって考えたもので、当然ながら書き始めた当初はファイル№が打っていない。かつ、今回調べたら番号はおろかカテゴリーもバラバラ。
最近の番号でさえ既にずれているようだ。(笑)
そこで、自分でもよくわかってない(笑)建物記について、一度過去に書かれたエントリーを全て列挙してみたいと思います。そして、このファイルを造り込んで、いつでもアップデートした最新のものが見られるようカテゴリーの欄にリストとして置いておきます。(今は時間が無くてちょっと無理ですが・・。)
もし、興味を持って頂いた方はお手数ながら過去のエントリーを是非ご覧頂ければ書いてる方としても嬉しいです。

【Kazz zzaK(+あい。)建物記】エントリーリスト(赤字は国宝)

№0001 西芳寺(苔寺)(京都)
№0002 餘部橋梁(兵庫) 
№0003 タウシュベツ橋梁(北海道)
№0004 角島大橋(山口)
№0005 姫路城(国宝・兵庫)
№0006 山寺(山形)
№0007 足立美術館(鳥取)
№0008 法然院(京都)
№0009 投入堂(国宝・鳥取)
№0010 飛雲閣(国宝・京都)
№0011 岡倉天心 六角堂(茨城)
№0012 大國魂神社(東京)
№0013 東郷寺(東京)
№0014 広隆寺(京都)
№0015 龍安寺(京都)
№0016 仁和寺(京都)
№0017 丸岡城(福井)
№0018 彦根城(国宝・滋賀)
№0019 三渓園 臨春閣(神奈川)
№0020 桂離宮(京都)
№0021 平等院(国宝・京都)
№0022 達谷窟毘沙門堂(岩手)
№0023 中尊寺金色堂(国宝・岩手)
№0024 寂光不動(千葉)
№0025 修学院離宮(京都)
№0026 笠森観音(千葉)
№0027 栗林公園(香川)
№0028 道後温泉本館(愛媛)
№0029 豊楽寺(国宝・高知)
№0030 富貴寺(国宝・大分)

№0031 竹瓦温泉(大分)
№0032 臥龍山荘(愛媛)
№0033 龍岩寺(大分)
№0034 瑠璃光院(京都)
№0035 曼殊院門跡(京都)
№0036 安楽寺 八角堂(国宝・長野)
№0037 大法寺 三重塔(国宝・長野)

№0038 白水阿弥陀堂(国宝・福島)
№0039 建仁寺 ○△□乃庭(京都)
№0040 龍光院 密庵席(国宝・京都)※但し、未見
№0041 奈良ホテル(奈良)
№0042 永保寺 観音堂(国宝・岐阜)
№0043 宇治上神社(国宝・京都)
№0044 大善寺(国宝・山梨)
№0045 長保寺(国宝・和歌山)
№0046 出雲大社(国宝・島根)
№0047 新薬師寺(国宝・奈良)
№0048 瑞龍寺(国宝・富山)


えぇ〜、数えてみると建物記などと大見得切っておきながらこれだけ?
国宝建築に至っては18ぐらいしかエントリーしてなかったのか・・。我ながら情けない・・。
しかも、最初の方はブログの方向性が定まってないので、エントリーだか何だかよくわからない状態になってるし・・。
とはいえ、ブログを書くようになってからここ数年の国宝建築訪問は結構な数になっており、実はエントリーしてないだけでかなり行ってるんです・・。これについては徐々にアップしていこう。(笑)


もう、永遠に見られない建築。
ご承知のように、こうした建築というのは決して永遠ではありません。
『完成した直後から崩壊に向かう。』
誰かの言葉ではありませんが、人の手を借り、修理をしないで現存できる建物などありはしません。
つまり、建築とはそのものが持つ歴史と共に、修理の歴史でもあります。
そして、天災、人災。建築を取り巻く環境は常に不可抗力的なリスクとの戦いです。
その証拠に、ここに挙げたたった48ほどの建築の中でも、すでに見ることの出来ないものが2つほどあります。
日時が無いのでわかりにくいとは思いますが、どこだかわかりますでしょうか?
ひとつは、3.11震災前に訪れた茨城県の五浦六角堂(※但し、現在は再建されています。)
六角堂11
岡倉天心が愛した五浦の海。精神を統一し、瞑想にふける部屋として六角堂は造られましたが、皮肉にも天心が愛したその五浦の海により残念ながら六角堂は壊されてしまったのです。
のちに関係者の尽力によってこの六角堂は見事に再建されました。
そして、もうひとつが、ここ
餘部12
兵庫県にある・・いや、あった、『旧・餘部橋梁』です。
六角堂は以前テレビの再建ドキュメントを見たのですが、何から何まで非常に良く研究されていて、見事に再建されました。
ただ、こちらは違います。
この餘部橋梁は約百年の歴史に幕を閉じ、現在はコンクリート製の『新・餘部橋梁』が掛けられています。
見ようと思っても、もう、無いんです・・。
自分は鉄道好きでも何でも無いのですが、初めて見たこの餘部橋梁の感動は忘れられません。ここを列車が通っていると言うだけでも凄いことだと思いましたし、必要最低限の機能美の極地だと思っています。この橋は本当に色々な意味で凄い橋でした。
餘部橋梁といえば、日本海側の強風による痛ましい落下事故が直接の原因となり、安全上の問題から、一気に取り壊し、掛け替えを余儀なくされました。惜しまれながら約百年という歴史を閉じましたが、わざわざ行くことは無いとおもいつつ、いつか『新・餘部橋梁』を見てみたいとも思います。

自分は常に、「建築はエンターテインメントだ」と言い続けています。
そして、目の前にある歴史を積み重ねた建築は劇的、ドラマチックでもあります。
そうしたものを味わいたいために何百、何千キロと移動し、目の当たりにすることは自らの活力となるものであり、感動を呼び起こす感性を担うものだと信じて疑いません。おそらく、どういう関わり合い方であっても建築から離れると言うことはないと思います。

・・というわけで、長くなりましたが、10万ヒット、重ね重ねありがとうございます。
今回は建築ばかりを取り上げましたが、実は何でも書きます。(笑)

KaZZ

プロフィール

Author:Kazz
Welcome to my blog

Kazz zzak(+あい。)へようこそ。
Kazz zzaK(+愛・逢・遇・合・・・ etc)
あい。は、人それぞれ。

英語で i は自分ということ。

Kazz zzak(+i)

色々な「あい。」と自分をプラスして
Kazz zzak+i=「Kazz zzaKi」

「カズ雑記」

身の回りの好きなこと。好きなモノ。
関心のある事。
写真と共に何でも書いていきます。

気に入ったらまた遊びに来てください。

尚、このブログ内全ての文章・写真には著作権があります。販売も行っておりますので
無断で使用・転載する行為を固く禁じます。

コメントは基本的に悪質で無いものは承認する方向です。
ただ、メールで個別に対応することは時間的にも余程のことが無い限りできませんので
コメント通してすることになります。宜しくお願いします。

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