西の都は遙か遠く。走行不能!? 13日の金曜日の悪夢。カプチーノ、暁に死す!?(後編)

04 28, 2018
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さて、
オルタネーターのVベルトが切れた我がカプチーノ。
即廃車レベルというわけでは無いので、そこは一安心とも言えるが、ほぼ動けなくなり、これからどうするかの選択肢は限られた。
おそらくではあるが、数キロは走れると思うので、ここから一度高速を降り、最寄りの修理工場に駆け込む。これが現実的な最善策だろう。その後、状況にもよるが、もし、京都に行くならレンタカーや新幹線など他の交通機関を使うしか方法は無い。
Vベルトはそれほど入手が困難なパーツではない。もしかしたらオートバックスなど大手のカー用品店であれば在庫が置いてある可能性がある。それから組み付ければ夕方くらいには出発できるかもしれない。
ただしだ、そこにカプチーノのVベルト(またはそれに適応する)の在庫が置いてあるとは考えにくい。
多分ではあるが、在庫が無い場合、今日部品を発注し、翌日に部品が来て、そこから組み付け、早くても一日というのが現実的な流れだろう。
トラブルを楽しむなんて悠長なことを言えば、これも一興とあきらめもつくのだが、京都に行きたい欲求はかなり強く、あきらめきれない。
しかも、今回は時間の指定、タイムリミットがある。
それが、京都に遅くとも14時10分。
それまでに到着できなければ、旅の目的は無くなったも同然だ。
現在、朝の6時を回ったところなので、残りは約8時間10分。
が、この時間からではとりあえずやることは無い。
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あっ、ちなみにではあるが、昔「ベルトが切れたときはパンストがその代わりになる。」と聞いたことがある。長くは持たないだろうが、藁にもすがる思い、これまた奇跡的なんですけど、たまたまPAにあったコンビニのものでそれを試した。
その結果、プーリー自体はまわるんだが、圧着のパワーが足りてないのか、「全くダメ!!」誰が言い出したんだよこんな話。・・・多分昔の精度の甘い車の話だろうね。
しかし、こういうときの「多分ダメだろう」と思ってやってみたら「ホントにダメだった」ときの「むなしさ」ったらないね・・・。

7時を過ぎると高速の渋滞が気になってきた。何度もスマホで渋滞情報を確認した。
京都までは約250キロはあるだろう。時速と距離からだと二時間半あれば到達する計算だが、その時間では無理。どう早く走っても3時間はかかりそうだ。名古屋周辺では渋滞も始まっており、タイミング次第では4時間はかかるかもしれない。
ますますやばくなってきた。

とりあえずやるべきことを整理しよう。
まずは、ここから近い整備工場を探すことだ。しかも、なるべくならスズキのディーラーがいい。
「地獄に仏」ではないが、ここは静岡県浜松市。カプチーノの生まれ故郷。
スズキの本社や、でかい工場、パーツセンターなどがかなり近い距離にある。間違いない。おそらく日本で一番カプチーノの部品が手に入りやすい場所なのでは無いだろうか。(笑)しかも、ここ浜松市にはカプチーノ乗りの間では良く知られた有名専門店もある。
絶望から希望へ。
「もしかしたらなんとかなるかもしれない・・・。」
いや、絶対になんとかなるはずだ。
と、自分に言い聞かせた。
そう思い希望を捨てずにまずは近場を探し続け、最終的に一軒のディーラーにたどり着く。幸運なことに、ここは朝の8時半から営業している。
そして、さらに幸運は続く。このPAはスマートインターにもなっており、次のインターまで走る必要は無い。すぐ高速を降りることができる。
ここまでですでに幸運。それを使い切った感もあったが、走りながら「なんとかお願いします」と更なる神頼み。
8時10分、実に5時間以上PAに足止めされたが、ついにスマートインターを出た。
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ほどなく、目的地のディーラーに着く。
車はなんとか大丈夫だった。
これで、最低でも走行不可能によるレッカー移動は免れた。
少しホッとした。
整備担当の方が開店の準備をしていたが、こちらに気づき話しかけてきた。
店・「おはようございます。どうしました?」
私・「朝早くからすいません。ベルト切れちゃって・・・。」
こちらも、ことの事情を話した。
店・「そうですか・・・多分部品の在庫はないですね・・・。」
(ガックリ・・・やっぱりダメか・・・。)
店の整備の方は珍しいカプチーノが入庫してきたことと、東京ナンバーを察知し、
店・「ご旅行ですか?」
と続けてきた。
私・「ハイ、これからどうしても京都まで。」
それを聞いたからというわけではないが、店員さんは車検証を持って「少々お待ち下さい」の言葉とともに一度店の奥に引っ込み、5分ぐらいして再び現れた。
店・「部品の在庫はこちらにはないのですが、今から一時間以内にこちらに届くよう手配しました。ですので、組み付けに30分ぐらいかかるとして、10時には出発できると思います。」
「!!!」
何と!通常10時と言えば一般的には店が空く時間。その時間に直してもらい出発できるとは!
たぶんではあるが、これは、ここ浜松だからできたことではないだろうか。
神だ、神は居た。ありがとうございます!!
すると、まてよ・・・。
10時に出発したとして、京都のイベントまでは4時間。厳密、ギリギリの集合時間まで4時間10分。
道中、問題がなければ・・・
これは、間に合う。
あとは、無事に修理が終わることを祈るだけだ。
時間は8時30分を少し回ったところ。
何とか、お願いします。

カプを預け一時間半をどうしようかと思ったとき、先ほどの整備の方が「観光するなら車をお貸ししますよ」と何度もおっしゃってくれ、さらなる神対応。
でも、何かあったら大変だし、それは丁寧にお断りした。
本当に親切にしてくださって、ありがたかった。
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インターから来る途中結構良い感じの駅舎が続いていたのを見たのでそちらに行ってみることに。
調べると、これは天竜浜名湖鉄道。めちゃくちゃ良い感じの列車だと思ってたら、駅舎(木造)やその他の施設が続々文化財というお宝列車&路線だった。ほんの短い時間だったが、別枠でも行く価値が充分あると、寄り道の出会いに感激した。

一時間ぐらいそうした観光をし、戻るとカプはリフトから降ろされていた状態であった。ちょうど終わったところのようだ。
10分ぐらいすると、
「お待たせしました。」
と、先ほどの整備の方が来て、ひととおり説明を受けた。
エンジンをかけると電圧異常を示すバッテリーの警告ランプは消えている。
カプは、復活した。
何度も店員さんにお礼を言い、店を後にする。
本当に助かりました。
ありがとうございます。
確かにこうした奇跡的な一期一会は運が作用するものではあるかもしれないが、基本的には、回りの人、助けてくれた人がいなければ成り立たないこと。今回は本当にそれを強く感じました。

時計を見ると、9時59分!もう、言葉が無かった。
完璧な仕事だ。

その後、きわめて慎重に高速を走行、13時30分頃京都に無事に到着し、イベントにも間に合った。(後日エントリーします。)
無論、カプに問題は無かった。

カプに乗り18年が経過したが、今回のようなほぼ走行不能に陥ることは初めての経験であり、同時に良くも悪くも貴重な経験となった。ただ、言ってみれば、これは防ぎようが無い突発的なメカニカルトラブルでは決してない。ベルトの鳴きは確認できていたし、予兆はあった。ボンネットを開ければ劣化具合を視認できた案件、自分のミスだ。
一連の流れに見られるように、今回はたまたま奇跡的な出会いやタイミングにより最良のリカバリーができたが、こんなことは「希中の希」だ。仮にこれが、深夜の山奥だったらと思うとホントぞっとする。いや、逃げ場の無いトンネル内などで事故が起きなかっただけでも幸運の限りを尽くしたかもしれない。
ここ数年は大きなトラブルが無かったため、大丈夫と思っていたが、根拠の無い自信が過信に変わった瞬間、それが現実となって起こるのだ。
車にも謝らなければならない。
この事件と車に対する自らの怠慢を猛省し、日頃の心構えを改めるとともに、まずは点検に出すことにした。

それから後の話になるが、旅行を終え無事帰宅し、改めてのお礼と車が問題無かったことを担当整備の方に報告した。
この場を借りてもう一度、ありがとうございました。本当に感謝いたします。



9 Comments
By tabito04 30, 2018 - URL [ edit ]

すべてがうまくいって、よかったですね。

私のカプチーノは、燃料タンク、燃料ポンプ、そしてそれらに付属するパイプなどを交換することにしました。
これによって、死んでいた燃料計が復活するはずです。

By Kazz04 30, 2018 - URL [ edit ]

tabito さん こんばんは。

とりあえず、助かりました。(笑)

燃料系統の総取っ替えの出費とは痛い・・・。でも、これでかなりの時間大丈夫なことと、
だましながら部品を使って走りながらのストレスを抱えるよりずっといいですよ。
これからカプチーノに継続して乗るには、思い切ったそのぐらいの覚悟が必要になってくるでしょうね・・・。

By 老婆心05 04, 2018 - URL [ edit ]

ベルトの代わりにパンスト…私が免許を取ったころのクルマならそんなことも可能だったのかも…
今の混みこみのエンジンルームではきっちり引っ張って結ぶことも難しいでしょう。
「回るにゃ回ったが全く使えん」のはそのためでしょうね。
まあ動いたとしても発熱ですぐお釈迦になったのでは?

しかーし。
ベルトが切れるなんてそんなことが実際にあるなんて怖い。

私のS2000は筋向い徒歩2分にあるディーラーに把握されていて、
もう点検整備交換はディーラー様のいいなりで、鷹揚に頷いて支払うのが私の仕事。
これで伊勢湾岸~新名神あたりの海上山中でトラブったら、あたしゃホンダにカチコミかけますよ。

でもカプチーノさんがうまくいって良かったですね。
諸先輩方のこういうお話を聞いて私もそう遠くない将来に備えたいと思います。

By Kazz05 04, 2018 - URL [ edit ]

老婆心さん こんばんは。

ベルト代わりのパンスト、いやぁ、ああいう状況では「もしかしたら・・・」にすがりたくなるんです。(笑)
ちなみに、おっしゃるとおり、キッチリと結ぶだけでも結構な作業でした・・・。
パンスト、ディーラーに着いたときは大丈夫でしたが、やはり長距離はダメかもしれませんね。
って、この案件自体は意味なく使えないんですがね。

ベルト切れは初体験ですが今回良い勉強をさせていただきました。ブログにも書いてますが、このトラブルは
確実に防げただけに何か悔しいです。
これは先日の点検時での話ですが、やはり天候による暑さ・寒さの繰り返しになると、所詮ベルトもゴムなので劣化が早まるそうです。

私も大体は車検時に消耗部品と故障予防のため部品を交換しますが、カプチーノもけっこう部品が無くなってきているようです。
お互い希少旧車になりつつある車に乗っているので、その辺、大事に行きましょう。

By 猫足05 20, 2018 - URLedit ]

SD quattro Hの記事を探していたらこちらのブログに辿り着きました。
初めまして猫足と申します。
ブログもとても興味のある事が沢山書かれていて、昔AZ-1に乗っていた事も
あり非常に楽しく読ませていただきました。
カプチーノさん直って良かったですね。もう稀少車ですから大事に乗っているの
だなぁと思いました。
またブログを見させて貰います。
お邪魔しました。

By Kazz05 21, 2018 - URL [ edit ]

猫足さん こんばんは。

訪問ありがとうございます。
折角来ていただいたのにSD Quattro Hのまともなエントリーが無くてすいません。
でも、現在二代目のQuattro Hで、アート単焦点14・35・50・85・135を使って日本中撮影してます。
初代DP-1からSIGMAに惚れ込み色々使ってます。(笑)
使用感などもエントリーしていきたいのですが、なかなか後回しになってしまって・・・

昔とはいえAZ-1乗りの方からのコメントは初めてで嬉しいですね。
お時間あるときで結構ですので、是非また遊びに来て下さい!

By tabito06 05, 2018 - URL [ edit ]

カプチーノが、燃料タンクと燃料ポンプの交換を終えて、今日帰ってきました。結局、1週間ぐらい入院していました。

本当に久しぶりに燃料計の針が下方にありました。10リッターほどガソリンを入れてもらって、帰ってきましたから。
これまでは、針が上方に張り付いままだったのです。針が動くことが出来なかったのです。

交換した燃料タンクを見せてもらいましたが、金属製なのに上部と下部の真ん中辺りが不自然に凹んでいました。陰圧が発生したからだそうです。

お陰で、完調に戻りました。カセットテープの音楽を聴きながら帰ってきました。

By Kazz06 07, 2018 - URL [ edit ]

tabito さん こんばんは。

戻ってきましたか。
ようやく完調になったようでなによりです。かなり長い間ストレスを抱えてましたもんね。
燃料系のレベルゲージは、満タンでも一番上にいかなかったり、エンプティー付近でも実はかなり残ってたり、
それぞれの癖があるようです。自分も「これだったら大丈夫」というラインがあるので
隣に乗っている人はいつもひやひやしているようです。(笑)

より快適になったカプチーノで事故にだけは気をつけて!!

By tabito06 08, 2018 - URL [ edit ]

ありがとうございます。

これからも、マイカプチーノ共々よろしくお願いします。

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