日本一危険な国宝4

11 25, 2010
三徳山 三佛寺 投入堂4 Mitokusan Sanbutsuji Nageiredou 4
Kazz日本全国古の旅


役小角

Who is the man? 役小角とは一体何者?



【役小角(えんのおづぬ)】と【六根清浄(ろっこんしょうじょう)】

今回のKazz zzaK(+あい。)投入堂とは切っても切れぬこんなお話から。

修験道の開祖にして呪術師。神様のようで神様ではない。投入堂を投げ入れたとされる、この

「役小角(えんのおづぬ)」

という人物はいかなる者であるか。
この、役小角なるいかにも伝説的な名を持つ興味深い人物は、600年代後半に実在した人物とされる。
「と、される・。」そう、実在の人物であることは確かだ。但し、その出生などの記述は殆ど無いに等しく、極めて謎に包まれた人物である。では、なぜ実在した人物だと言われるか。
「続日本紀」(しょくにほんぎ)にその記述があるそうです。この本は、フィクションなどの入り込む余地がない本と言われ、その記述には、役小角の伝説を伺わせる記述が残されているそうです。

役小角(えんのおづぬ)とは略称で、フルネームは、賀茂役君小角(かものえだちのきみおづぬ)。 大和国生まれで、後の名を 役行者(えんのぎょうじゃ)、 神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)、役公(えんのきみ)とも呼ばれ、多くの名を有する。
投入堂自体の伝説にもあるように、役小角は、自分が会得した孔雀明王の呪術(いわゆる法力?)で民衆を救い世に多く知られるようになった。修行の成果として、蔵王権現を感得した役小角は、日本の霊山という霊山をくまなく遍歴し、自らの思想を衆生に説いたといいます。

また、役小角は修行の虫でもあったそうです。後にその能力の凄さに嫉妬した弟子に朝廷に密告され、「怪しいヤツだ」と母親を人質に取られ、大島に流される刑に処される。ただ、並はずれた能力の持ち主だった役小角は、昼間はおとなしくそのままであったが、夜には海を歩いて富士山で修行をしていたという。また、自らの呪術により空を浮遊し、鬼神2鬼を前後に従え修行をしていたといわれる。とにかく、様々な伝説を有する、役小角はある意味スーパースター的な存在である。

以上、ザックリではあるが、役小角という人物、極めて興味深い人物であることに間違いない。

・・これらは荒唐無稽な後付的伝説ともとれるが、それらの真意は個人が持つところとしたい。
数々の伝説はあれど、後の山岳信仰から生まれたこうした修験道の開祖であることは広く知られ揺るぎはない。

後に役小角は、罪を許されるが、60余年で昇天したという。「死」ではなくあくまで「昇天」。人として生まれ、神としての「昇天」。凄すぎる人物である。

「修験道の開祖か・・。」

投入堂修験道中には、この役小角の石像が建ててある。

2011年、こうした役小角の開拓した修験道を自分も今、歩いている。

六根清浄

登山事務所にてお守りでもある「輪袈裟(わげさ)」を借り、いよいよ入山する。六根清浄とは、

・眼(視覚)
・耳(聴覚)
・鼻(嗅覚)
・舌(味覚)
・身(触覚)
・意識


の事で、これら人間の欲の根源である全てを断ち切り、心穏やかに無の境地で登らなければならないということなのであろう。常日頃から欲にまみれた生活をしている自分にとっては(笑)改めて身が引き締まる思いである。

入り口2

朱の格子の入山門をくぐり修験道が始まる。修験道中は食べ物は勿論厳禁である。(飲み物はOK)

入り口

宿入橋を越えて振り返る。この杉の木は凄い貫禄。樹齢どのくらいであろうか。伝説の地の入り口に相応しい構え。
自然の仁王門のような・・同じような樹齢だと思うが、左の木の枝振りが凄い。


いきなり坂2

いよいよ始まった投入堂修験道。宿入橋越えるといきなりハードな上り坂が連続して続く。斜度はまだまだこんなものじゃないだろうが、とにかく「滑るっ。」確かにこれは雨の日に相当な神経を使う。根っコがありがたい。細心の注意を払って先に進む。

と、しばらくして気がついた。

カメラの出し入れに妙に手間がかかる。今回持ってきたGXRは50㎜。サブとして広角用にDP1を持ってきたのだが、これが暗すぎて全く役に立たない。(DP使いの人にはこの意味がわかるだろうが・・泣)GXRはといえば、この道中に50㎜は全くマッチしない。加えて、ハンドストラップで来てしまったため、撮影の度に出し入れしなければならないことと、同行者のデジカメも自分が所持し同時に記録していたため、結局3台のデジカメを駆使しなければならなくなった。いきなり結論だが、道中を克明に記録する場合、基本一眼レフなどの大型のカメラは、バックなどに出し入れすることを想定しないで登った方が良い。つまり、手に持つことは考えず、剥き身かけっぱなしの方が良い。また、広角域は必須であることも加えたい。50㎜はどうしても長い。

いきなり坂3

ある意味参拝者を強固に守っている「根」。大地の神経縮図のように無尽に張り巡らされたこの「根」の存在は、参拝者にとって非常に大きな意味を持つ。ところどころの根にグラつきがまるで無い。一見か細い根のようでも、自分の体重ぐらいではビクともしない。枯れた木と違い脈々と生きている証拠である。

野際稲荷

ひっそりと最初の建物「野際稲荷」がある。

かずら坂?

これが「かずら坂」か?いや、多分違う。結構な傾斜だが、標識があるわけでもなく、同行者も全体的に根が露出していてどれが「かずら坂」だかよくわからなかったと言う。登っている最中は夢中になっていて、特に気にも止めなかった。(笑)確かにそれらしいのはあったような気がするが・・。

もしかして・・、登る前は、もの凄い木の根が露出している、ある特定の坂の名が「かずら坂」と特別に名付けられたのかと思ったのだが、どうもそうではないらしい。「かずら坂」とは言っても、ある特定の場所が「かずら坂」ではなく、こうした道中の根が露出した道(坂。とくに前半)を総称して言うのであって(想像)この写真の坂も「かずら坂」になるのだと思う。そうだとすると、「かずら坂」ずいぶんあったな・・。

このような「かずら坂」を何坂かクリアしていく。前日、当日共に凄い快晴であったが、やはり泥濘(ぬかるみ)が各所にある。しかし、この投入堂修験道は、木の根がなければ完登もままならない。ホントに木の根様々だ。

「ありがとう!木の根さん」。

心の中で御礼を述べつつ、一礼。こうした状況は、やはり「登らせて戴いている。」という言葉しかない。



しばらくこんな道を連続して登っていくと、いよいよ文殊堂が見えてくる。




ⓚAll Rights Reserved.Photo by Kazz with GXR A12 50mm and SIGMA DP1


2 Comments
By かえる232311 26, 2010 - URL [ edit ]

こんにちは。

役小角って、画像にあるような方なのですか?
呪術師&神様とはいえ、ちょっと怖い・・・ですね(笑)

木の根もスゴく、蔓延っていてビックリしました。

By Kazz11 26, 2010 - URL [ edit ]

こんにちは。かえる2323さん。

いつも来ていただきありがとうございます。

画像は自分で加工したもので、像によってはニッコリ笑っているものあります。

ただ、記述によるところが多いのですが、今で言う脛を出したハーフパンツに
頭巾を被り、老人で髭を蓄え一本足の高下駄を履いている。
と、いうイメージは定着しているらしいです。

投入堂への道は根が凄いです。但しこの「根」がないと登れません。
ありがたい「根」です。

Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
Top
0 Trackbacks
Top
プロフィール

Author:Kazz
Welcome to my blog

Kazz zzak(+あい。)へようこそ。
Kazz zzaK(+愛・逢・遇・合・・・ etc)
あい。は、人それぞれ。

英語で i は自分ということ。

Kazz zzak(+i)

色々な「あい。」と自分をプラスして
Kazz zzak+i=「Kazz zzaKi」

「カズ雑記」

身の回りの好きなこと。好きなモノ。
関心のある事。
写真と共に何でも書いていきます。

気に入ったらまた遊びに来てください。

尚、このブログ内全ての文章・写真には著作権があります。販売も行っておりますので
無断で使用・転載する行為を固く禁じます。

コメントは基本的に悪質で無いものは承認する方向です。
ただ、メールで個別に対応することは時間的にも余程のことが無い限りできませんので
コメント通してすることになります。宜しくお願いします。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター