迎賓館赤坂離宮 「天才・並河 靖之」VS「天才・ 濤川 惣助」ふたりのNAMIKAWA 2

07 31, 2016
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さて、
並河靖之VS 濤川惣助を柱とする「美の巨人たち」を観ました。30分という番組ではあのぐらいのほうが判りやすかったと思います。
有線七宝と無線七宝の違いも具体的な作品を使って解説していたのでさらに理解度が深まったと思います。
ただ、花鳥の間に飾られる作品については、「濤川惣助」が選ばれました。・・・みたいに、あたかもあっけなく決まったようにナレーションされていましたが、実際はかなり違うようです。
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まず、このプロジェクトに拘わったキーパーソンが以下の5人。
赤坂離宮室内装飾の総監督とも言うべき黒田 清輝。花鳥の間七宝製作の下図作成に、日本画家の渡辺 省亭荒木 寛畝、七宝作成を並河 靖之濤川 惣助が行った。
最終的に花鳥の間の七宝は、渡辺・ 濤川のふたり。
だけど、最初は違ったようだ。
結論から言うと、最初黒田はこの花鳥の間の七宝作成を荒木・並河に依頼していた。ところが、何枚か作成した時点で何らかの理由により室内装飾が変更になったためキャンセルされたのだ。
なぜ室内装飾が変更になったかは記されていないが、おそらく、荒木・並河コンビの「線がカチッとした」いかにも日本人的な作風と比較し、線に拘らないある意味枠にはまっていない渡辺・濤川コンビの方が、よりあの空間に合っていて新しかったのかもしれないと推測されている。もちろん技術的な問題により荒木・並河コンビの作品が却下されたわけでは無い。
そして、この花鳥の間の七宝作成については、長らく情報が混沌としていて、作者がハッキリしなかった時期もあったらしい。わからないというのは、この4人の組み合わせがどうだったのか、という謎。
赤坂離宮の造営を詳しく扱った書の一つに辞令の引用があるのだが、そこには濤川 惣助の名が無く、作成は荒木・渡辺を含めた3人だった。これが後に様々な憶測を呼んだようだ。「実は並河靖之が造ったものじゃないのか」とか、「下絵は共同製作じゃないのか」という類いの話しだ。
しかし、それ以後、公的な荒木・並河宛の領収書が見つかり、この話には終止符が打たれた。
そこには、「提出された作品については装飾上の変更により使用しなくなったが、お金は支払います。」とキャンセルされたことも正式に書かれていたようだ。
ちなみになんですが、領収書なんで、金額が記載されています。
並河靖之が作成した二枚のレリーフは明治39年で300円(のちにキャンセルされた)
濤川惣助が作成した三十二枚のレリーフ(現在花鳥の間に飾ってあるもの)は明治41年で10,500円(濤川 惣助は、その他「小宴の間」にも作品が二枚飾られており、その報酬は1,800円)

ということです。当時としてはかなりの金額だと思います。
現在の価値ではどのくらいでしょうか?(笑)

迎賓館赤坂離宮は、現在夏休み特別企画中らしく入場が料金制になっているようですね。整理券無く入場できることで、こうした素晴らしい作品が簡単に目にすることができます。暑くて大変ですが、この機会に是非。お勧めします。



参考資料・国宝迎賓館赤坂離宮 小玉正任 茜出版

写真素材 PIXTA
PIXTA Kazz zzaK(+あい。)
写真素材-フォトライブラリー
Photolibrary Kazz zzaK(+あい。)

迎賓館赤坂離宮 「天才・並河 靖之」VS「天才・ 濤川 惣助」ふたりのNAMIKAWA

07 24, 2016
さて、
当ブログでは頻繁に登場する大好きな番組、テレビ東京系「美の巨人たち」
この番組に、これまた当ブログでも頻繁に登場する七宝界の巨人
並河 靖之濤川 惣助のふたりが登場します。(7月30日・土放送予定)
奇しくも同じ性を持つ並河と濤川。現在の人間国宝にあたる帝室技芸員のこのふたりは、西と東のライバル同士。再現不可能と言われる明治工芸超絶技巧の代名詞ともいわれる芸術家です。
以前、同番組でも並河 靖之・ 濤川 惣助を取り上げたことがあったと思ったのですが、今回はふたり同時に取り上げるようです。
となると、やはり内容は「あれ」しかないでしょう。
「あれ」というのは、
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「これ」です。
迎賓館赤坂離宮 「花鳥の間」対決
東京オリンピック開催に向け、最近でこそ迎賓館赤坂離宮は「通年公開」という形で多くの方が観覧することができるようになりましたが、以前は確か年一度の抽選で、内部は中々見ることができないものでした。私も何年も抽選に外れまくり、その度にガックリしていましたが、今年ようやく見ることができました。花鳥図三十額は素晴らしい作品でした。が、惜しむらくは、通路が片側のみに接しているため、一方はよく見えるのですが、反対側の壁にある作品は遠すぎて細部がよく見えません。それが非常に残念でした。倍率の高い単眼鏡などで確認すると良いでしょう。

今回の番組は、迎賓館赤坂離宮の「花鳥の間」がキモになり、ここに飾る七宝作品を巡る対決が舞台です。
当時の迎賓館赤坂離宮といえば、東宮御所。一分妥協も許されない最高の建築空間です。押しかかるプレッシャーたるや相当のものであったと思いますが、同時にそこに飾られる作品ともなれば、それは芸術家にとっては最高の名誉です。
実はこの花鳥の間の七宝については、並河・涛川を含めた2チーム、4人の人物が複雑に拘わってきます。
そして、どういう経緯で、どちらのNAMIKAWA作品が採用されたか?(ネットで調べればすぐわかるんですが、ここではあえて書きません。・笑)
番組でその辺を詳しくやって頂けると、迎賓館を訪れる人の目も良い意味で違ってくるというものです。

というわけで、これは非常に楽しみです。でも、作品紹介だけだったら悲しいなぁ・・・。


初対面の方には、観光地トーク。

07 16, 2016
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【世界遺産 白川郷】

さて、
7月も中旬に入り梅雨明け間近になりました。あと、1ヶ月半ぐらい厳しい暑さが続くと思うとぞっとしますが、暑いのでどこにも行けない・・・。
そんな時は、そろそろ始まるオリンピックを見て気を紛らわそう。(笑)

ところで、
今、仕事場に新しい方が来て一緒にやっているのですが、その方は岐阜県でずっと仕事をやられていたそうです。
新しい方が入ると、大体その方の出身地など、その土地土地の話しから入るのですが、日本中の観光地であれば大概は足を運んだことのある自分であれば、何かしらに引っかかると思ってます。(笑)そこから話しを広げていき、少し深く入っていけば、それが会話の突破口となり、距離を縮めるのに最も有効かつ早いコミュニケーションになります。

ただし、今回はその土地が岐阜と聞いて少々頭を抱えてしまった。
(岐阜に縁のある方、ごめんなさい。)
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【永保寺 全景】

岐阜と言ってパッと思い浮かぶイメージとは・・・。
「岐阜・・・白川郷だとメジャーすぎるし・・・安国寺や永保寺じゃマイナーすぎるか・・・」
(やばいっ、何もない・・。高山は行ったこと無いし・・。)
ってな感じで、会話は全く弾みませんでした。はい。
でも、逆にこういうときは色々な事を相手から興味深く聞きます。
馬籠宿日本唯一の高山陣屋。現存天守じゃないけど、木造再建天守の新天空の城郡上八幡城や、岐阜城など
以前から興味のあった場所も含め話しを聞いてると、かなり前のめりに。
どこも面白そうですね。
まだまだ日本は広い。
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【世界遺産・五箇山】けっこう間違える人がいるんですが、白川郷と五箇山は隣接する合掌造り集落として世界遺産登録されてますけど、場所が違いますからね。。※五箇山は岐阜県に近い富山県 写真は五箇山

それにしても、カプチーノを買ってからというもの、車での移動を常としているので、夏の暑い日には出掛けられない。
(※うちのカプチーノはエアコンがあまり効きません。ので、移動は耐えられません。笑)
前回のエントリーじゃないけど、北海道に毎年のように行っていた年を除けば、自分のHDの旅行フォルダには、7・8月に「どこどこに行った」という記録がない。
これだけ写真がありながら、夏の真っ青な空の写真がないって言うのも、つくづく悲しいものだなぁ。




夏と言えば、北海道

07 11, 2016
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さて、
ここんとこの暑さですっかりだらけてしまっているんですけど、以前、「夏」といえば毎年北海道を走り回っていました。
一時生活している時期もありましたし。
走り回りすぎた、というのもありますけど、ここ何年も北海道に足を運んではいませんね〜。
最後に行ったのが2009年なので、その間7年。大分変わっただろうなと思います。
その頃はブログも始めてなかったし、写真も本人の自己満足のためだけに撮影していたのでかなり適当だし、その数が驚くほど少ない。観光地に行っても1〜2枚の撮影なんてざらで、今思えば、もうすこし高画質で沢山取っておけばなぁ〜と後悔しています。

扉は北海道積丹半島の「神威岬」(かむい みさき)
かなり凄い場所です。中央の尖っている岩は「ローソク岩」と呼ばれています。
手前の海の色が変化している場所はより浅い岩礁になっており、シャコタンブルーなどと称される非常に綺麗な「青」を写しだしています。

東京が軒並み30度以上を記録する毎日、北海道の東部は20度以下(!)
やっぱり、日本って広いですね。



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