北の大地に眠る「ドラゴン」捕獲!? 八幡平・ドラゴンアイ 〜導かれし者たち〜(前編)

06 15, 2019
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さて、
とりあえず二週間もエントリーを引っ張っちゃったので、もったいぶらずに先に写真を出します。じっくりとご覧下さい。(笑)

岩手・秋田の両県にまたがる八幡平にある鏡沼。(かがみぬま)この沼の雪解けは、通常の融解とは異なり、まず全体がドーナツ状になり、真ん中が島状に残ります。その後、更にその島の真ん中が融解する。と、いう独特なものです。なぜこのような形状になるのか、その理由は不明ですが、そうした状態が数年前一人の外国人により「ドラゴンの眼のよう」だとSNS発信されたことから、いつしかこの時期の鏡沼は「ドラゴンアイ」(現象)と呼ばれるようになったのが始まりだとされています。
今回、このドラゴンアイを撮影するため二度にわたりこの地を訪れました。今回はそのドラゴンアイに導かれた者(たち)の記録です。

このドラゴンアイ、いわずもがな雪と氷でできているため気温と密接な関係があります。また、希な自然現象であるため現象は必ずしも一定では無く、年によってできたり、できなかったりします。できる形状もその年によって違います。ちなみに、昨年は氷が安定せず綺麗なドラゴンアイ現象にはなりませんでした。
今年は全国的に五月中から異常ともいえる暑さがあり、その暑さは岩手・秋田ともに例外では無く、ドラゴンアイの状態や経過も全く読めませんでした。
ただ、ライブカメラはないものの結構な頻度で画像を更新しているサイトが有り、大まかな状況は掴むことはできるのですが、やっぱり細かい状態までは無理。そこで、まずドラゴンアイとは一体どういうものか?と現地に一度偵察がてら足を運ぶことにしました。本当は「おそらくこの週で溶けるだろう」という見込みも有り行ったのですが・・・。


とはいえ、とはいえですよ。
東京〜ドラゴンアイのある八幡平までは約700キロあります。往復1400キロ。カプチーノじゃ結構大変です。(笑)
しかもそれが「本番じゃない」っていうと、いささか二の足を踏みそうな距離なんですが・・仕方ありません。
金曜の夜出発し、現地で一泊して帰ってくるスケジュールを組みました。
この日東京は気温30度を軽くオーバー。東北も週末は30度を超える予想で、「もしかしたら溶けるんじゃないか」という淡い期待を寄せ東北道をひた走ります。鏡沼は直前の情報ではドラゴンアイ状態にはなっているものの、真ん中の瞳の部分に穴は空いておらず、俗に言われる「開眼」には至っていません。焦点は、「今週末でどのくらい開眼が進むか?」その状態を掴むことに絞られます。
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金曜日の23時ちょい過ぎに東京を出発、ドラゴンアイへと続くアスピーテラインにはだいたい朝の9時。休憩や朝ご飯などを食べゆっくり走ったのでまぁまぁの時間ですか。
天気は多少雲はあるものの絶好ともいえるコンディション。岩手山は綺麗に見えています。

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残雪のアスピーテラインをひたすら上がります。数年前まで有料道路だったというだけあって景色は最高。もちろん除雪されており安心して走ることができます。
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前週に富山の「雪の大谷」を見ているだけに、スケールこそ小さいですが、結構な雪の壁です。標高は約1400mで、室堂とは1000m違うのでこのぐらいでしょうか。「大谷」を見ていなかったら「おおっ」てなるんでしょうけど。(笑)
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景色が最高な故、結構写真を撮っていたら時間が経ってしまった。頂上駐車場に到着し、ここから徒歩での移動でいよいよドラゴンアイを目指す。たったの一昼夜だが朝から相当気温が上昇しており、ドラゴンアイの状態がかなり気になる。
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ドラゴンアイへの道は駐車場からそれ程困難な訳では無く、登山というよりは軽トレッキング。多少登りますが、15分ほどで到着します。ただ、途中からは雪道になりますので足元はトレッキングシューズが良いと思います。スニーカーでも大丈夫ですが、かなり濡れます。駐車場にあるレストハウスでは長靴のレンタルもあります。
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途中、珍しい可憐な花を見つけた。これはサクラ!ミネザクラ(別名・高嶺桜)というサクラだそうで、日本で一番標高が高い所に咲くサクラのようです。花が小さく一円玉ぐらい。初めて見ました。
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ドラゴンアイが有名になったのは数年前。案内板にも後から付け足したドラゴンアイのインフォメーションが。(笑)
ここで観光地あるあるが・・・。
先を行くご夫婦が、前方から下って来た人にすれ違いざまにドラゴンアイの状態を聞く。
「ドラゴンアイはどうでした?」と。
(うわぁ、こちとら遙か700キロも先からこの目で確かめるために走ってきたんだぞー!、その答えは止めてくれー!!)
「ハイ、開眼はまだでしたね・・色も悪いし・・。」
(「おわった・・・・。」)
もっとも聞きたくない情報を聞いて・・・というか、聞かされてしまった・・・。しかも色の状態までご丁寧に・・・。(泣)
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大きなショックで心折れそうに・・・「こういうことって本当によくあるんだよなぁ」と思いながら・・
もし自分が聞かれたら「ご自分の目で確かめられた方が楽しみがあって良いですよ。」と答えることにしていることを再確認。

内心ガッカリとテンションが落ちつつも、いよいよドラゴンアイへ。
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そして、それはいきなり現れます。これがうわさの鏡沼、ドラゴンアイです。
最速コースを取った場合、鏡沼は登り切った目の前にあるので初見は視線が低くこのように見えます。ちょうど鏡沼の真ん中にあたりにでます。実は鏡沼を周回するルートは無く、向かって右側のルートは存在しないので鏡沼を正面に見据え左側にしか移動できません。ドラゴンアイの写真がほとんど決められた方向からしかないのはこのためです。
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少しゆるやかな遊歩道を上がってみます。おそらくこの位置が最も高くドラゴンアイを視認できる高さです。改めてじっくり見ると確かに目にようにみえます。しかも、薄い氷の部分が目の網膜に走る血管のようにも見えるから不思議です。(ドラゴンにそういうものがあるのかは別として。・笑)
しかしながら、手前の雪がまだ高く、ドラゴンアイの丸みを切り撮ってしまっているため、ビジュアル的にはもう少し低い位置が一番良く映えるではないでしょうか。
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おそらくこのぐらいですか。
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ここ数年のSNSブームで話題になったせいか、かなりの人出が有り、皆さん記念撮影をしております。(ちょっとわかりにくいかもしれませんが、写真左側)遊歩道は結構狭く、場所によってはすれ違うのが一杯というところもあり、大盛況です。ただ、ここから八幡沼へと行かれる方や、全体的に滞在時間が短いので回転が速く、観光バスなんかの団体サンがはけると意外にもゆっくり見られます。また、良くも悪くも撮影ポイントが限られるのでフレームに観光客が入りにくい(入らない)というのは意外に良いポイントかもしれません。
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細部を確認すると中心部の氷の厚みがまだかなりあることがわかります。一部薄い氷が見られますが、色はイマイチです。(笑)
この時期光の状態は11時半〜13時頃の太陽の位置がドラゴンアイに対して光線の状態が良い時間帯です。氷が薄くなればドラゴンブルーも期待できます。

にしても、
この鏡沼がなぜこのような(ドラゴンアイ)状態になるのか?詳しいことはわかっておりませんが、そのメカニズムのポイントは、今見えているドーナツ状の水面下に氷が存在しており、それが浮き上がってくる。ということにあるようです。
同時にその浮き上がった氷と沈殿物の少なくなった綺麗な水が光の反射を生みドラゴンブルーを創り出します。その間に現在中心に見える浮島のような瞳の部分の一部が融解して穴が空く。というしくみのようです。
それらをもって初めて(ドラゴンアイ)「開眼」=完成形なのですが、これを撮影するとなると非常にハードルが高いものになります・・・ね。
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SNSの発信に始まり、そもそもドラゴンアイを一躍全国区にした上のJRのポスターのように、ここまで綺麗にドラゴンアイが開眼するのはきわめて希。(このポスターのドラゴンアイは2016年撮影のようです)実際、現地に赴いてそう感じましたし、今年は相当の異常気象。昨年は全くもって綺麗にできなかったようだし、その前年はドラゴンアイにはなったものの、ポスターまでの状態には遠く至らなかったようです。
結論から言うと、その出来は、まったく読めません。
今回、あわよくば開眼、表向きは偵察がてらということで来てみましたが、開眼はならず読みが大幅に外れたことに多少のショック。しかしながら形状自体は悪くなかったし、撮影自体は楽しかったのでよしとしよう。青空であったことも有り、ある程度満足してしまったのも事実。
・・・でも、一方で乗りかかった船。こうなるとやはり開眼後が撮りたいな・・・とも思いました。
ただなぁ、東京からの距離や疲労度を考えるとちょっと考えてしまう。なんてったって1500キロあるんですから・・。(笑)

そうとはいいつつも・・・
東京に帰ってからも気になって結構な頻度でその後の状態などを確認していました。
現地の氷の状態と気温を確認すると今週の開眼はないと思いながら、我慢はできず一週空けて再び八幡平へ。
結局、先々週の富山県も合わせ週末だけで軽く日本縦断を越える4500キロ以上を走破することとなり、再び八幡平ドラゴンアイに導かれ駐車場にカプを滑り込ませました。多分あきらめきれずに再訪した自分みたいな人が大勢いるんじゃないかなぁ・・。
いざ到着したが、予想に反して現地は酷い天気。確認はできるが写真は撮れそうもない。
何より、寒い・・・。
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さて、気になるドラゴンアイの状況は?
後編は視界がふさがれた気温10度以下のこんな場面から始まります。
風と雨と霧で人間の開眼の方が難しい・・。(続く)



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