拝啓、TEAM「どうでしょう」様。

02 19, 2011
水曜どうでしょう Suiyou doudeshow
Kazz非日常の旅


水曜どうでしょう

「水曜どうでしょう」

「にょういずみ、にょう」が帰ってくる。

数少ない好きな番組だ。
残念ながら世間で言われる「どうバカ(どうでしょうがたまらなく好きなバカ)」ほどスペシャルに思い入れがある方ではないが、いよいよ来月3月2日北海道を皮切りに新作が放送される。本日の Kazz zzaK (+あい。)は、この約4年振りの新作が来月に迫ったこの番組をエントリーしよう。

「水曜どうでしょう。」
巨人の長嶋氏曰くの「う~ん、どうでしょう。」という、あの「どうでしょう」のイントネーションではなく、願わくば、以前放送されていた「水曜ロードショー」の捩りとして発音していただきたい。

その「水曜どうでしょう。」
この番組、ご存じない方のためにザックリと紹介すると・・。
大概行き先を知らされないまま、時に拉致され、犯罪スレスレの如く連れ回され、海外にまで飛ばされる。
口をついて出る言葉は、ひたすら「あ~でもない、こ~でもない。」ボヤきの美学を連発する、ご存じ大泉洋氏。それを正面から受け止め、トクトクと罵声を浴びせ続ける対抗ディレクターの藤村氏。初期とは違いやや傍観者的な鋭い目線で時に周りを得意のダジャレで凍りつかすミスターこと鈴井貴之氏。たまの発言が良い味出して尚、黙々と撮影し続けるどうでしょうの世界を切り取っていくカメラマン嬉野氏。
この4人による極めてシンプルなカット編集を多用した「うちわの飲み会にでも流しとけ」的な観光名所に行かない旅番組である。

内容はさておき、映像表現手法という観点から見るとこの番組はシンプルこの上ない。派手なオープニングCGもなく物語は淡々と進んでいく。独特なのは、番組冒頭と最後に行われる「前枠」と「後枠」という名のミニコント。たわいもなく面白い。これは本人達も言っていたが、「前枠」「後枠」の方が本編よりおもしろいんじゃないか。という拘りのものだ。
番組の主となる映像は、カット編集で繋がれた映像をキャプションというブリッジで繋いでいく。音楽も殆ど使われていない。これらの極めてシンプルな映像手法に関しては、元々は撮影や編集のスペシャリストがいなかったことから「自分たちで造らねばならない。」という責務と低予算にことを発した、謂わば必然的に生まれた手法である。
まかり間違えば本当にうちわの旅ビデオで、とても流せたものではない。

ただ、これが受けた。

こうした手法は、確かにくどすぎる番組造りに辟易していた視聴者にとっては新しかったに違いない。もともとは北海道のローカル局で細々とやっていた番組であるはずだが、自分が初めて目にしたときのことは良く覚えておらず、「水曜どうでしょう」の行き当たりばったりの旅が、以前バックパッカーとして世界を回っていた自分とリンクしたせいもあり、たまたま目にしてハマってしまった。のだ。当時この番組の持つ空気感は非常に良かった。

いづれにしても「水曜どうでしょう」が番組の表現手法という点において一石を投じたのは確かだった。
事実、この後似たような番組が相次いでオンエアーされたが、どれも二番煎じの感は拭えず、ここまで注目されるには至っていない。
出演者の魅力もそのひとつである。正直、番組当初大泉氏がここまでになると誰が予想していたであろうか。
今でこそ俳優としての確固たる地位を築いた大泉氏も、この番組によって持ち合わせた潜在能力を引き出された。それを見抜いた鈴井氏も凄いが、大泉氏だけに限らず、手腕を持った各人が番組と視聴者と共に育っていき、「水曜どうでしょう」という大木に成長したのだと思う。

話は変わるが、
今、テレビ番組というものは本当にどうしてしまったんだろう。
金がないからという大前提の元ではあるが、一連のプログラムの体たらくぶりは不況のあおりだけではないはずだ。右に習えでどの局も悪い意味で酷似しすぎている。そこには大人の事情もあるだろうが、「過ぎる」ことが鼻につくことがある

それは水曜どうでしょうについても同様だ。昔のままではない。

確かに個人的には最近のスペシャルは正直全く好きではない。
前述したが、ここまで成長して「水曜どうでしょう」は大いなる遺産を得た。市民権を獲得した「水曜どうでしょう」の冠は、既にそれだけでひとつのブランドであり、もはや内容については冒険をする必要はない。
・・いや、出来ないとも言える。番組を取り巻く環境は激変し、国内での行動範囲は著しく狭められた。
もはやサイコロを国内で振れる状況ではない。また、特に大泉氏のような売れっ子のタレントに、ベトナム・カブの旅なんて危険なことはさせられる筈もなく、結局無難なところを選んでおいたとしても、多くは、「これが良くも悪くもどうでしょう」である。と番組は成立してしまう力を得てしまった。

ただ、化に任せブランド力を最大限発揮し、単にその遺産を食いつぶしていくやり方はどうかと思う。
「とりあえず、自分らが画面に映ってぼやいて喧嘩してればいいだろう。」的なスタンスはいただけない。
結果として、謂わば偶発的にそういうことになったのと、それを目的で造ることは明らかに違う。

初期の水曜どうでしょうでお馴染みの「パイくわねぇか?」という名台詞で終わる一連の愛のある喧嘩に代表されるように、初期の「水曜どうでしょう」の多くは計算して撮られたものではない。
ただ、やはり時には「この辺でやりあっておくか。」ということが必要ではある。勿論、ダルマ屋ウイリー事件の様な名ハプニングがそうそうあるわけではないが、アレは大泉氏がああいう状況に身を置いていたから起こった超最上級偶発的面白ハプニングであり、車の中でゆる~く身を置いている状況下では起こりうる筈もない。せいぜい道を間違えて喧嘩するシーンを延々と繰り返しているのが関の山だ。
そう言う意味でも前作は酷かった。

今や懐かしい深夜バスに思いっきりやられていた頃。映像では「乗って」「降りた」という僅か2カット。ただ、この数秒には確かに「やられている」ドラマがあった。だから笑えた。視聴者もそういうところに共感できてた。この僅か数秒に費やす膨大な「やられ感。」「寝れないんだよぉ」という、あの大泉氏と鈴井氏の魂の叫びこそ「水曜どうでしょうの真骨頂」であったはずなのだが。

ゆる過ぎると、飽きがくる。

道中の話が多くなり、それこそ出演者の言葉言葉その全てにキャプションをうつような手法はもういい。
新作はすでに10週以上のオンエアは確実だと聞いた。

嫌な予感がする。(笑)最終週まで見ていられるであろうか・・。

近年のスペシャルの出来からすると既に勝負は見えている感じがするが、期待せずにはいられない。

編集作業まっただ中だと言うが、愛を込めてTEAM「どうでしょう」に頑張っていただきたい。

敬具


0 Comments
Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
Top
0 Trackbacks
Top
プロフィール

Author:Kazz
Welcome to my blog

Kazz zzak(+あい。)へようこそ。
Kazz zzaK(+愛・逢・遇・合・・・ etc)
あい。は、人それぞれ。

英語で i は自分ということ。

Kazz zzak(+i)

色々な「あい。」と自分をプラスして
Kazz zzak+i=「Kazz zzaKi」

「カズ雑記」

身の回りの好きなこと。好きなモノ。
関心のある事。
写真と共に何でも書いていきます。

気に入ったらまた遊びに来てください。

尚、このブログ内全ての文章・写真には著作権があります。販売も行っておりますので
無断で使用・転載する行為を固く禁じます。

コメントは基本的に悪質で無いものは承認する方向です。
ただ、メールで個別に対応することは時間的にも余程のことが無い限りできませんので
コメント通してすることになります。宜しくお願いします。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター