緑の世界2 苔寺 優色の癒力。

12 23, 2012
西芳寺3
西芳寺(苔寺)  Saihouji(koke-dera)
Kazz日本全国古(いにしえ)の旅 建物記ファイル№0001


さて、
いるはずが無いとは思いますが、この西芳寺、通称『苔寺』(苔寺の方が親しみがあって良いので。)のエントリーを見て「おっ」と思った方がもしいたら、その方は当ブログの古くからの常連さんかもしれません。(笑)
ブログを書き始めて2年以上経ちます。このブログ書き始めは最初の挨拶だったのですが、建物記ファイル0001、つまり、第2回エントリーであり、最初にエントリーした建築がこの苔寺です。まぁ、ブログ書き始め当時は今のような「素人が建築にあれこれ言うブログ」を書こうとは微塵も思ってなかったので、ただただ漠然と得体の知れない文章を書いているに過ぎないんですが・・。(笑)
screenshot_428.jpg
 ところで、世界遺産にも登録されている苔寺ですが、ご存じの通りここは往復ハガキによる完全予約制になってます。また、拝観料は写経込みで3000円と、おそらく京都、いや、日本のお寺の中で一番高いのではないかと思います。
・・いや、でもそんなのはどうでも良くて、この素晴らしい緑を堪能できれば寧ろ安いぐらいです。
また、世界的にも有名な観光地である京都において唯一「嫌だなぁ・・。」と思うのが人の多さ。ホテルを出てロータリーのバスに並ぶ列を見ただけで目眩がしそうです。
「いやいや、あんたもその中の一人なんだよ!」
ハイ、確かに。それを言われると何も言えません。(笑)ですので、最近京都に行くときにはなるべく紅葉や桜の時期も最盛期をずらして訪れるようにしています。勿論バスを使わず地下鉄で、そこから歩きです。
そんな中、苔寺に限らず「予約拝観」というお寺などは例えそれらの最盛期であっても、非常にゆっくりと、落ち着いた時間が流れます。ここ苔寺も喧噪とは無縁の世界で、その静寂さから、苔の呼吸する音までも聞こえるようです。
枯山水と池泉回遊式の二段構えの庭園は夢窓國師(疎石)によるもので 、池は「心」の草書を表したものであることはすでに有名です。
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一面ビロードを敷き詰めたような緑の世界。苔色。様々なグリーンが集まった優色の美。人を癒やす力。そして、庭・・というよりは、小規模な林・・いや、森。
とくに6月頃の苔寺は凄いものがあります。いたるところの苔。調べると苔寺の苔の種類は非常に多く、実に120種類の苔が生息していると言うことです。その中には悪い苔もあると思うのですが、・・管理が大変です。
世界的にも非常に珍しいこの苔寺こと西芳寺。実際には「殆ど苔を観賞しに行くようなもの」であるという人もいるようですが(笑)まぁ、そうであるか無いかは本人の感性次第。
また、これほど雨の似合う庭園は他には無いんじゃないでしょうか?苔が生き生きと、生命力に満ちています。
自分が訪れたのは6月。雨上がりで多少曇ってはいましたが、雲の切れ間から光が差し込み最高の条件でした。
苔寺については多くは語り尽くされ今更感が強いのですが、縁起などは他に譲るとして、ひとつだけ。
庭園内は立木の影響でかなり暗い印象があります。写真撮影は手ぶれに気をつけて是非良い写真を撮ってください。予約拝観という強みか、写経さえ終われば庭園内の写真撮影はフリーです。非常にゆっくりと心ゆくまで撮影することができます。ただ、間違っても苔に足を置いてはいけません。飛び石厳守です。
後は、庭園内にある120種類の苔を探すのも面白いかもしれません。いくつ見つけられるでしょうか。
苔寺といえばそのものずばり見所は苔ですが、実は日本の庭園の歴史からいっても極めて重要なこの西芳寺の庭園。予約をめんどくさがらないで、この緑の世界を体験しに一度訪れてみてはいかがでしょうか?
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 話は変わって、なぜ今更かなり昔に行った苔寺をアピールしているかというと・・。
まず、なかなか京都に行けない方のために朗報。そして、毎年新年三が日のNHKというと結構寺社仏閣・建築関係で見逃せない番組があるんです。
以前、大失態とも言うべき再放送までも見逃してしまった「祈りの山 三徳山 ~国宝・投入堂の謎~」についてもそうだったのですが、今回も面白そうな建築番組(正確には建築とはほぼ関係なさそうですが・・。)

2014年1月1日(火)朝7時20分から8時20分までの1時間、NHK総合でこの苔寺に一年間密着取材したドキュメンタリー
『奇跡の庭』京都苔寺〜自然が織りなす極上の美〜(仮)が放送されます。




まぁ、新年一発目からこうした精力的に取材した番組を持ってくるとはさすがです。
これは、個人的に三が日一番の期待作であることでしょう。
非常に楽しみです。録画などしないでリアルタイムで見よう。
西芳寺の歴史と共に、苔好きになることは間違いないです。(笑)



投入堂完全解剖編 制作進行状況 オマケ。
screenshot_433.jpg
さて、
かたや投入堂完全解剖編スペシャルの方。思ったより時間がとれなくて進み具合が遅いです。年末には間に合いませんでした。すいません。(泣)
今度のスペシャルでは、岩窟自体がキーポイントになると考えており、今まで使ってた簡易的なものより一段進化させようと思って制作しているのですが、スキルが低くて中々上手くいきません。(笑)
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以前放送した投入堂関係の番組のキャプチャ画面から限りなく正面に近いものを選択し、現在最作中の投入堂CGと合成します。
白いラインは岩窟内のポイントとなるラインで、このライン自体をアタリとし、大まかに造っていきます。但し、番組のカメラの焦点距離とCGカメラの焦点距離が微妙に違うため、完全に一致というわけにはいかず、それが難しいところと言えます。また、岩窟の奥行きが分からないため、サイドから確認するなど、その点で苦労してます。もしかしたらもっと良いやり方があるのかもしれないんですけど、現在考えられるのはこんなとこです。
もともとこういう部分は投入堂が完全に完成してから造っていくべきなんでしょうが、エントリーの流れ上こうなってしまったので、もしかしたらこのまま時間を掛けて造っていくのも大変なので、岩窟Ver.2としてエントリーを進めるかもしれないです。(造ったのがオマケの扉。愛染堂の化粧裏板が付いてます。)
そんなわけで、エントリーが予想より大幅にずれ込みますが、地味に進めていってます。

改めて見るとよくわかるんですけど、投入堂の西側、写真右側の部分の部分に注目です。
我々が投入堂を見るとき、西側からは死角になる部分。建立場所と山肌そのものに実はこれだけの段差があり、大きく開口し裂け目が入っています。上部から東側に掛けては西側ほど目立たないんですが、大昔の地殻変動で、現在の投入堂が建立する山の岩肌部分がストンとそっくり下にズレたのでしょうか。おそらく現在の斜面は気が遠くなるような時間の中で風化したもので、その風化した斜面にこれまた900年ぐらい前、投入堂が建立されたのか。
よくわからないんですが、そんな風に見えます。


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