年末恒例!!今年はどうなった?Kazz zzaK(+あい。)的 名建築BEST3 2015年総括

12 26, 2015
2015ベスト3
さて、
今年もあと僅か。これをやると年末なんだなぁ〜って気がするんですが、
今年もやります!Kazz zzaK(+あい。)名建築BEST3・・・。
意気揚々と宣言しておいて何なんですが、BEST3なんておこがましく宣言できないぐらいの体たらく。(笑)
今年は完全に異常事態。全然行けてないので、もったいぶらずにとりあえず全紹介。

一応、ここで取り上げる建築は「国宝」「はつもの」を基本にしているのですが、「名建築」っていうと、それはもちろん国宝だけには限りません。古代・中世・近世・近代・現代。重要文化財はもとより、名も無き建築にも名建築、印象深い建築はあるわけです。
2015年も色々と見ては来たんですが、国宝に限るとかなり少ないです。実際ここ何年かで日本の国宝建築の2/3は見てきたので、ここらで少し枠を広げ、前述ものもその「名建築」という枠に加えることにしようと思います。(単にネタ切れ?・笑)
screenshot_2599.jpg
screenshot_2601.jpg
screenshot_2562.jpg
【国宝 善光寺本堂】(長野県)
まず今年行った印象深い建築は、その時期も重なった一発目の5.24の善光寺。
日付を見て愕然としたんですが、年明けてから既に半年経ってますからね・・・。
この時期善光寺は、七年に一度の貴重な御開帳。回向柱が燦然と光り輝きます。
朝早く出発して善光寺に8時半には到着したのに、既に近くの駐車場は一杯。本堂付近は既に大混雑。回向柱に触るのも約2時間待ち。各イベントも1時間半は待ちの状態。
満員電車ほどの窮屈感はなかったんですけど、それでも単に国宝建築を見るだけでは最混みの人具合。
何とか予定をクリアしたものの、それだけで精一杯。写真は最低限。
けれど、今思えばこの時期に行けて良かったと。なんせ次は東京オリンピックから2年後の2022年。
長い・・・。(笑)
haxtukaku1.jpg
【国宝 安楽寺 八角三重塔】(長野県)
こちらは、再訪。
以前訪れた時は屋根の葺き替え直後だったのでかなり印象が違います。
日本で唯一の八角三重塔だけにプレミア感が漂っています。ロケーションもちょっと異質な感じがします。
screenshot_2563.jpg
それにしてもこの塔は貴重です。三重塔、五重塔は古いものが日本各地に点在していますが、この八角三重塔というのは構造的にも見たことがありません。おそらく、ここだけでしょう。(近世以前)
しかも、建立年代が古い。何でも、年輪年代法で確認したところ日本で一番古い禅宗様建築の可能性があるとか。(1290年代)
リズミカルに波を打つような屋根の反りや、細かい組物などの部分はとても細密で見てるだけでも溜息が出るほど。構造計算とか大変だったんだろうなぁ、と単純に思ってしまいます。(笑)
あと、これは何回も言ってるんですけど、屋根が四重で、「四重塔じゃないの?」という声が聞こえてくるんですけど、一番下は裳階(もこし 庇の役割)ですからね。
八角堂光
この日、実は善光寺を訪れたのと同日なのですが、偶然にも善光寺には太陽の周囲に虹色の光の輪がかかる「日暈(ひがさ)」が観測されました。空気中の氷の粒で光が屈折して起こる気象現象で珍しいです。
で、その足でここ安楽寺に来たら丁度ダイヤモンド富士ならぬダイヤモンド八角三重塔。この日は2カ所で相当の御利益を頂きました。(笑)
screenshot_2567.jpg
screenshot_2602.jpg
【国宝 大法寺三重塔】(長野県)
ロケーションを含め日本で最も美しい三重塔(私見)として一押しの大法寺三重塔。こちらも再訪。
以前訪れた時は屋根がボロボロでしたけど、屋根の葺き替えも終わりさらに荘厳な姿を魅せていました。
この塔は大阪・天王寺関係の技術者集団がこちらに出向き造ったのではないかという伝説があります。なぜここに来たのかは不明ですが、この塔を見れば当世の超一流チームによって造られたのも納得です。
別名「見返りの塔」
ロケーションといい、バランスといい、自分はこれより美しい三重の塔は見たことが無いです。
screenshot_2569.jpg
screenshot_2577.jpg
【国宝 大崎八幡宮】(宮城県)
ここは初めて訪れましたね。
まぁ何というか、豪華。(笑)
桃山時代の建築遺構としては唯一の国宝ということなんだけど、そもそも一般的な時代設定が曖昧なので、それが正しいかどうかはわからない。
それにしても当世の建築マスター達を集合させ、12年もの年月をかけ完成したこの大崎八幡宮は、やはりその辺の建築とは一線を画す。ぱっと見、装飾ばかりに目が行くのだが、後に権現造りと称されるその建築は見るほどに発見がありそうだ。中を見ることは出来なかったんだけれども、機会があれば是非見てみたいと強く思わせる外観。ほぼ正面からしか見ることができず細部の確認には限界があり、それが残念だった。本殿は思っていたよりも小さくこじんまりとした印象を持った。かなりお勧め。
screenshot_2571.jpg
【国宝 瑞巌寺 庫裏】(宮城県)
瑞巌寺の修理に伴い2016年4月4日までの期間限定公開プレミアム国宝建築。
庫裏というとある意味結構大雑把で、細密な建築とは無縁のような気がするけど、ここはやはり美意識の強い正宗公だけあってかなりしっかりとした造り。とはいえ、瑞巌寺の規模からすると、逆にこのぐらいじゃ無いと「何これ?」ってなってしまうんじゃないかというのが正直な感想。国宝庫裏の登録は日本で僅かに2棟。その内の1棟ですから見ることに非常に価値はあったと思っています。内観はシンプルですが、所々に拘りを感じる造り。小屋組は迫力です。
screenshot_2575.jpg
【瑞巌寺 陽徳院御霊屋】(宮城県)
陽徳院の背後の高台にある伊達政宗公の正室陽徳院田村氏愛姫(1568~1653)の墓堂で、万治3年(1660)孫の綱宗によって造営された。平成18年から3年をかけ創建当初の豪華絢爛な姿に復元。
今回、庫裏同様特別限定公開です。装飾がまぶしく、真新しいです。
screenshot_2573.jpg
screenshot_2574.jpg
【国宝 願成寺(白水阿弥陀堂)】(福島県)
そして、当ブログでは結構出てくる(笑)白水阿弥陀堂です。
屋根葺き替え終了から初めて訪れました。外観はロケーションに合っており雰囲気は最高です。やはりこうしたものを見ると、「周りの環境も含めた国宝なんだな。」と、強く思います。近代的なビルに囲まれてひっそりと残っていても逆に浮いてしまいその価値を下げるような気がします。京都など景観条例が厳しく高いビルが建てられないのは当然で、それは守っていくべきものだと思います。
松江城1
【国宝 松江城】(島根県)(2010年初訪)
ところで、今年は国宝建築界に大きな動きがありました。
新たに松江城・富岡製糸工場の2つの国宝建築が登録され、嬉しいかぎりです。
松江城は2010年に初めて訪れました。これにより城郭建築の国宝登録は、姫路城・犬山城・彦根城・松本城に次ぐ5つ目となりました。国宝登録により観光客が激増したらしいです。自分が行ったときはそれ程混雑はしておりませんでしたが、やはり「国宝」の冠は凄いですね。
screenshot_2596.jpg
【国宝 富岡製糸工場】(群馬県)
そして、世界遺産登録として記憶に新しい富岡製糸工場。近代としては赤坂離宮、大浦天主堂に次ぎ3つ目の登録です。
自分が訪れたのはラッキーなことに世界遺産勧告前。ガラガラに近い状態でした。今はどうなっているのでしょうか?
明治の産業遺産が世界遺産登録される中、その先駆けともなった富岡製糸工場。自分が訪れた際は冬の大雪で一部が倒壊し非常に残念でした。建物である限り倒壊はその宿命とはいえますが年間の維持管理などを含め問題を感じさせる場所でもありました。

と、いうわけで。
いよいよ今年2015年の終了もカウントダウン。今年はこんな感じでした。
昨年一昨年は、こうした枠に入りきらないぐらいに色々あったのに、今年はまったく寂しい限りです。
来年は今年以上に面白い話しができるよう書いていきます。

2015年、Kazz zzaK(+あい。)にお付き合い下さいまして誠にありがとうございました。
来年も宜しくお願い致します。



国宝 金蓮寺弥陀堂 修理工事見学会の正式決定!貴重な機会です。

12 18, 2015
screenshot_2579.jpg
さて、
前々回にエントリーし涙を飲んだ愛知県の国宝・金蓮寺弥陀堂ですが、正式な修理工事見学会の詳細が決定したようです。書き間違いなどがあると混乱すると思いますので、下にリンクを貼っておきます。興味のある方は是非参加すると良いと思います。
こちら西尾市HP→国宝金蓮寺弥陀堂修理工事見学会
2016年1月9日(土)ですね。残念ですが、参加はできない・・・。
貴重な国宝の修理見学会だけに見てはおきたいのですが、修理完了を是非見てリベンジを果たしたいと思います。
見学会の締め切りは12月22日(火)から先着順のようです。
注意しなければならないのは、「撮影が可能かどうか?」これは事前に電話をし聞いた方が良いと思います。
現地に行って「撮影禁止」の場合もあり得ますので、気をつけてください。

新年から超名品。国宝 曜変天目 他、ズラリ。

12 12, 2015
tukumo.jpg
さて、
「来年の話しをすると鬼が笑う」というが、かなり前から楽しみにしている展覧会がある。世田谷にある『静嘉堂文庫』
ここんとこリニューアルを控え、その改装のためずっと休館だったが、先日オープンした。
そのリニューアルオープンとしての第二弾が「茶の湯の美、煎茶の美」(2016.1.23〜3.21)だ。この目玉が曜変天目、別名稲葉天目と呼ばれる、あの名碗が展示される。おそらく日本にある茶碗の中でも最も有名なものなのではないだろうか。
また、天下の三茄子と言われる茶入れのうちの二つ、付藻茄子・松本茄子を揃え、これらも同時に展示される。
気分は信長か、秀吉か、はたまた家康か。(笑)
実はこの三点、見たことはあるのだが・・・。以前は母の付き添いで行ったので自分のペースで見ることができなかった。
今回はジックリと時間を掛けて見てこよう。

今年もそろそろ終わるが、「行きたいところ・見たいもの」がなかなか実行できなかったような気がする。宿泊を伴う旅行は僅かに一度。近年あり得ない低ペース。ブログのネタも無いわけだ・・・。(泣)
そうした意味からも来年はテーマは、『即実行』精力的に色々なところに行こうと思っている。
何か去年の暮れにも同じようなこといってたけど。
なかなかむずかしい・・・。

溜息交じりの金蓮寺弥陀堂、リベンジを誓う。

12 05, 2015
screenshot_2503.jpg
建物記ファイル№0061
金蓮寺弥陀堂
Konrenji-Midadou

さて、
新東名に乗ってNEOPASA駿河湾沼津(下り)にて休憩。朝日に照らされた駿河湾の美しいこと。
今日は良い日になりそうだ。
東京を5時半に出発し、名古屋に向かっています。今日は先にエントリーした源氏物語企画展を含め三つもメインデッシュが並ぶ。スケジュールはびっしり。事故を起こさないように急がねば。

静岡を抜け、愛知県に入る。

ところで
愛知県の国宝建築として思い浮かぶもの。実は愛知県には国宝建築が三棟もあります。
まずは、言わずと知れた名城 犬山城。別名白帝城とも呼ばれます。そして、その犬山城の横、有楽園に移築された貴重な国宝茶室三席のうちのひとつ、如庵。・・・とここまでは少し詳しい方なら思い出せると思うのですが、あとひとつ。これが結構地味です。地味ですが、貴重な遺構。それが、西尾市にある金蓮寺弥陀堂です。
平安時代の様式を保ちながら中をよく見るとその様式は鎌倉中期から後期。複雑な取り回しを持つ縋破風(すがるはふ)などを有する、地味ながらも通好みのいささか面白そうである国宝建築。
今回はここ、金蓮寺弥陀堂を・・・エントリー・・・致し・・ます・・。・・・!?
screenshot_2496.jpg
「んっ!?」
screenshot_2498.jpg
「・・・おいおい・・・ちょ、ちょ待てよ・・・」(誰かさん風)
まさか・・・全身に漲る嫌な予感・・・。
「勘弁してくれ・・・。」
もう現実は突きつけられてるのだが、近づいて信じたくない気持ちで掲げてある看板を凝視・・・。
あぁ〜もう、見たくないっ。
い、いや、大丈夫。足場はあるが、修理じゃない、修理じゃない・・・。修理であって欲しくない。
突きつけられた現実を受け入れがたく、まだ認めたくなかった。
大丈夫。屋根が葺き替え中のようだが、ことわって事情を話せば見学できる。いや、出来て欲しいっ。
screenshot_2501.jpg
・・・んなわけねえか・・・。
燦然と輝く『国宝金蓮寺弥陀堂 保存修理工事』・・・の文字。(苦笑)
ガックシ。
溜息と共に得体の知れない脱力感。
「疲れた。」
実はこの日こともあろうに金蓮寺弥陀堂の最寄りインターである音羽蒲郡より丁度先の下り側で車両事故があり、超のろのろ渋滞であった。仕方なく一つ手前の豊川で降り、下道を走ったのだが、これが結構距離があったようだ。結局一時間以上走ってようやく到着した。
あ〜っ、やっちまったか。
まさか修理中とは。初めてのケースだな・・・。
大概国宝建築がある寺社などは自前のHPを持っており、色々な情報がそこに書かれているが、ここ金蓮寺はそういうページは見当たらなかった。(無いようです。)修理中という想定は全く無く、詳しく調べなかった。拝観は要予約と記載されており、その想定はしていたが、大丈夫だろうとたかをくくっていた。よもや、修理中であるはずがない、と。
で、その浅い想定で来た結果がこれだ。
ご住職に伺うと、今年の10月頃から修理中とのこと。修理期間は来年2月末頃までらしい。
隙間から辛うじて中を覗けるのだが、まだ屋根が葺かれている様子はない。
screenshot_2494.jpg
ご住職と少しお話をし、東京から来たことを告げると、「それはそれは」とパンフレットを頂いた。「電話して頂ければ」と仰っておられましたが、その通りです。外観だけでも見られれば良しとするか。などという考えを抱いていた自分の責故、申し訳ありません。
頂いたパンフレットを見て、少し掲げて弥陀堂に合わせる。
パンフレットは見開き写真からの観音開き。紙質も良く秀逸な出来で見やすい。
ここ金蓮寺弥陀堂は頼朝の命により三河守護の安達盛長(あだちもりなが)が文治二年(1186年)に創建したとの寺伝があるそうです。当時は「三河七御堂」として七堂があったとされてるが、現在残っているのはここ金蓮寺弥陀堂ただ一棟を残すのみとなっているようです。もちろん、現存する東海地方では最古の建築です。
つくづく見応えがありそうな建築だ。
「見たかったなぁ・・・。」
後ろ髪引かれる思いであったが後がつかえてるので、何枚かの写真を撮影し、再度リベンジを心に誓い金蓮寺を後にする・・・。

いや、・・しない。

「・・・ん!?でも、ちょっとまてよ・・・!」
国宝建築に限らず板葺きの建物は長くても50年に一度は屋根を葺き替えなければならない。この修理は金蓮寺弥陀堂が昭和30年代に修理された後、初めて行われる本格的な大規模修理だと思われる。今回の修理が屋根の葺き替えだけなのか、それともお堂の部材も含めた総合的な修理なのか、ちょっと不明だが、先ほど覆屋を覗いた限りでは新しく屋根が葺かれてる様子はない。まだこれからのようだ。
これはもしかしたらそれを含めた修理見学会があるかもしれないな。
ご住職に聞いてみよう。

「よしっ」
日時は不明だが、確かにそういった企画があるようだ。その話しを受け、後日西尾市の文化財担当の方に聞きました。確かに企画されているそうです。本当は開催スケジュールなどをここに記載したいのですが、正式発表前なので、間違ったり後日変更があったりした場合混乱を招くので今回は差し控えさせて頂きます。自分も発表後再確認しエントリーすることとします。
まぁ、今回は残念でした。修理期間については西尾市観光協会の文化財紹介の部分に修理中であることが記載されておりますが、正直ちょっと小さくて分かりづらいと思いました。自分たちの前にもおそらくは拝観に来たと思われる他県ナンバー方々が肩を落として帰って行ったようでした。すれ違いに車で来た方もいらっしゃいました。
このように、この件については情報が少ないようなので、改めて。
愛知県 国宝 金蓮寺弥陀堂 は、2015年現在から2016年2月末頃まで保存修理中のため拝観はできません!!
(詳しくは西尾市役所/観光協会のHPをご覧下さい。)
http://www.city.nishio.aichi.jp/index.cfm/8,14700,91,408,html
http://www.240kanko.com/?p=238&subid=31

ご注意を!


一挙集結!国宝・源氏物語絵巻 in 徳川美術館

12 01, 2015
screenshot_2489.jpg
さて、
先日車を飛ばして東京から愛知県に向かいました。場所は名古屋にある徳川美術館。以前
、千利休の涙の茶杓を見に行ったところです。今回は、2015年12月6日(日)まで公開中の『国宝・源氏物語絵巻』を見に行ってきました。同週にNHK BSで特集が放送されたこともあり、かなりの人出でした。車を駐車するのに結構待ち、入場は入場券を購入するのに並び、いざ美術館に入ってたら(13時頃)企画展がある部屋まで長い列。ひえーっ、結局さらに一時間近く待たされ、入場することが出来ました。見に行く方は日時によってはかなりの覚悟が必要です。
ちなみにですが、この時は人が多く、時間的余裕が無い方のために2列目から鑑賞できる方法もとってました。前列の肩越しから鑑賞する方法です。こちらですと早く(ほぼ並ばずに)入場できますが、鑑賞は2列目からになり、並んで入場した人が優先になるためガラスケースには近づけません。勿論ズルして前に入ることはできません。細部までは単眼鏡などのアイテムが必要かもしれませんが、充分見ることが出来ます。時間が無くどんなものかザッと鑑賞したい方にお勧めです。
いずれにしても、今週土日に行く方は早い午前中か(でないと駐車場がなくなります。)終了間際がいいかもしれません。

物語は言わずと知れた源氏物語。最近公開された鳥獣人物戯画などを含め日本四大絵巻などと称されます。もはや説明不要で語り尽くされておりますので、あえてクドクド説明は致しませんが、国宝を含めたこれだけの数が一堂に集まるのは非常にレアなケースです。
自分も国宝源氏物語絵巻を鑑賞するのは初めてです。実際に見た最初の感想は、約4年の歳月を掛けて最新の技術で修復された絵巻はどれもが年代と相反するキレイさを誇っており驚嘆しました。
物語も達筆すぎて読めないのが正直なところですが、絵と合わせ芸術的な雰囲気はかなり伝わりました。
screenshot_2493.jpg
【国宝・石山寺 本堂(滋賀県)】

国宝建築の視点から源氏物語を観察すると外せないのが滋賀県の石山寺です。
紫式部が源氏物語を起筆した場所です。現在は本堂を参拝するとき正面の花頭窓が見える部屋で紫式部が出筆活動に勤しむ様子が窺えます。

月のいとはなやかにさし出でたるに、こよひは十五夜なりけり、とおぼし出でて殿上の御遊び恋しく
所々ながめ給らむかし、と思ひやり給ふにつけても 月の顔のみまもられ給ふ(「源氏物語/須磨」)


有名なこの一文は、藤原彰子から選子内親王の為ために新物語を書くことを命じられた紫式部が、その新しい物語が書けないことに苦悩し、京を離れ石山寺に身を置いていた八月十五日の中秋の名月、琵琶湖に映るその月を見てひらめいたことに始まるとされています。
紫式部1
もともと、なぜ紫式部がここ石山寺に来たかというと、ハッキリ言えば「京都の騒がしい環境は出筆活動の大いなる妨げである。」というところにある。その答えとして、「じゃ、石山寺なんか最適じゃない!?」と言ったか言われたかは想像の中(笑)としても、ここ石山寺の環境は素晴らしいです。初めて石山寺を訪れたときもこの環境に源氏物語の起筆を納得したものでした。
screenshot_2491.jpg
今回の展示は国宝・源氏物語絵巻の全点一挙公開のみならず平成復元模写も展示されるなど(これも素晴らしい)源氏物語ファンには見逃せない展示会です。期間はまだありますので、この貴重な機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、2015年12月1日(火)午後5時〜[BSプレミアム](つまり、本日)にて『900年の秘めごと〜国宝・源氏物語絵巻〜』の再放送があります。

どちらも、見逃すな。

プロフィール

Author:Kazz
Welcome to my blog

Kazz zzak(+あい。)へようこそ。
Kazz zzaK(+愛・逢・遇・合・・・ etc)
あい。は、人それぞれ。

英語で i は自分ということ。

Kazz zzak(+i)

色々な「あい。」と自分をプラスして
Kazz zzak+i=「Kazz zzaKi」

「カズ雑記」

身の回りの好きなこと。好きなモノ。
関心のある事。
写真と共に何でも書いていきます。

気に入ったらまた遊びに来てください。

尚、このブログ内全ての文章・写真には著作権があります。販売も行っておりますので
無断で使用・転載する行為を固く禁じます。

コメントは基本的に悪質で無いものは承認する方向です。
ただ、メールで個別に対応することは時間的にも余程のことが無い限りできませんので
コメント通してすることになります。宜しくお願いします。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター