ハッセルブラッド500C + (メタルフード。)

04 02, 2011
HASSELBLAD 500C + METAL FOOD
Kazz拘りの道具の旅
ハッセル メタルフード
ハッセルブラッド500Cの購入と時をほぼ同じくして購入したアクセサリーがある。
それがこのC80プラナー用のメタルフードだ。

今回のKazz zzaK (+あい。)はハッセルアクセサリー第4弾としてこのメタルフード(メタルシェード)を紹介しよう。

■C80用メタルフードは3種類。謎の多いショートメタルと縮緬(チリメン)メタル。
カメラのフードというと、主にその目的はハレ切れ、つまり遮光だ。余分な光をカットする。そう、元来はそういう目的に造られたモノという見方だが、デザイン上レンズやボディと一体化しトータライズされたフードというのは非常に美しい造形を誇っている。そのため、特に人気の高いフードなどは信じられない高値で取引されている場合がある。

初期型ハッセルのボディやマガジンの造りにおいて、いかにそれらが生産コストを度外視して造られていたかは今さら述べる必要も無いと思われるが、それはフードひとつ取っても同様であり、特に初期型のメタルフードの造りが素晴らしい。
例えば、プラナーC80用のフードの場合はこうだ。
プラナーC80用のフードは大きく分けて2種類ある。
ひとつはプラスチック製のもので、現在でも非常に手に入りやすい種類のモノだ。今回これについては除外する。
で、もうひとつが今回エントリーのメタルフードの方だ。
ハッセル メタルフード2
プラナー用に限って言えば、このメタルフードの中でも細かく分けると更に3種類に分けられる。
メタルフードは、ノーマルメタルフードとショートメタルフード、さらに縮緬(チリメン・又は梨地塗装とも言う。)塗装されたフードだ。この「チリメンメタル」は確かノーマルのみでショートはなく、C80用としては一種類しかないと記憶している。

つまり、この3種類だ。

さて、今回は自分の所有するショートメタルについて、少しだけ掘り下げてみようか。

上記の3種類のうち、レア度からいったらプラスチック→ノーマル→ノーマル・ショート→縮緬という図式だろうか。チリメン同様このショートも非常に珍しい。
ハッセル メタルフード4
こうしたノーマルとショートというバージョン違いがなぜ造られたか詳しくは分かっていない。いや、自分が知らないだけなのかも知れないが・・。たまにハッセルはこういった訳の分からない珍品をリリースすることでも知られている。
もともとが遮光目的であるからケラレない限り全長は長い方が良いのだろうが、実はフード自体の全長はそれほど変わってはいない。普通に考えると短く造りすぎて、やや延ばしたと考える方が自然だが、収まりの問題もあって2タイプ造ったのだろうか。縮緬塗装は単純なデザインや高級志向というものの他に、光を拡散する目的もあって造られたのかも知れないが、通常塗装でも特に問題なく、コストの面からも削られた逸品という位置だろうか。

自分が所有しているモノだからということではないが、造形的なバランスはこのショートタイプが一番良いんじゃないかと感じている。デザインバランスもそうだが、実はこのショートタイプにはさらに隠された拘りのポイントがある。
造りが他の2種類とやや違う。そして、これが、凄い。
このノーマル・ショートの拘りの部分はレンズにはまる部分なのだが、固定するために沈動式の非常に小さな高精度に加工されたボール・ベアリングを6個も使用している。確かに写真にあるボール部分を先端が小さなモノで押し込むと沈み込む。これは中々凄いことだ。これをはじめて見たときチョット感動してしまった。現在では、たかがフードごときにここまでのコストは掛けない。プラスチックでクルッと回せばそれで終わりだ。
さすがにこの時代のハッセルのアクセサリーは造りのレベルが違う。

現在のデジカメ市場で金属製の高級フードをなぜ出さないか不思議だ。自分の持っているGXRなどはボディの質感も良く、金属フードが非常に似合うデザインだ。今回のCP+2011でMマウントのユニットの発表があったが、その時に付けていた角形のフード(Leitz 12501?)はビジュアル的にも非常に良かった。本体だけじゃなくボディデザインが懐古趣味に戻りつつある現在の業界で、是非ボディ・レンズだけではなく、こうしたアクセサリーにも高級感を戻して欲しい。プラスチックじゃやっぱりデザインが浮く。
ハッセル メタル9
いずれにしてもメタルフードはビジュアル的にも格好いい。
高い買い物となるのでちょっと考えてしまうが、遮光目的で言えば当然ながらプラスチック製でも何ら問題はない。3倍以上する値段を出す価値があるかどうかは個人の考え次第だが、初期型のハッセルに拘る人であれば欲しいアイテムであることは間違いない。ただ、多分に漏れず、程度は中々良くはない。軽く50年ぐらい経過しているものなのでキズひとつ無いミントコレクションはなかなか望めないが、著しくリペイントされたものは避けた方が無難だ。中には凹んでいるモノをそのまま販売してさえもいる。それだけ貴重なアイテムと言うことか。
また、このショートバージョンに限り、ベアリング機能に経年劣化が見られ、はまり方が緩くなっているモノがあると聞くが、自分が見た限りでは、この高精度に造られたフードにそういった可能性が起こるかと聞かれると少し疑問だ。ホントにミクロの仕事をしている感じで、高い技術で造られている。ベアリングが削られて、はまりが緩くなる現象が絶対に無いかと言われると自信はないが、出来れば購入時に取り付けるテストをしてみることをお勧めする。これがショートメタルの唯一のチェックポイントだ。
因みにこのベアリング式のやつはノーマルのメタルフードでは採用されていない。(名称がわからないが、ノーマルは金属の板バネ式だ。チリメンも金属バネ式。時代から言うとこのショートバージョンが一番古いのか?未確認。)
ハッセル メタルフード3
繰り返しになるが、メタルフードはそれこそボディ以上に程度が悪い状態のモノが多く、新品同様のデッドストックなどには殆どお目にかかることはできない。たまに見かけることがあるが、大概はとんでもないプライスがつけられている。
こうしたアイテムは経験からWEB上で購入しようと思わない方がいい。近所にこうしたものの取り扱いがない人は別にして、WEB上のハッセルのアクセサリーは大概は高い。休みの日に散歩がてらショップめぐりをしながら気長に見つけること。それがハッセルのアクセサリーを安く購入できる秘訣だ。

上のメタルフードですか?

ハイ。もちろん散歩しながら格安で見つけました。



ⓚAll Rights Reserved. Photo by Kazz with GXR A12 50mm



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