建物記ファイル№0005姫路城 〜天空の白鷺城〜Himeji Castle Tenku-no sirasagi-jo
新年あけましておめでとうございます。
本年もKazz zzaK(+あい。)を宜しくお願い致します。
さて、新年一発目に何を書こうかと思案していましたが、先日NHK「軍師 官兵衛」を見ていましたところ、姫路城のキーワードに反応。現在50年に一度の修理に入っている
姫路城の「天空の白鷺城」が1月15日を持って終了することをすっかり忘れていました。
もう昨年の話になってしまいますが、実は自分もこの「天空の白鷺城」を体験してきましたので少し話をすることにします。
このイベント(といっていいのだろうか・・。)は姫路城が長期にわたり修理に入ることによる観光客の減少を防ぐために執られた措置で、姫路城の貴重な修理状態が見られるという逆の意味でこれまた貴重な機会なのです。

11月の見学時はこのように覆屋で姿が隠されており、今もって姫路城天守を見ることはできません。
この「天空の白鷺城」は、基本的に修理の様子を観光客に見てもらうという志向で始められたのですが、終了間際の今日ではその修理も殆どの箇所で終了しており、職人さんが働いている姿を見ることはありません。
そういった意味ではもう少し早く来ることができれば良かったのだが・・・仕方ない・・・。
結局、修理の臨場感を味わうことはできなかったが、真新しい屋根の状態を見ることができたのでよかったといえる。


上写真のような修理が完了した姫路城を見ることができるのは大天守最上部とその下の階だけで、後はエレベーター乗降時にガラスから見える程度で正直よく分からない。実際に距離も結構あるので細部が見えるというレベルでも無く、修理を間近に見ていると言う空気感は薄い。
自分が行ったときは結構人が少なかった方だったが、駆け込み需要が高まる最終日付近はかなりの人出が予想されるので覚悟しておいた方がよいだろう。

姫路城の南側前面に大規模な見学スペースを設けたことで通常の天守からは撮影できない貴重なカットを撮影することが出来た。
例えば、これは見学スペースの最上階から(ガラス越しに)撮影したものだが、大天守から櫓や門など西側のアウトラインを綺麗に治めることができた。これは通常ではなかなか撮影できないのではないかと思う。そういう意味でもマニア向けか。(笑)


また、自分は時間が無くてあまり詳しく見ることができなかったが、姫路城自体の資料はもとより、漆喰や瓦などの資料パネルの展示も充実しています。好きな方であれば一日では足りないぐらい。
特別公開されている「リの一渡櫓」こちらにも色々な展示がされています。

こうした貴重な機会に合わせて歴代の瓦やシャチホコなども展示しているため修理の推移などがよくわかる。
【写真上は2008年の姫路城】こう見るとやはり姫路城は美しい城だ。
前回訪れている余裕からか、天守を見ることがないぶん、石垣や櫓など細部にわたり見ることが出来たと思っています。
姫路城をあとにして、やはり城は天守だけではなく総合的に見るものであると改めて感じてます。
もちろん、時間があってじっくり見られるにこした事はないんですけど。
尚、天空の白鷺城終了の際は展示などを一新して(特に黒田官兵衛関係資料)各櫓などに展示するそうです。

ふと裏手に回ると何輪かのサクラが咲いていました。
「秋にサクラ?」
10月も終わりになるというのに珍しいと思っていたのですが、これは
十月桜(じゅうがつざくら)と言うそうです。
サクラが咲く頃には見られるのかな?なんて勝手に思っていたけど、それはまだ一年とちょい先の話。
新生姫路城の公開は報道によると2015年3月下旬だということだ。2015年・・いやぁ、まだまだ先の話だ。(※但し、それよりかなり早いタイミングで覆屋は取り払われ、天守を見ることはできる。)
美しい白鷺城の姿が見られるまであと少しの我慢。
城とサクラは妙に合う。
ソメイヨシノが祝福する4月頃に何とか見ることができれば素敵ですね。