日本一危険な国宝3

11 20, 2010
三徳山 三佛寺 投入堂3 Nitokusan Sanbutsuji Nageiredou3
Kazz日本全国古の旅


鳥居

三徳山神域を境界する大鳥居。手前はKazz zzaK(+あい。)初登場の10年来の愛車「スズキ・カプチーノ」。東京からほぼノンストップで米子まで走ってきた。すでに14万キロを超えてまだまだ絶好調。旅にかかせない相方だ。この愛車については、いずれブログでたっぷりと紹介する。


2010年11月4日夏休みの代わりに貰った秋休みにて先日の足立美術館から米子に移動、その米子からゆっくり2時間ほどかけていよいよ三徳山 投入堂の入り口まで来ることができた。

この大鳥居くぐればそこは三徳山神域。快晴。唯一、天候だけが心配だったが、素晴らしい天気で良かった。既に皆さんご存じとは思うが、投入堂の拝観は「観光」では無く、あくまで「修行」である。一般の参拝者用に道は整備されておらず、降雨などの場合を考慮されていない。危険な場所に手摺があったり、階段があるわけでもない。したがって、天候によって(寺側の判断によって)投入堂への道は閉山される場合があることを念頭に置きたい。また、当日が快晴と言うことではあっても、前日が豪雨だったりコンディションが著しく悪い場合など、やはり閉山する場合がある。投入堂拝観を目的とするならば予備日としてもう一日は欲しいところだ。

駐車場

駐車場は思ったより広い。50~60台は停められる感じだ。但し混雑するときはこれでも足りないだろう。早めの出発、入庫をお勧めする。


車を駐車場に滑り込ませる。平日の朝10時頃とあって車もまばらだ。駐車場の写真をわざわざ載せることもないと思ったが、ブログなどで載せている方がなかなかいなかったので、有益な事前情報として載せることにした。大型観光バス用などのスペースもあり、意外と広い印象がある。ゆうに乗用車50台は駐車できるだろう。駐車料は無料(だった)で三徳山入り口まで歩いて5分とかからない。未確認だが、こうした駐車場がもうひとつあるということだ。

三徳山入り口1

いきなり長い階段。このぐらいで音を上げるようだと到底無理であるが・・。


さて、これが投入堂への玄関口となる。いきなり雰囲気満点である。三徳山開山1300年の幟があちこちに立っている。

「おぉー、ついに来たかぁ。」

納経堂

ここにはポストカードなどのお土産が売っている。御朱印もここで貰う。


少し歩くと「納経堂」三徳山入り口の社務所の様な小さい場所がある。参拝受付案内所。ここで入山の為のお金などを支払う。小さいパンフレットと厄除けの札を貰った。投入堂までは600円だ。この案内所では御朱印などの受付も行っている。尚、一般参拝客のトイレは見たところ、ここと登山事務所の2カ所。事務所は混むのでここで済ませたい。(投入堂への修験道に入ったら、勿論トイレはない。)

R0010571.jpg

こうしたパンフレットなども旅の記念になる。右の御札は「元三大師(がんざんだいし)」玄関などに貼ると厄除けになるありがたいものだ。


三徳山入り口

「まだ、紅葉には早いか・・。」

綺麗なモミジがあるが色はまだまだグリーンのまま。(11月4日)静寂に包まれた三徳山は非常に雰囲気がある。

階段2

階段があるのもここまでか。改装中の本堂を横目にいよいよ本格的に入山する。

三徳山階段

幾多の参拝客を支えてきたのか。階段に踏まれた轍が出来る光景が凄い。
この階段を越えて、登山事務所だ。

観光ではない投入堂への道は、軽々しく入ることは出来なく、それ相応の手続きが必要だ。

大きな問題は二つ。

ひとつは靴のチェックがあることだ。登山者丸出しのバリバリの登山靴だと入山ができない。根や山肌を傷めるからだ。同様の理由から、杖やストックなどの使用も禁止である。多少凹凸がある、底がツルツルのスニーカーなどでなければOKということだ。

投入堂への道は過酷過ぎるということはないが、それなりの労力が必要だ。特に足場が悪いため、はき慣れた靴の方が良いことは言うまでもない。登山事務所で靴チェックにダメ出しされた方には最終手段として用意された「草鞋」を購入するという手段がある。「一度履いてみたい。」という方は別として、やはり個人的には履き慣れたマイシューズをお勧めする。草鞋の場合、履き慣れていない人だと、鼻緒のところに靴擦れならぬ、鼻緒擦れができて痛くなり、色々な意味で集中できないであろう。

あと、投入堂への道は、例え晴れていても、その土質から泥濘(ぬかるみ)が各所に点在する。最終的に草履はヌタヌタになることを覚えておきたい。また、修験道中、靴を脱ぐところが2カ所ある。「文殊堂」と「地蔵堂」を巡る度胸試し軒板周り。高所恐怖症ではない人は、ここで靴を脱ぐ。眺めは最高で、一巡りすると気持ちが晴れ晴れする。

投入堂靴

汚い靴で写真を載せるのは気が引けるが、このぐらいの底部を目安にしてもらえれば良いのではないかと思う。


ヒールなどで投入堂に行こうという人はまずいないと思うが、靴について、投入堂参拝では大きな問題だと個人的には思っている。
チェックする側の方も常に一人ではないので、多小差があるとは思うが、写真の靴は一発OKであった。(同行者)テニスシューズなどに代表される底に凹凸のないものや、見るからに履き込みすぎて、凹凸はあるが劣化してる靴は避けた方がよさそうだ。自分は水陸両用の足首をがっちり固定できるスポーツサンダル(メーカー・Keen)で行ったが、「まぁ、いいでしょう。」という結果だった。草鞋を購入した人の靴は、登山事務所で預かってくれるので心配ない。因みに、滑り止めの付いた軍手などの手袋も必須ではないが、あったほうが良い。

二つ目はかなりの問題だ。投入堂には原則一人では入山できない。う~ん、これに悩まされる人は非常に多いと思う。今回自分には同行者がいたが、ひとりで入山したいと考えている人はかなりいるはずだ。こうした人はやはり、グループに同行するか、登山事務所で同じような単独者入山者を待つしかない。

この件に関しては、社交的な方ならわけないことかもしれないが、そうでない方にはかなりの難問だ。また、同行する側の立場から、あまり自分のペースで登れないことも問題である。一人で物思いにふけりながら投入堂に行こうと考えている人も必ずいるだろう。こうした単独入山が認められなくなった背景は、事故が多発したための寺側(また、そういった行政指導?)の処置と考えられるもので、仕方のないことかも知れないが、投入堂以外でこうした場所を自分は知らない。確かにこの点に関しては、寺側・登山者双方の意見に納得できる非常にデリケートな問題であるが、決まりとして成り立っている以上は仕方ない。

こう考えよう。一見デメリットばかりのようでもあるが、人間関係が希薄なこの時代、旅先で見知らぬ人同士が知り合える良い機会である。ことも確かである。

CG地図

CG by Kazz with C4D

投入堂修験の道は前半がキモといえる。運動不足の人は覚悟しなくてはならない。両手両足を使わずには登ることはできない。(笑)普段からスポーツなどをして体を動かしている人は、特に問題なく登ることができるであろう。逆に、常々ハードな山にアタックしている人には物足りないと思う。投入堂ばかりに目がいきがちだが、途中の「文殊堂」「地蔵堂」(どちらも重要文化財)他、とにかく見所満載である。


さて、手続きが終わるといよいよ入山する。ド下手のCGで申し訳ないが、投入堂までの修験道行程を高さをイメージして作ってみた。(縮尺はメチャクチャ。あくまでイメージです。笑)

ザックリと解説。

投入堂は標高470m付近に建っている。登山事務所付近との標高差は約200mで、それほど高低差があるイメージはない。投入堂は三徳山にあるが、投入堂自体が建っている山は三徳山の連なる嶺の一部で、この山自体の標高は約500mである。つまり、この嶺はあと30m標高があがると頂上(というのか?)ということになる。また、投入堂までの道のりのハードな比重は、ほぼ文殊堂までに集約される。逆にいうと、文殊堂までたどり着けば、後は油断さえしなければ大丈夫である。行程自体はややハードなアスレチックと思えばいい。但しっ!脅かすわけではないが、一歩間違えれば、確実に死ぬ場所が何カ所かある。近年、地蔵堂の手前の大きな岩場で不幸にも滑落事故があり、人が亡くなっている。ここを自分も通過したが、確かに危険で、絶壁の直ぐ横を通過しなければならない。正直、我も我もと先を急ぐように道幅を広げると滑落する危険性がある。

繰り返すが、殆どの場所に手摺も柵も何もない。

最大の難所は「かずら坂」「くさり坂」。とくに「くさり坂」は、場所の特性から、下がっているくさりを使いひとりひとり順番に登らなければならないので、時間がかかる上、モタモタしていると待機している人から無言のプレッシャーがかかる。(笑)女性や年配の方はキツイかもしれない。

但し裏技として、このくさり坂には迂回路がある。傾斜は遙かに緩やで、くさりを使う必要もないが、この道は下りの人の為の一方通行路で、基本的に上りの人はこの下りの人の列が切れてから登るしかない。こうしてくさり坂をクリアする。
地蔵堂を越えた辺りから上りはほぼ無くなり、投入堂までは山の斜面側を平行して移動するようになる。ここまでくれば投入堂までは来たも同然だ。

さぁ、いよいよ次回、投入堂目指して本格的に入山する。






ⓚAll Rights Reserved. Photo by Kazz with GXR A12 50mm and SIGMA DP1

鳥取地図


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