シンプル国宝。山梨県 大善寺

04 02, 2013
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建物記(けんぶつき)ファイル№0041
大善寺 Daizen-ji 
Kazz日本全国古(いにしえ)の旅

さて、
山梨県にある大善寺。
関東では数少ない国宝建築ですが、ここ山梨県には2棟の国宝があります。禅宗様建築の清白寺と、ここ大善寺です。この2棟は、距離もそれほど離れていないので、国宝建築に興味がある方は是非セットでご覧になることをお勧めします。両方とも素晴らしい建築です。

山梨県と言えば何を思い浮かべるでしょうか?
色々あるのですが、まず、葡萄。そして、酒好きの方が思い浮かべるのが甲州ワインでしょう。山梨と言えば国内における葡萄生産の約1/4を誇ります。もちろん、圧倒的に日本一です。
で、何でこんな話をするかというと・・・・。
この大善寺は別名『葡萄寺(ブドウ寺)』というほど葡萄と縁が深いのです。
寺縁起によると行基がこの地に訪れ修行をし、その満願の時、何やら葡萄を持った薬師如来が現れる夢を見たそうです。行基はこの夢をたいそう喜び、早速その夢に出てきた如来様を刻み安置したそうです。
薬師如来が持つ葡萄は法薬とされ、行基はこの地に薬園である葡萄園を造り、民衆を病から救ったそうです。それ以後この地では葡萄作りが盛んに行われ、それが、ここ甲斐国(山梨県)で葡萄が作られる発祥ともいわれるそうです。
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建物に目をやると・。
この大善寺本堂は西暦1286年の建物です。かなり古い。歴史を感じる木肌の色がとても良い感じです。
そして大きさの方は17.4m四方で5間あり、ほぼ正方形。堂々とした姿です。軒反りは少なくシンプルで落ち着いた印象を見る人に与えます。
山梨のもう一つの国宝である清白寺も禅宗様にしては軒反りが小さく、個人的に山梨の国宝建築は両方とも好印象です。
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ここ大善寺は山の中腹にあり、四方をグルリと回り見ることができます。また、本堂の裏手には人が上がれる場所があり、本堂を見下ろせます。
屋根より高い視線で見ることができるので屋根の細部を見ることもできます。
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こういった状況で見ることの出来る国宝建築はなかなか無いのでジックリと見てしまいました。
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大善寺はよく見る寄棟造りとしては珍しく、頂点部分は結構宝形造なみに短く出来てます。
極端な例。(笑)
緑・中尊寺金色堂、富貴寺大堂、白水阿弥陀堂などに見られる宝形造。(屋根の面全てが三角形)
赤・大善寺本堂(薬師堂)に見られる頂点が短い極端な寄せ棟。
青・唐招提寺などに見られる典型的な寄せ棟。
こうした例は他の国宝では見られないような・・。上から見るとよくわかりますね。
ただ、この屋根はオリジナルかどうかは不明で、近世に入ってからの修理の際に現在の形にされた可能性もあるそうです。
本堂内には重文の十二神将象像と日光・月光菩薩像が安置されており、本堂についても関係者の方が説明してくれよくわかりました。
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個人的に気になったのですが、大善寺本堂自体は素晴らしいのですが、対面したときに結構回りのコンクリートが目に入ります。ロケーションが素晴らしいだけに、それだけが残念です。
仕方ないことなのでしょうが・・。
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山門も重要文化財です。

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