能登半島爆走!カプチーノで走った道(未知)の感覚。
09 30, 2017

さて、
北陸から無事帰ってきましたが、この旅ではカプチーノ所有17年にして、かつて体験したことのない体験を数々いたしました。(笑)ちょっと書いてみようと思います。
まず、何はなくとも扉の写真。普通、波打ち際これだけ近くに車を寄せることはなかなかできないと思うんですが、ここはそれができます。
日本唯一!波打ち際を走ることができる道「千里浜なぎさドライブウェイ」結構マスコミになんかも登場しているので、ご存じの方も多いとは思いますが、カプチーノを所有しているうちに一度は走りたいと思っていた道です。

場所は石川県の金沢から能登半島方面へ40分ぐらい。ゆっくり走って一時間もあれば着きます。
よほどの荒天でないかぎり走れるとは思います。この日は快晴に近い状態でしたので、走ってて気持ちよかった!
本来ならこういうところでこそフルオープンにしたかったけど、荷物満載過ぎで、それはできなかった。そこが悔しい。思えば写真だけでも撮っておけば良かった〜!
千里浜なぎさドライブウェイは無料です。距離は8キロで普通に走ったら5分もかからずに走り終えちゃうんじゃないかなと思います。

ご覧のようにロケーションは抜群です。海岸は整備されていて、とてもきれい。出店なんかもあり、青い空と、海岸や愛車を眺めながら軽い食事なんかをとることもできます。
左右の車線を示すセンターラインなどはないので、何だか不思議な感覚。そして、波打ち際を走るという感覚は、これもまた妙。ほんとに不思議な感覚です。砂浜はきめが細かく固いので、よほどのこと無い限りスタックなどは無さそうです。でも、波から離れると柔らかい部分があり、注意するにこしたことはありません。それさえ気をつければ快適なドライブが楽しめます。

走るのももちろんですが、海はきれいだし、何より海風が心地よい。皆さん波打ち際に車を寄せて写真を撮ったり、釣りを楽しんだり、読書をしたり。
まぁ、とにかく、世界的にも珍しい海岸線を走れる道路、一見、というか、一走の価値あり。未知の感覚です。

ところで、
話題は変わりますが、皆さんは一日にどのくらいの時間、または距離を走ったことがありますか?
かつて体験したことのない数々その2は、一回での走行距離と時間。
この旅のスケジュールをざっくりと話しますと、前日の24時に東京を出発、中央道、長野道、北陸道などを使って富山まで。そこから能登半島の海岸線を反時計回りにちょいちょい観光をしながらぐるりと一回り。
時間は、この旅一枚目の写真撮影の時間が9時02分。少しばかり仮眠などをしたので、予定よりも大幅に時間がかかってしまった。
そして、そのしわ寄せで、ここからがかなりきつかった。
間に合わないかぁ〜とおもいつつ、やっぱり間に合わず二カ所の観光予定地をパスしなければならない羽目に。
結局、なんだかんだでホテルに着いたのは20時半。宿泊場所が決まっている旅としては、過去最遅着。
東京を出て約20時間、観光以外の休憩はほぼ無しで約850キロ走りました。
疲れました。

能登半島への旅は何度かあるのですが、それはかなり前の話。その頃は走ることに夢中で、観光なんてろくすっぽしないから、金沢でも兼六園すら行かなかった。今思えば、もったいなかったなぁ・・・と思います。
上の写真は見附島(別名・軍艦島。)見ての通り軍艦型の島・・・というか、岩。
よく見ると足場の岩が島まで繋がっているようで、何組かチャレンジしてましたが思いの外波が荒く途中で断念。ひき潮を確認しないとだめなようです。軍艦島というより、人に見えます。

能登半島の突端になると灯台があります。この灯台は禄剛崎灯台。
自分は初めて知ったのですが、灯台って、造られた時期による文化的価値を考慮し、保存するためのランク分けがされてるって知ってました?その名も「保存灯台」って・・・そのままですけど。(笑)
日本にある灯台の中でもAランク灯台が23基あり、この禄剛崎灯台はAランク。しかも日本の灯台50選に選定されています。
この灯台はデザインといいロケーションといい、みるからに「THE灯台」というビジュアルですが、光らせる方法もレンズを回すのではなく固定されたレンズを遮蔽板が回るという仕組みになっているそうです。
確かに灯台ってあまり気にしてなかったのですが、保存灯台とは良いことを聞きました。また、旅ネタが増えた。これらを巡る旅ができそうです。

そして、禄剛崎灯台の近くにこんなモニュメントが。
「ここが日本の中心」
この手の記念碑はたくさんあるんですけど、定義はともかく、中心だそうです。

能登半島のビジュアル系観光地の代表格がこの白米千枚田。思ったよりは大きい規模でした。
しかし、当然ながら水は張って無く、ご覧のよう。夕陽に刈り入れ前の稲穂が映えて、これはこれでいいんじゃないかと。
思うのですが、こうした棚田っていつ頃から観光地として注目されるようになったのでしょうか。
と、いうわけで
こうした若干ハードな観光を経て、走行距離を計算すると、それがすごいことになったわけです。
今回は三泊四日だったんですが、二日目は金沢の市内観光でまったく車を使わなかったのですが、三日目から四日目にかけてはさらに走りました。
一日目は能登半島を一周しながらも、時間切れで予定の二カ所をパスしたため、三日目にそれらを見に再度能登半島に突入。
千里浜なぎさドライブウェイは、このときに行ったのですが、もう一カ所、現在、国宝に一番近い寺院といわれる妙成寺を拝観。

ここは重文オールスターズとでもいいましょうか、境内に五重塔をはじめとする10棟もの重要文化財建築が集まってます。
聞けば地域をあげて国宝かを目指しているらしい。
自分もこの目で確認したが、一棟一棟は若干新しかったりするが、この際置いておきながらも、これだけの建築が一堂に集まっている伽藍が存在すること自体が素晴らしい。自分の感じでは遅かれ早かれ(伽藍として)国宝に指定されるのではないかと思っている。

そして、妙成寺を拝観した後、すぐに高速を岐阜方面に南下。途中、素晴らしい滝を見ることができました。
岐阜県の郡上市にあるこの阿弥陀ヶ滝は、駐車場からゆっくり歩いて15分くらい。東海一の名瀑といわれるぐらいのすごい滝で、落差は約30m。完全じゃないんですけど、わずかに裏側にも回れます。観光客も少なく穴場です。不動明王が滝裏に鎮座することから、修験の滝であるとおもわれます。
写真などを存分に撮り、岐阜にようやく着いたときはすでに20時近くなっており、ライトアップされている岐阜城からの夜景を見ようと思ったけど、疲労と若干の怠慢でそれをキャンセル。しかも、翌日の予定をすべて変更しなければならないトラブルがあり、帰路途中にある山城が見られなくなった。
夕食をとりながら「じゃぁ、どうしようか」となったんですが、それなら以前から見たくて、今回の行程にも入れようかどうしようか最後まで悩み、泣く泣くあきらめた富山県の称名滝へ行くことになった。
称名滝というと、知名度こそあまりないようなのですが、落差は段差があるにせよ350m以上あり、スケールでは間違いなく日本一!山城をあきらめなきゃならない現実は悲しかったが、これはこれで良しとするか・・・。
そんなこんなで称名滝に行くことになったのですが、まず、これが総合的に遠い!!総合的とは・・・岐阜からはまぁまぁ近いのですが、(それでも三時間以上。)今日中に東京まで帰らなければならないことを考えると、ちょっとというか、かなりの距離。
結局、老体にむち打ちながら頑張って走行。

これが、称名滝。
水量が多い春などは隣にハンノキ滝という滝が出現し、V字の滝になるそうですが、この日は無し。
でも、称名滝は素晴らしかったです。
17時頃まで称名滝で写真などを撮影し、東京への帰路につく。
行きと同じようなルートをたどり、渋滞を回避しながら這々の体で深夜25時半頃帰宅。その日の朝の仕事(朝5時起き)という現実を抱えながら写真の確認もできないまま泥のように眠りました。
距離は3日間で1850キロ。バイク時代に2日で1800キロというのがありましたが、それは20代の話。それから何十年もたちましたが、意外にイケたというのが唯一の慰めです。(笑)

カプチーノの方は、現在17年目で、走行距離は193,000キロ。三回目の新車が目の前です。
特に問題も無く走行は安定しています。ただ、気がついたというか、最近は高所の観光が多いせいか、息継ぎというか、パワーダウンがあり、今回は激しかったです。称名滝は標高1500mぐらいのところにあるようなのですが、途中一度停止して写真などを撮った後、再びエンジンをかけクラッチをつなごうとするとかなり回転を上げないとボディが付いてこないような状況がありました。以前は同じような状況でもそういった如実なパワーダウンは感じなかったので、今回少し焦りました。平地に戻れば何事もないように走るんですけど。高所が原因か、ちょうきょりの連続走行による一時的なものなのかどうかはわからないのですが、それについては、あまり頻繁におこるようであれば見て貰おうと思います。それ以外はホント、よく走る車です。
ここ最近は大車輪の活躍でかなり負担をかけてるけど、これからも元気によろしくお願いします。