伝説になった日。

07 20, 2011
ブルースリー1

ここに一枚のポジがある。

自分が今から約20年前に撮影したものだ。
場所はアメリカ合衆国、ワシントン州シアトル近郊のレイク・ビュー・セメタリーと呼ばれる場所である。
セメタリーというぐらいだから墓地である。

わかりにくいかも知れないが、写真を見ると墓石が写っている。

誰だ?

1940年11月27日生まれ。存命であれば今年71歳である。

かなりの高齢だ。

7月20日。つまり、今日。この日は32歳の若さでこの世を去ったあの伝説の男の命日である。

男はここに眠っている。

その男の名は、李振藩。

芸名を李小龍。

英語名を BRUCE LEE ブルース・リーという。

ブルースリー3
            ブルース・リー BRUCE LEE
               Kazzクリエイティヴな世界

ブルースリーがこの世を去ってから実に38年が経つ。かなりの年月だ。
実は自分はかなりのブルースリーファンだ。直接墓参りに行くぐらいであるのでどのくらいか分かっていただけるであろうが、ここではあくまでファンとしてほんの少しお話をしたい。

ブルースリーを知らない人って少ないのではないだろうか。
死後約40年してこの知名度。おそらく世界中でも今なお何本かの指に入る超有名人である。
日本で初めて「燃えよドラゴン」が公開された時、それはまさに今で言う「ディープ・インパクト」であった。
映画というあくまで2次元的な産物にこれほどまでに衝撃を喰らったのは、後にも先にもあの時だけだったかもしれない。幼き人間の全身を貫いたその衝撃は現在でも忘れることはない。いや、幼かったからこそ少年時代の自分はブルースリーという人間に魅了されていったのだと思う。

それにしてもネット全盛の彼を取り巻く環境は凄いものだ。
ありとあらゆる彼に関する映像が存在している。
昔は燃えよドラゴンがテレビで放送されるだけで、もう、すったもんだの超大事件である。
何秒かの次週からの予告編を見るためだけに日曜洋画劇場を点けていたものである。ビデオデッキが一般世帯に普及する遙か前のことなので、家にいながらにしてブルースリーが見られると興奮度はMAXで、何日も前から全てのことに集中できなくなるぐらいだった。彼の一挙手一投足全てが伝説であり、またそれほどまでのカリスマ性を持っていたのだ。

幼い頃は彼の表面的な部分しか追っていなかったかもしれない。鍛え上げられた肉体美や、怪鳥音、華麗なヌンチャクさばき、トラックスーツ。映画から受けるビジュアル的な憧れが強く、
「彼のように在りたい。」という意識が高かったように思う。
ところが、年を取るにつれ、それは変化し、彼の武術論や、所謂ブルース・フィロソフィーに大いに共感し、内面的な彼の魅力に傾倒していった。もともと主演映画は少なく、それらを観ることにそれほど時間は要さなかった。
以降はゲリラ的に掘り起こした映像で彼の歴史は綴られ補完されていくが、皮肉にも本来は表に出ることのないそうした映像を目の当たりにすればするほど武道家と俳優の線引きをしていくことになる。
スクリーンで観る彼は美しく、格好良く、華麗でジョークも効くが、反面武道家としての彼は、隙が微塵もなく、カミソリのような鋭い独自論を説得力のある独特の口調で論じて魅せる。現在の総合格闘技に通じる大きな原点ともなる指針を見せたとも言われている。

ところで、得てして困ったのは彼のファンとも言われる輩だ。(自分も含む。・笑)
この彼の哲学は、十人十色でひとそれぞれ受け取り方が違う。酒の席などでこの話を持ち出すようなら夜通し大変な騒ぎになったものだ。(笑}
今となっては懐かしい話だ。

彼の命日に合わせてか、先頃香港の元ブルースリーの邸宅を買い取る話が新聞に出ていた。買い取ってブルースリー博物館を造ろうという話であったらしいのだが、交渉は失敗したらしい。
ちょっと残念だ。餅は餅屋という言葉があるが、価値が分かる人間が買い取り、取り壊しなどになる前に何とか保存などの方向で動いていただきたいものだ。
また、最近になって映画「グリーン・ホーネット」のリメイク版が上映された。自分も観たがあまり好きではない。歴史は繰り返すの如く何年かごとに訪れるブルースリー・ブームがまた来るのかも知れない。

彼の哲学の話に戻るが、「燃えよドラゴン」が日本で公開されたとき、殆どの人はハンとのラストの鏡間の対決に息を呑んでいたと思われるが、近年は冒頭の彼の哲学を語る少年とのコーチングのシーンに注目されることが多いようです。

「考えるな。感じるんだ。」

という台詞から始まる一連のシーンは、目先の小さいものに拘っているとその先にある大きなものを失うことになる。考えるよりも行動しろ。という締めくくりをされる。

この台詞というかシーンの大元は実はかなり前にある。
「ロングストリート」というアメリカのテレビドラマにゲスト出演したときの話だ。
目が見えない探偵にJEET KUNE DOをコーチする話だ。この回の日本語タイトルは「波止場の対決」
彼の出演シーンは比較的多く、この回が好評だったため以後3回ゲスト出演している。
この時の話は「謂わば指先にある月を指さすのと同じだ・・。」というやや回りくどい言い方はせず、ストレートに持論を展開する。
また、のちにカナダのテレビインタヴュー番組に出演したときの「水になれ。」という人生哲学。いかにも彼らしい考え方と、実は勝負事は勝つことよりも負けることの方が重要で、勝つためには負けること、死に方を学ぶことから始まる。というこれも極めて彼らしい考え方をとくとくと語るシーンがある。

これらの台詞はいずれも彼の哲学を象徴するような言葉だ。
燃えよドラゴンの冒頭にしても、公開当時は殆どの人が注目していなかったと思われるこうしたシーンがクローズアップされることは、彼の世間的な評価を一変させた具体的な現象として挙げられる。
一端の俳優という枠を飛び越えた上半身裸でうなり声をあげていた東洋人は、現在では全世界から大いなる賞賛を浴び、崇拝される立場となった。

しかし、残念ながらそうしたムーブメントは彼の死後起こっていく。

ただ、彼の精神(スピリット)は何ら変わらず。
おそらく、彼が存在した証しとして未来永劫、後世に語り継がれるであろう伝説である。

毎年この時期になると何となくこの写真を取り出しては眺めている。

先生。自分も年を取りましたが、まだまだ頑張ります。

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