異風体感 GREEN FAN2

08 13, 2012
グリーンファン2 Green fan2
Kazz拘りの道具の旅
グリーンファン2-1

さて・・。
連日この暑さである。
先日風邪をひいた病み上がりの身体にはかなりこたえる。
仕事から帰り部屋に入ると尋常じゃない暑さ。そこで暑くなりすぎた空気を一端抜くために開けられるすべての窓と扇風機と換気扇などを一気に回す。それでも陽当たりが良すぎる自分の部屋の空気は残念ながらホンの気持ち涼しくなるだけだ。
基本的にエアコン(クーラー)が嫌いなので、もっぱら使用するのは扇風機。
もう10年以上になるだろうか、正直自分の部屋の扇風機は結構酷使されている。
その酷使された扇風機がついに故障してしまった。昨年から動きがおかしかったし、使用期間を考えると耐用年数を過ぎているし、モーター駆動ということで発火も怖いし、昨年は扇風機が売れに売れ在庫があちこちで無くなる始末。とんでもない「扇風機狂想曲」が奏でられた。
今年もそれは考えられる。
というわけで、無くなってどこのメーカーだかわからない粗悪品を仕方なく買うよりは、早々に対策。
今日は季節ネタ。我が家に来た新しい話題の扇風機、
グリーンファン2
をエントリーすることにしよう。

ところで、
昨年からの節電で、エアコン(クーラー)から一気にその需要を拡大した感のある
「扇風機」
もともとエアコンと扇風機は同一線上にありながらも機械的には完全に別のベクトル商品だ。
気化熱を利用し機械的に冷気を送風するエアコンに対して、風を機械的に生み出すことにより体感温度を下げるのが扇風機だ。
最終的な目的はほぼ同じだが、そこに至るまでの経緯は全く違う。
したがって、所有という点では共存するが、稼働という点では一般家庭でこれらが共存(同時使用)することはなかなか無かった。
そう、結局スイッチを入れるのはどちらかに限られ、子供の頃は、
「エアコン付けてるんだから扇風機は消しなさい!」
と、良く言われたものだ。(笑)
ただ、ここ数年サーキュレーターというやや目的が異なる扇風機が注目されはじめた。確かに、サーキュレーター自体は昔からある商品だが、冷やした空気、暖められた空気を撹拌し熱効率や冷却効果を相乗させるという点ではあまりなじみは無く、近年になって一般的に使われるようになったと言って良いのではないか。
そういう意味では冷房(暖房)+扇風機(サーキュレーター)という図式は今日では当たり前になった。
グリーンファン2-4
さて、グリーンファン2だ。
このグリーンファンは「2」とつくだけあって2世代目のグリーンファンである。
初代グリーンファンも自分的にはかなり印象に残っていて、ちょうど2年前の今頃に発売されたと記憶している。
その時は、
「やけに高い扇風機だなぁ」
と、思ったものだ。
高級思考が高まる家電製品において扇風機の高級化というのは久しく考えられていなかった。
それもそのはず。扇風機とエアコンは結局のところ、「冷却する」という点では二極化を辿り、前述したように交わることは無かった。
そして、現在の都市部ではヒートアイランド現象や超都市化、その他諸々の原因により、その暑さはもはや扇風機単独では対処しきれないまでになってしまったのだ。
子供の頃、昼間は確かに暑いが、決して我慢できないほどの暑さでは無かった。熱帯夜なんて言う言葉自体聞いたことが殆どなかったし、実際昼間の暑さは夜には抜け、暑くても「扇風機の風量最強+首振り」程度で対応できる暑さだった。
しかし、近年の連続熱帯夜や昼間の暑さは尋常ではない。気温が全く下がらない。
「・・あっちい〜・・我慢ならん・・。」
結局その猛烈な暑さに対抗するためには最終兵器としてエアコンを登場させない訳に行かないのである。
新・三種の神器か何か知らないが、エアコンは当時は非常に高価なものだった。そのエアコン様が我が家に来たときはもちろんすったもんだの大騒動で、高い電気代を尻目に親の目を盗んではひたすらエアコンを効かせていた。
「ひょえー、涼しい。」
ってなもんだ。
そんな懐かしい思い出に浸り、「一家に一台」すら高級品だったエアコンは、もはや「一部屋に一台」
安くなったものだ。(笑)
こんな状態だから、もはや「冷やす」という絶対的な機能に関しては扇風機の出番はなかなかなく、日本の都市部の異常とも言える暑さと、エアコンの低価格化、その他諸々の経緯により、扇風機は夏の主役をエアコンに明け渡すこととなったのだ。

ところがだ。

昨年の東日本大震災により事態は一変した。

この未曾有の大地震は間接的に電力不足を引き起こし、日本全国津々浦々、日本人ひとりひとりが節電対策に追われることとなった。
なんせ電力がまかなえないためこうした対策をやらざるを得ない。とりあえず個人から大企業まで無駄な電気はすべて消す。
去年の夏、日本中から無駄な電気が消えた。もちろん自分も実践した。
その結果、日本の夏の電力消費量はかなり押さえられた。
電力消費量の大きいエアコンはその使用を真っ先に制限され、日本はかなり暑くなったが、国民は節電に対する良い意味での見直しを図ることができた。
そこで、エアコンに変わる節電対策の代表とも言える「扇風機」に注目が集まり、爆発的に売れたのだ。
ここにきて、扇風機はその主役の座をエアコンから奪還した。
SDIM0525.jpg
昨年は本当に扇風機が売れた。「お一人様一台限り」なんて札が貼られたのも珍しくなかった。とにかく、羽が回って風さえ生み出せれば、どの国のどんなデザインだろうと置いたそばから売れていったのだ。

さて、こうした状況下とはタイミングが微妙に異なるが、先代グリーンファンは、そのデザインもさることながら、圧倒的な省電力性とデザイン、革新的な風を起こす扇風機として世間の注目を集めた。
実は今回自分が購入したグリーンファン2の先代グリーンファンはこの節電対策のために売り出された時期とは違うタイミングで発売された扇風機であり、その後継とも言えるグリーンファン2がこうしたタイミングで売り出されたことは、話題性も相まって最高だったと言えるのかもしれない。昨年、このグリーンファン2も言わずもがな売れに売れた。確かに値は張るが、デザインがよく革新的な性能を持ち、DCモーターという極めて省電力で駆動するモーターのおかげでその電力消費量は一日8時間使用したとしても月に何十円というレベルだ。(カタログでは16円なのだが、電気料金改正で前後します。)これで売れないわけはない。
グリーンファンシリーズはこうした理由もあり、高級扇風機の代名詞とも言える商品になった。

では、実際のグリーンファン2はどうなのか?ちょっとレビューしてみようか。

グリーンファン2の全体的な感想はといえば、大方みんなが言っている通りである。
体感的な風の感じ方であるが、これは正直個人的な感覚が強く、万人が宣伝文句の通り体感することができたかというのは非常に難しい。あくまで個人的にという前提で言わせてもらうと、言われるほど全身に浴びるように風が当たるかと言われるとそうでもないのだが、身体への当たり面は確かに広く、風の質が優しい感じは明らかに従来の扇風機と違う。同じ扇風機でこうも違うかと感じた。これは、
「異風」だ。
パワーもさることながら、まず感じたのはこの風の「質」の方だ。だから初めはレベル3でも「あれ、何かパワーないな・・。」と感じたのだが、角度を変えていろいろな状況で比較すると、やっぱり違う。
また、それは自分の部屋が狭いせいもあると思うが、広めのワンルームやリビングなどで威力を発揮しそうだ。狭い部屋で距離が近過ぎると普通の扇風機との差異を感じにくいかもしれない。少し離れた方が良い。
風量は4段階あり、超微風モードからサーキュレーターモードまで。(勝手に名付けてます。笑)
風量1〜2では確かに微風として使いどころはあるだろうが、(赤ちゃんなど強烈に冷やせない場合。)成人男性が暑くて扇風機をかける場合には最低でも風量3が必要で、場合によっては最強の4が必要だろう。
4のサーキュレーターモードは確かにパワーはある感じだ。かなりの範囲まで風は届く。メーカーがいう
「窓を開け放ったときの自然な風」というのはこのレベル4のことであろう。
だが、これには落とし穴があり、そうなるとグリーンファンの売りの一つである「静寂性」からは大きくかけ離れる。このレベル4は残念ながら結構な風切り音がする。
自分は機械音などの所謂煩わしい音にかなり過敏な方だ。それでいてグリーンファン2の音はかなり静かであると感じることができる。確か先代のグリーンファンではモーターノイズの点などで静寂性に疑問符が打たれる記述がネットなどに書き込まれているのを読んだことがあるが、それはこの2で改善されたようだ。
確かに1〜3のレベルでは(もちろんモノとして動いているので多少の音はするが)まず煩わしくなるような気になる音はしないといっていい。
これはDCモーターの恩恵でもあると思うが、羽の薄さにもあるのではないかと思う。非常に薄い羽を使用しており、これが静寂性に一役買っている。
結局、パワーを上げれば音がするし、音がしないようにするとパワーは上がらない。
従って、一件相反する、こうした風を生み出すパワーに静寂性が伴っているかという点でグリーンファン2はどうなのかということを考えると、かなりのレベルで合格点を与えることができると感じた。
グリーンファン2-2
では欠点らしい欠点がないのかと言われるとそうでもない。
自分が最も欠点だと思うところは、ポールの付け根の剛性だ。(丁度写真の部分のすぐ上)
この部分が弱すぎる。ちょっとしたショックで折れそうだ。
まぁ、ここを太くすると全体的なデザインが崩れるのはわかるが、それでも脆弱すぎる。
ここが折れたという話はネットなどでも聞いたことがあるが、デザインは変えなくて良いので、材質を変えるなど対策をとってもらいたい。
グリーンファン2は基本的にポールの抜き差しでおおまかな高さを調節するのだが、高さ調節は首の角度の対応でそれほど気にしていない。
そして、価格。もう少し安くできないものか。これはおそらく自分のみならず市場の声として大きく挙がっていたのでは無いだろうか。
これに対するメーカの回答は、「グリーンファン・ミニ」だ。今年発売になったこの商品は、グリーンファン2のデザインを強襲しながらも機能的にはほとんど変わりなく、それでいて安い。(-10,000円)
実はこのグリーンファン2を購入して、さほど時間差が無くこのミニの発売があり、個人的にはこの商品の方が魅力的だったので少し悔しい。(笑)デザインはやや丸くなり一部で言われていた持ち手の位置も変更された。
ユーザーの声を反映し地味に改良を重ねているところに好感が持てる。おそらくグリーンファン3はこのデザインが採用されるのだろうか。
2になり先代には無かったリモコンが付属するようになったが、感度は決していいとは言えない。
ただ、やはりあると便利だ。リモコンのデザインもよく考えられていて本体同様いい感じで仕上げられている。もちろん本体にも電源などのスイッチはあるが、すべて上部のモーター部の方にあり、たったままでも操作できるような配慮がされている。但し、機能的には一つ少なく、本体にある各種LEDを消灯する機能はリモコン側からでしかできない。このLEDは以外と明るく、就寝時に電気を消す真っ暗派には煩わしく感じるだろう。
あと、これは面白いと感じたのだが、購入する際に入っている段ボールの箱は、その箱がそのまま収納のためのBoxになっている。
SDIM0498.jpg
こんな感じだ。
メンテナンス性(掃除がしやすいか)という点では、前面のマグネット式のカバーを始め問題は無い。

というわけで、今回はグリーンファン2をエントリーしたのだが、人気がある商品故、結構売り切れ店が多い。
一時はプレミアまで付いた扇風機だがそこまでして購入する価値があるかどうかは疑問だ。
また、これに対抗して大手各社の扇風機が大きく変化していった。グリーンファンに限らずとも、来期ぐらいには
あっと驚く扇風機が登場するかもしれない。

文字通り業界に「新風」を吹き込んだグリーンファン・シリーズ。
以前の扇風機と違い、機械的な中にも感じられる自然な風に近い優しい風。
「異風体感」
結構満足です。



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